【セルフケア、足りてる?】前向きな気持ちになれるアーティストのエピソード5選。

ここ最近、腸内環境を整えて快眠に導くヤクルト1000や、GABAの成分が入ったドリンクやお菓子を見かけることが増えたような気がする。「GABA」と聞いて真っ先に思い浮かべるのはこのCMだ。

ストレスのもとを断つのではなく、ストレスに対して何かを摂取することで解消しよう(うやむやにしよう)というのが、なんとも資本主義的だが、ストレス社会に生きているというのは紛れもない事実だ。(ちなみに鬱病というのは、資本主義社会が始まってから発生したらしい)

【セルフケアは護身術】

そんなこんなで、我々の生活には不安やストレスがつきまとう。仕事、恋愛、人間関係、病気、不況、政治、戦争などなど…。数えきれない不安要素が渦巻いている。もちろん「ストレスなどない、より良い社会を目指すのが理想」というのは大前提として、それと並行して今現在のストレスに打ち勝つタフさや、自分にあったストレス発散方法を身につけることも大事ではないだろうか?

慌ただしく、情報にまみれた生活を送るなかで、知らぬ間にストレスが蓄積されている人も多いと思う。そうやって溜まりに溜まったストレスがささいなきっかけで爆発してしまうということは、ぜひ避けたい。今日はストレス社会を生きるための護身術ともいうべき“セルフケア”について考えてみよう。

 【セルフケア、何してる?】

冒頭で一丁前なことを語ってしまったが、他人にセルフケアの方法を指図できるほど僕は偉い人間ではない。そこで、僕個人のメンタルセルフケアとして、どんなことをしているか振り返って紹介したい。


・行きつけの喫茶店でコーヒーを飲む
職業柄、書き物のタスクが次から次へと出てくるので、どうしてもカフェにこもることが多い。そのため「遅い時間まで集中して作業したい時はここ!」みたいなカフェの候補がいくつかある。それとは別で、完全に脳ミソのスイッチを切るために行くカフェもある。何も考えず(あるいはぼんやり考えを巡らせながら)コーヒーを飲むと感情が整理されていく感覚がある。ありがたいことに大阪は美味しいコーヒーが飲める店がめちゃくちゃ多い!


・曲を掘る

特に頭が空っぽになるようなLo-Fiのビートを好んで聴く。掘るメディアは、Band CampとSoundCloudを使うことが多い。音数が少なくてよれたような音を体に馴染ませるように聴きながら瞑想したりする(これに関してはLo-Fi HIPHOPへの情熱や「反Lo-Fi HIPHOP論」に思うことなど、もっともっと書きたいことが多いので、またの機会にたっぷり書くことにしよう)。


・(1人で)映画を見る

とくだん映画が好きというわけではないけど、月に1,2回くらいのペースで映画館に行く。レイトショーは少しお得に見れるので、気が向いた時に何が上映されているかを調べてふらっと見に行くことも多い。ストレス発散というか1人になれる(=周りに干渉されない)空間として必要としているかも知れない。


・本を読む

リュックには常に何冊かの本を入れている。これも読書家の人に比べれば全然読んでいないのだが、純粋な気分転換として小説を読んだりもするし、大学の時に(極めて短期間)講義でお世話になった三谷教諭の哲学の入門書で、パワーをもらったりもする。

『哲学しててもいいですか?: 文系学部不要論へのささやかな反論』 Amazon.co.jpによる
詳細はこちら: https://www.amazon.co.jp/dp/4779511259/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_VGA70WM5ZZ8085AD9P8X


以上が個人的なメンタル回復術だ。恥ずかしながら、元来単純な性格なので、メンタルを回復するためのルーティンも至極シンプルな方だと思う。それに、僕は何か問題や悩みがあっても自分で考え続けて問題を解釈したり、解決することが多いので、1人で過ごすことが多い。この中でもコーヒーと読書のコンボは頻繁に用いる(いや、別にそこまで常にストレスにさいなまれているわけではない!)。嫌なことから逃避することもそうだが、教養は感情を言語化して整理したり問題を俯瞰して見たりするために不可欠だ。これを読んでいるあなたも、ぜひ本屋に出かけてみてほしい。

【偉人の経験や信念に学ぶ】

…とはいえ、「本屋に行くのが面倒」「どの本が良いか分からない」「そもそも長い文章を読むのが苦手」という方も多いのでは?そんな方におすすめしたいのが、ウェブメディアなどの「インタビュー記事」だ。好きなアーティストの活動の裏話を知ることができるのも魅力だが、それよりも多くの人を魅了して影響を与えてきたアーティストの経験や信念を知り、自分の生活のなかに取り入れられないかと模索するのが好きだ。FRESH DANCE STUDIOでも、これまでに数々のアーティストにインタビューを行ってきた。(ダンススタジオとしてこんなに記事をアップするところは他にないと思う…!) 今日は過去にアップされたインタビュー記事のなかから、僕が特に心に残っていて前向きな力をもらう5つの記事を紹介したいと思う。過去の記事なので若干のズレはあるけど、アーティストの格言というのは色褪せないと思うので、ぜひメンタルケアの一環として役立てば嬉しい!この記事のどんなところが良いのか?という解説も入れていくので、気になった記事のページに飛んでじっくり読んでほしい。


1, 自分の「好き」にとことん向き合う。
CHEKEのダンスキャリアに学ぶラフでブレない姿勢。

https://freshdancestudio.com/news/details/170.html

HEX BEX/Asian Kungという2つのチームで活動しているCHEKEさん。6者6様のスタイルが集結したダンスクルーHEX BEX×sucreamgoodmanのなかでも、特にUSの新譜HIPHOPに特化。めちゃくちゃ重いランニングマンも踏めて、ドリルでも踊れるダンサーを僕はほかに知らない。インタビューの中でも新譜のスタイルの話になった時に「誰かから文句言われたとしても『今これが自分の中でイケてんねん』って言いきれたらいいと思う」と、力強く話す姿が印象的だった。また、スタイルや曲の好みが違っても、長年連れ添ってきたチームメイトだからこそショーとして成立させることができる、という話もHEXのショーを見れば説得力しかない!


2, 大阪のレジェンドも最初は下積みからスタート。
茂千代、SOOMAの生き様に学ぶ「継続」が生み出す可能性。

https://freshdancestudio.com/news/details/192.html

大阪アンダーグラウンドレペゼンの重鎮へのインタビュー。DJ KENSAWさん亡き後、「Sound Travel Agency」の看板を背負って活動を続け、数々のクラシックを残してきた茂千代さんと、そのバックDJを長年務め、トラックメイカーとしても関西を中心に各地に名前を轟かせているDJ SOOMAさん。そんな大阪を代表する2人がキャリアをスタートした時のことを赤裸々に語ってくれた。特にSOOMAさんは当初「金ないからタンテを2台買えへんねんな。ミキサーもないし。タンテとコンポの間に一個、機械を挟んで音を出せる状態にして。最初なんか地べたに置いてた」と、若手時代の苦労した話を聞かせてくれた。今では大阪の主要なパーティやRedBullのイベントなどにも呼ばれるなど、確固たるプロップスを獲得しているSOOMAさんも、始めた当初は機材も満足に揃わない状態からのスタートだったのだ!! 継続こそ力だ…。


3, きっかけはある日突然訪れる。
oSaamがNYで経験した「人生を変えた出会い」

https://freshdancestudio.com/news/details/176.html

HIPHOPへの愛と超絶スキルをもって日本トップレベルのダンサーとして君臨し続けているoSaamさん。DANCE@LIVEDance Delight、THE GAMEなどなど、名だたる大会を通して日本中にその名を轟かせてきた。そんなoSaamさんへの貴重なインタビューでは、半年に渡って過ごしたNYでBrian Greenさんと出会い、ダンスのスタイルがLOCKからHIPHOPに変わったという話も衝撃的だったし、何ヶ月も無視されていたBrian Greenに、最終的に認められて特別扱いに変わったという劇的なエピソードも興味深かった。脚光を浴びない時期が続いても、きっかけはある日突然訪れる!


4,性格やスタイルが違っても根幹の部分で通じ合う。
名コンビMIO&MAHINAに学ぶコミュニケーション。

https://freshdancestudio.com/news/details/164.html

GIRL’S HIPHOPのパイオニア的存在であるMIOさんと、バトラーとしてストイックに挑戦を続け、全国に名を広めているMAHINAさん。つい先日行われた東京の老舗バトルイベント「FRESH!?」においてもお二人ともファイナリストとして参戦された。バトルで何度も当たってきた相手でもあり、一緒にショーをする仲間でもあるMIOさんMAHINAさんのインタビューからは、スタイルの違いを超越したコミュニケーションの重要さを教わった。性格やダンスのスタイルが多少違っても、朝方まで語り合うほど気が合う2人にとっては関係なし! 2人の掛け合いにもほっこりする回だった。


5, ダンスとデザインの「二足のわらじ」と、ローカルでの挑戦。
METHのライフスタイルに学ぶ決断力。

https://freshdancestudio.com/news/details/178.html

レペゼンXXX-LARGEMETHさんが大阪に来られたタイミングでの貴重なインタビュー。ダンスの仕事とデザインの仕事という二足のわらじスタイルで生活されていたMETHさん。今でこそダンス以外の仕事もしているダンサーは多いけど、20年近く前にそれを器用にこなしていたのはすごい…!「本当にしっかりしたロゴを作ってるダンサーはいなかったから、逆にいうとやったらやったもん勝ちになるって思ったね」と、淡々として迷いがないMETHさんの口調が印象的だった。また東日本大震災を機に地元の北海道斜里に帰られてからは、HIPHOPという言葉さえ浸透していない町で、どう活動を展開してきたか、という話がとても興味深くて、個人的にも希望をもらった回だった。


いかがだっただろう?インタビューさせていただいているアーティストはいずれも特定の分野で成功をおさめたり、多くの人に影響を与えてきたプロフェッショナルだ。彼らの言葉は時に力を与えてくれ、時に肩の力を抜いてくれる。そういった言葉があなたの不安やストレスを軽減してくれたら幸いだ。FRESH DANCE STUDIOでは、今日紹介した記事の他にも、今までに20人以上のアーティストへのインタビュー記事をアップしているので、もっと深堀りしたい人はこちらからチェックを。
https://freshdancestudio.com/news/longinterview.html

Text by Seiji Horiguchi

 

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