【コラム】「ダンスの質量」について考える。

いきなりだが、あなたは頭の回転が早い方だろうか?それとも遅い方だろうか?

例えば目の前の相手が言ったことに対して理解を示し、加えて自分なりの意見を伝えるという一般的な会話を見ても、スピード感にはかなり個人差がある。

インタビュアーとして活動していて思うのだが、僕はおそらく頭の回転が早い部類に入ると思う。というか、ある程度の速さを維持しないとインタビュアーは務まらないとさえ思う。相手の言ったことの真意を考えながら、用意してきた質問事項を頭の中で整理する。話を引き出しやすいように会話のテンポも意識しつつ、全体の時間も気にする。そうやって同時進行でいろんなことを考えながらインタビューを進める。このおかげで、少なくとも会話をするうえでの頭の回転速度はかなり鍛えられた感覚がある。

しかしながら頭の回転は早ければ早い方がいいというわけでもなさそう」というのが今回のテーマだ。

◉頭の回転。早い方がいい?遅い方がいい?

「頭の回転が早すぎる人が陥ること」について、岡田としおさんのチャンネルで興味深い話をされているのを見つけた。

自動車の性能に例えているあたり(2:30~)が最も分かりやすいのでぜひ聞いて欲しいのだが、めちゃくちゃ端的にまとめると、頭の回転が早い人は重さが足りない(=考えが浅い)という事態に陥る可能性があるという。

つまり、なんでもかんでも「はいはいなるほど!こういう場合はこうやんな!」とクイックに結論を出すことが、必ずしも良いとは限らないと言える。

◉思考、止まってない?”ライフハック”の危険性。

ここ数年はSNSで「時短」「ライフハック」といった言葉をよく聞く。例えば「名店の味を数分で実現させる時短レシピ」「普通の腹筋の◯倍効く!時短筋トレ」「風呂場の掃除がラクになるライフハック」などなど。それらの動画は素人にもある程度の知識を与え、最短距離でゴールに導いてくれる。数十秒で心を掴んでフォロワーを獲得する目的を持つTikTok、Instagramとの相性も良い。

またダンスに関しても例外ではない。最近なら韓国のダンサーがアップしてたちまちバズった空中ウォーク(正式名称はSLICKBACK?)にあやかって「プロが教える空中ウォークのやり方」の動画が大量に上がっている。

もちろん空中ウォークなどの「自分も真似したい」といった程度の動きなら良いかもしれないが、これがストリートダンスの本格的な動きの解説や、もっと踏み込んで「ダンスバトルで勝つためにやるべきこと◯選」といった具体的なアドバイスになるとどうだろう?

数十秒の動画の中で与えられた解説やアドバイスは、時短レシピや筋トレと同じく、やはり最短距離でゴールに向かわせる力があるため「なぜこの動き(あるいは意識)が正しいのか」もっと言えば「なぜこの動き(意識)以外はいけない(=間違っている)のか」について考える道のりをショートカットしてしまう。つまり自分で試行錯誤する行為が減る危険がある。

もちろん趣味としてダンスを楽しみたい人は、好きなレクチャー動画、アドバイス動画を見て参考にしてもらえればけっこうだ。しかし、もしあなたが少しでも人に感動を与えるダンサーになりたいダンスの本質を磨きたいと考えているのなら「こういう時はこうすべし」「これをすればこの動きをマスターできる」というような極端なショートカットを目的としたドバイスからは一定の距離をとる必要があるのではないだろうか。

◉「試行錯誤の鬼」こと日本の先駆者たち。

ここで、時代をさかのぼって日本のダンスシーンのパイオニアたちに目を向けてみよう。彼らは気が遠くなるほどの時間をかけて海外のダンサーがクラブで踊っている映像やMVを何百回も繰り返し見て動きを分析し、研究に研究を重ねて踊りのスタイルを確立してきた(もちろん現地に足を運んだ方も多いと聞く)。

SNSもYoutubeもない時代。彼らは鋭い洞察力と長い時間、そしてピュアな好奇心をもって限られた映像資料から自分たちのスタイルを生み出し、その踊りは重さ(=説得力、哲学、美学、こだわり)を持ち、見る者を魅了した。

それに対して、現在のSNSの解説を見てクイックに習得した技術や意識は、自分のものにできていない分”重さ”に欠けるのではないだろうか。誰かに用意されたショートカットは、時に本質から乖離する危険性をはらんでいる。

◉ダンスレッスンもいわば”ショートカット”?

とはいえ、なんでもかんでもヒントを得ずに自力で考えればいいという話でもないのは明らかだ。人間の最大の武器は「過去から学ぶ」こと。私たちはダンスに限らず、あらゆる分野で先人の知恵や習慣、失敗を参考にしながら文化を発展させてきた。

ダンスレッスンも、先生が時間をかけて習得したスキルを数十分の間で教わるという意味ではショートカットだ。自分1人ではたどり着くのに時間がかかっていたことを、言葉を聞いたり先生の踊りを間近で見たりして学ぶ。ここも先のSNSと同様「レッスンでやったからこの動きはマスターした!」と捉えてしまえばそれまでだ。進化はない。

レッスンを受ける側に求められるのは、教わったことから試行錯誤して自分のものにする時間ではないだろうか。そしてその試行錯誤する余地を与えてくれるレッスンこそが良いレッスンと言えるのではないだろうか。

◉「あーでもないこーでもない」をやろう。

自分はFRESHのoSaamさんのレッスン(毎週火曜21:30-23:00)に10年ほど通っているが、いまだに難しすぎてその日教わったことの半分もできずに凹んで帰る。一緒に受けている人も同じ様子だ。休憩時間は他の生徒さんと一緒に「さっきoSaamさんがやってた動きってどういうこと…?」と頭を捻りながら復習する。

先生に習ったことを、あーでもないこーでもないと考え、言葉を、動きを咀嚼して自分の体に馴染ませる。自分の身体語彙に加える。ついには応用させて新しい動きをクリエイトしていく。その営みこそが良いダンサーへの道だと僕は考えている。

最短距離でマスターすることにこだわらず、おおいにスピードを落としてじっくり向き合いながらダンスの重さを獲得していこうではないか。

text : Seiji Horiguchi

【2023年11月最新版】新譜好きのスタッフが選ぶHIPHOPランキング!!

こんにちは!!スタッフのkuranosukeです!

HIPHOPが時代に沿って変わっていくなかで、日々多くのアーティストがたくさんの音源をリリースしています。膨大なリリースに頭がパンクしそうになる人もいるんじゃないでしょうか!

そこで今日は、新譜好きの自分による独断と偏見による

「新譜HIPHOPランキング」を発表しようと思います!!

「新譜興味あるけど、どこから聴けばいいか分からない…!」という方も、まずはこれから紹介する曲や映像をチェックしてみてください!!

これは、あくまで僕のなかでのランキングです!皆さんのご意見もお聞きしたいので、ぜひ感想のコメントもお待ちしてます!!それではさっそく5位から1位までのランキングを発表しましょう。


第5位 Kenny Mason – RICH 

Keeny maison緩めのRAPとインパクトのあるcoupeのbeatがかけ合わさって、新しいノリを生み出してくれます!


第4位  Jace – Yea Bitch

Jaceは Dreamvilleの一員なのか、詳しい情報は出ていないのですが、Dreamvilleのアルバムにもfeaturingで参加するなど、謎めいた漆黒のRAPPERです!太いVOICEに突き刺すような鋭いRAPが渋い…!!! 


第3位 Rahul – ANECDOTE (Remix) ft. Teezo Touchdown

いまキテる!!! 若手最注目RAPPER、Teezo Touchdownは、<ROCK × HIPHOP>を体現するようなスタイル。 数年前にTyler the creatorの曲や、Travis ScottのUtopiaにも加わるなど、大物rapperからも、絶大な支持を得ているのは言うまでもないありません。

是非この機会に他の曲も聴いてほしいです!!!


第2位 Offset – Say My Grace(ft. Travis Scott)

 

先月releaseしたてホヤホヤ、offset2作目となるアルバム『SET IT OFF』から。
まずこのアルバムの紹介なのですが、今回は前作(1st)と違って少し落ち着き目。淡々とスピットするoffset節のRAPに、一曲一曲違ったテイストのBEATが合わせられ、改めてoffsetのスキルを感じます!! このアルバムのなかには、豪華なFeaturing陣がクレジットされていますが、そのなかでもTravis Scottはずば抜けて渋いので、選ばせていただきました!!!

…余談ですが、この曲のMVで登場するお城は、タイのパタヤにあるサンクチュアリ・オブ・トゥルースというところで、僕もつい先日、タイ旅行に行った際に足を運んでみました!人間の心理や、人の成し得た技術力を見て感極まり、言葉を失いました…。是非タイを訪れた際は、行っていただきタイです!!!


さあ、5位から2位までを一気に発表しました。そして…

第1位に輝いたのは…….

Drake – Rich Baby Daddy (Audio) ft. Sexyy Red, SZA

DRAKEのNewアルバム『For All The Dpgs』からこの曲。「このアルバムは全部イケてるのに、なんでこの曲?」と思ったそこのあなた!!この曲を聴きながら夜の街を自転車とかスケボーとか車で走ってみてください。間違いなくぶち上がりすぎて事故になるでしょう!!それぐらいやばいです!!!

聞きながらの運転は、くれぐれも注意!!!!笑

とにかく早くクラブで聴きたい聴きたい!!そしてremixも聴きたい!!


以上、kuranosukeチョイスの新譜ランキング【2023年11月版】でした!!ご愛読、有難うございます!皆さんの意見もお聞きしたいので、ぜひコメントやSNSなどでの反応をお待ちしております!!

それでは最高の新譜LIFEを!!!!!!!!!!

Curator&Text : kuranosuke

 

 

【13年目の発表会&パーティ】NAMURA ATTACK2023レポ

 

「声を枯らして臨んできたからこそ、今日、この時間を皆さんと分かち合えたと思います!一生懸命汗水垂らして、明日からも頑張りましょう。ナフリスペクト、マイしーじゃーHONGOU!」

会場の盛り上がりと一体感は、最高潮に達した…。



2023年10月15日。FRESH DANCE STUDIO創立13周年を記念したイベント「NAMURA ATTACK」が開催された。あくまで各クラスの発表がイベントの軸なのだが、それに加え、DJにゲストライブ、フードにライティングといっパーティ要素も(それもガッツリ)盛り込まれているのが特徴といえる

冒頭で出てきたライブの様子からもうかがえる通り、この日は本当に感動的な1日になった。そこでこの記事では、FRESHのメインスタッフであり、ライターとしても活動している僕が、スタッフ目線でのイベントレポートをお届けしようと思う。参加した方は当日を振り返りながら、また会場に足を運べなかった方は脳内でイベントの様子を再生しながら読んでもらえると嬉しい。


…の前に。

これまでのFRESHの発表会の軌跡を振り返らせて欲しい。今までにどんな歴史があって今年のNAMURA ATTACKが開催されたかが分かると、その内容の濃さや、我々スタッフが大事にしているコンセプトも、より理解してもらえると思う。

BACK IN THE DAYS.



◉3日間ぶっ通しスタイル!?前代未聞の発表会で街に”衝撃”を。


FRESH DANCE STUDIOがオープンしたのは2010年12月。スタジオの運営でバタバタしているなか、早くも発表会の開催が決定。「街に衝撃を与える」というコンセプトのCity Attackの開催が決定した。それが2011年の夏のこと(オープンからわずか半年後…!!)。しかも、<京都・神戸・大阪の三都市をまたいで3日連続で開催する>という規格外な形で幕を開けたのだ。

いま、1日限りの開催でもヒーヒー言っているのに、3日連続でイベントにあたるのは、関係者のHPへの衝撃も相当だったに違いない… 。当時を知る先輩スタッフに話を聞くと「二度とやらないと誓った」とのこと。

(その反省も生かし)その後、City Attackは年に1回、1日開催というペースに落ち着き、2012年から2019年まで[味園ユニバース]で開催され、2021年からは[スタジオパルティッタ](元 名村造船所跡地)に場所を移した。いずれも、ダンススタジオのただの発表会にとどまらない規模、質感のイベントが展開されてきた。

◉さながらHIPHOPフェス。歴代の豪華ゲストアーティスト。

さて「パーティ要素がガッツリ盛り込まれている」とは、具体的にどういうことだろう?それは、これまで出演されたアーティストを列挙すれば分かってもらえると思う。

・SHINGO★西成&DJ FUKU(2012)
・鎮座DOPENESS & PUNCH&MIGHTY(2013)
・JOMMY from 東京(2013)
・茂千代 & DJ KENSAW(2014)
・NEW KID’N PLAY(2014)
・mabanua&kan sano(2015)
・韻シスト(2016)
・韻踏合組合(2017)
・NAGAN SERVER&kenT trio(2018)
・田我流(2019)
・Äura(2021.4)
・THA JOINTZ(2021.12)
・Jambo Lacquer&DUSTY HUSKY(2022)

まとめながら改めてその豪華さに驚く…。HIPHOPフェスとしても十分通用する顔ぶれだ。そうやって発表会<+α>の部分にこだわりながらFRESHは歴史を積み重ねてきた。

さらに2021年に[スタジオパルティッタ]に会場を移してからは、屋内と野外の同時進行スタイルが可能になったため「HOOFIT」「The Lights」といった大阪の人気イベントにも参加してもらいながら、パーティ色をより強めていった。


これまでのイベントの流れを整理したところで、今年の話に戻ろう。


◉NO MORE COVID-19。パーティリミッター解除!!!

新型コロナウイルスが隆盛(りゅうせい)を極めた頃は、入場制限・換気の徹底・マスク着用の義務といった各種対策を迫られた結果、思うような規模/質感のイベント企画ができなかった。しかし2023年春、ようやくコロナが5類感染症に移行し、“各種対策”の必要がなくなった。それだけで不安要素はかなり減るし、物理的な作業量も削られる。いわばパーティのリミッターが解除され、ようやくNAMURA ATTACKが本領を発揮できるようになったわけだ。

また、県をまたいで遠方のプレイヤーを呼ぶハードルも下がったということで、今回は沖縄からRITTOさん、DJ4号棟さんをゲストに迎えることになった。さらに4号棟さんが那覇市で運営されている[波の上MUSIC&BARBER]にも来阪いただき、物販&バーバーブースを設置してもらった。いわば海を超えて「沖縄スペシャル」が実現したわけだ。

同店舗にブラックヘアアーティストとして所属しているnaho ikedaが、数年間にわたって大阪と沖縄をつなぐ重要なプレイヤーとして活躍していることも、このコラボレーションにとって大きな意味を持つだろう。

沖縄のゲストやショップ、バーバーに限らず、FRESHの発表会ならではの豪華ゲストチームや、DJ陣の参加も決まるなど、いつにも増して祭り感がブーストされた。ここで改めてフライヤーデザインを紹介しながら、その豪華さを振り返ってみよう。

フライヤーデザインは長年お世話になっているK.Kawasaki氏。City Attackの頃からずっとフライヤー・チケットのデザインを担当してもらっている。ドラマティックなコラージュで彩られた表紙は、一目見ただけでNAMURA ATTACKとわかるほどだ。


◉超晴れ男VS雨予報のホコタテ対決。軍杯が上がったのは…?


贅沢なブッキングを敢行したはいいものの、イベントが近づくにつれてある問題が持ち上がった。天気予報が「10/15は雨」だと告げているのだ…。<屋内でダンス、野外でDJ/LIVE>という同時進行スタイルをとっているNAMURA ATTACKにとって、雨天はかなりの痛手を意味する。雨風をしのげる場所にDJブースを立てることもできなくはないが、これまでの動員数を見るに窮屈になることは避けられない。

自他ともに認める超晴れ男オーナーHONGOUさんのパワーにより、ここ2,3年は奇跡的な晴れが続いてくれたが、今回はどうなることやら…。

本番の前日。天気は大雨…

いよいよ背水の陣である。この調子で当日も降られると本当にまずい。とにかく神頼みだ…。最後の準備を終え、僕は傘をさして帰路についた。

当日。起きると…

雨が止んでいる!!

ところどころ分厚い雲が空を覆っているが、少なくとも雨に打たれる気配はない。なんとか耐えたのだ。

もはや晴れ男というよりも「天気の子」認定だ。


◉タイトなタイムにねじ込む!息つく暇もない設営作業。

ここからは当日の朝のスタッフの動きを細かく振り返ってみよう。「発表会の時のスタッフはこういう風に動いているのか」くらいで流し読みしてもらえればいい。

[AM5:50]
雨が止んでいることを確認した僕は、安堵しながら自転車でFRESHへ向かう。道中のアスファルトはまだしっとりと濡れていて、ところどころ水溜りもある。それでも雨が止んだということだけで心は救われる。

[AM6:00]
FRESH着。静かでひんやりとしたスタジオはどこかよそよそしい。他のスタッフが出勤するまで、準備物と、この日の進行の段取りの最終確認を行う。

[AM6:30]
FRESHスタッフが出勤。ドリンクやTシャツが入った段ボール、ブルーシートなどなど大量の荷物を手早く車に積み込む。準備が完了すれば。いざ会場へ向けて出発。この段階では青空さえ見えてきた。ありがとう天気の子…。[AM7:30]
会場に到着。真後ろに海を望むこの場所の朝の空気はなんとも気持ちいい。しかしのどかな時間に浸っている暇はない。1時間半もすればクラス作品のリハが始まる。そのため急ピッチで会場の設営を行う必要がある。ここからは時間との勝負だ

男性陣は机やテーブル、テント、スピーカーなどの重い荷物を運び、女性陣は会場のあちこちにタイム/順番などの紙を貼り出し、更衣室を整え、ブースに設置するものを整理する。このくらいに音響、照明、VJなど、技術スタッフの方々の車も到着。手短に挨拶を済ませ、各々の作業に移ってもらう。

[AM8:30]
野外の中央部分ではDJブースが立ち上がり、早くもPAによるサウンドチェックがスタート(さすがの作業スピードだ…)。一方で、テントや機材を詰んだ車も次々に搬入される。様々なプロの腕によって、徐々に会場が形をなしていく

[AM9:00]
インストラクターと生徒さんが少しずつ到着。ここから全クラス一気にリハを行う。さっきまで静寂を保っていた屋内では、爆音で音源が鳴り響き、眠気でぼんやりしていたみんなの脳みそが次第にシャキッとしてくる。屋内では、リハ直前のクラスが綿密に導線や構成の確認を行っている。

[AM11:50]
リハ終了。外に目を向けると、頭上には「一反木綿」を思わせる白い布がいくつも渡され、DJブース周辺は流木や竹で装飾されている。まるで山奥のフェスのような、なんとも幻想的な空間だ。

この装飾を施してくれたのはAWAZA HOUSE。文字通り大阪の「阿波座」に拠点を構えるクルーで、パーティのデコレーションや店舗の内装などにも携わっている。今回のNAMURA ATTACKのビジュアルを決定づける重要な役割を担ってくれた。

[PM0:30]
なんとか準備も整ってオンタイムでオープンDJ DYさんのプレイで幕を開ける。遠くまで響く野外ならではのビートの鳴りと、あたりに立ち込めたジャークチキンの香りが“フェス感”を加速させている。見事なまでの秋晴れのなか、訪れた人たちは野外の開放感を味わっていた。ちびっこたちも元気よく踊っている。最高やん!川沿いでは、本番を目前に控えた出演者たちがインストラクターの指示のもと、最後の確認を行なっている。

◉本番の刹那に賭ける美しさ。25にのぼるクラス作品。

静まった屋内。突如スクリーンにオープニングムービーが流れる。

毎年このティーザーにこだわるのもNAMURA ATTACKの特徴と言える。オーナーと、その盟友illminoruvsky氏(from ダイコク映像)がタッグを組んで制作にあたる。音源もトラックメイカーのip passport氏による完全オリジナル。出演されているREIKOさんの圧倒的な踊りや存在感も相まって、映画の予告映像のような仕上がりだ。

オープニングムービーが流れ終わると、我らがMC TATSUYAさんが登壇。彼の力強い声と百戦錬磨の進行力もまたNAMURA ATTACKには欠かせない要素だ。彼の存在の有無次第でイベントのクオリティすら変わってくる。今や関西、否、日本のダンスシーンにとって、不可欠な存在だ。

というわけで、ついにクラス作品の発表がスタート。繰り返しになるがNAMURA ATTACKの軸はあくまでクラス作品の発表だ。第一線で活躍する講師陣が手がけるハイレベルな作品はまさに唯一無二だし、生徒さんも気合いが入っている。

そんなFRESHの生徒さんには、実にいろんな地域・年代の人がいる。ダンスを学ぶために地方から大阪に出てきた人もいれば、数年ぶりにFRESHの発表会に出る人もいる。今回が生まれて初めての発表会というキッズもいれば、10年近く出演し続けている社会人ダンサーもいる。趣味としてダンスをたしなむ人もいれば、インストラクターとしてバリバリ活動している人もいる。

ただ、どんな事情を持っていたとしても、本番は平等に1回きり。気合いが空回りしようが、振りが飛ぼうが、怪我をしようが、これっきりなのだ。

膨大な時間、お金、体力を費やして1度限りの本番に臨むのは、無情感すら感じる。ただ、そんな儚さこそが感動を生むのではないだろうか。一回きりだからこそ、そこに賭ける。一回きりだからこそ美しい。そんな気持ちのこもった感動的な作品が続いた。

◉自由に楽しむ。発表会”+α”の本領発揮。

クラス作品が終わり、OUTDOOR SIDEに移動。ときどき「一反木綿」が吹き飛んでしまうほどの強い風が吹いているが、手に汗握る作品を見たあとはむしろ気持ちいいくらいだ。

この時プレイしていたDJ 4号棟さんは、BPM180にのぼる「JUKE」を軸に展開。このBPM180のビートに合わせて高速でステップを踏む「CHICAGO FOOTWORK」というダンスジャンルを知らない人は、ぜひ下の動画からチェックしてほしい。

 

気づけば野外は大盛況。ブース最前線でガンガン踊る人、ご飯やドリンクを楽しむ人、久々に会う友達と談笑する人、シャボン玉で遊ぶキッズ、物販やバーバーブースを利用するお客さん、少し座って休憩する出演者、楽しみ方が自由というところがOUTDOOR SIDEの最大の魅力だ。

フードブースで参加してくれた「Corner Shop」「MACHETE」もフル稼働。あたりにはジャークチキンサンド、牛すじカレーのスパイシーな香りが漂う。両方とも食べる人もいた!


 

◉初秋のパルティッタに沖縄の風が吹く。ゲストライブRITTO!!

「大丈夫!」と唱えると、本当に「あ、大丈夫かも」と思わせてくれるタイプの人がいる。from沖縄、from赤土クルーのRITTOさんは、まさにそういうタイプのラッパーだ。

 

グッドヴァイブスな一方で、どこかブルージーというか哀愁も漂わせる彼の音源はもちろんどれも最高なのだが、ことライブで発するエネルギーはちょっと次元が違う。全ての人を巻き込み、前を向かせてくれる力を持っている。うちなー言葉が滲むリリックはもちろんのこと、曲間のMCも全部が人懐っこくて、正面から全てを受け入れてくれるような器の大きさを感じさせる…。最前列で見ていたキッズたちと一緒に踊る場面も。気さくだ…!

「声を枯らして臨んできたからこそ、今日、この時間を皆さんと分かち合えたと思います!一生懸命汗水垂らして、明日からも頑張りましょう。ナフリスペクト、マイしーじゃーHONGOU!」

天を仰ぎながら叫ぶと、会場の盛り上がりは最高潮に。澄み渡った広い空の下、海の香りがかすかに混じった風が心地良く吹き抜ける。気づけば太陽が西に傾き、秋の夕焼けが会場を包む。

そんな最高なロケーションのもと、一つの音楽に数百人の人が聴き入ってハンザップする。こんなピースな空間、1年で何回お目にかかれるだろう…。思わず涙腺が緩みそうになるのをグッと堪えながら会場を少し遠くから眺める。文句なしで最高の時間だった。


◉若手から大御所まで集結した豪華ゲストショー。

ゲストライブが終われば、イベントもいよいよ大詰め。

ここからは関西を代表するゲストショー全19チームが続々登場する。MIDDLE FILTER、HEX BEX×sucreamgoodman、DONUTS+白ごはんといった常連組から、MUKABI+keijiro、クノイチ、sangría、EXmatic.など今回が初参戦のチーム、さらには「関西ガールズシーンを彩る」をテーマに今年発足したメディア「woman of woman」のユニットも登場するなど、実に幅広いスタイルのチームが集結した。アッセンブル!

がむしゃらに自分たちのスタイルを見せつける若手ダンサー、それに負けず劣らず、気迫たっぷりのショーで風格を見せつけるベテラン勢、そしてNAMURA ATTACKだからこそ実現する希少なユニット。いずれも見応え抜群の最高なショーが続いた


◉ハブ酒がないなら、カシスピーチでショット乾杯すればいいじゃない。

ゲストショー終了後は、1時間ほど野外のDJタイムが続くわけだが、音好き・酒好きにとってはここからが本番「沖縄スペシャル」ということで、本土から取り寄せた720ml×3本のハブ酒も、気付けば跡形もない。その代わりへべれけパーティピーポーがそこかしこに。みんな長丁場のイベントで疲れているはずなのに、帰る素振りを一切見せない!これこそNAMURA ATTACKの真骨頂だ。

バーカンを数少ないスタッフで稼働してくれていたよっちさん、GONさんも、クローズ15分前には「もう全部売り切れ!!!」と高らかに宣言。それでも諦めず、わずかに余ったカシスピーチをショットグラスに注いで乾杯する(!?)猛者も現れるなど異例の事態だった。気づけばFRESHスタッフも一部へべれけ状態(おい)。

また記事の序盤にも書いた通り、コロナがひとまず終息したおかげもあってか、今回は実に幅広い地域の方が遊びに来てくれた。近畿地方はもちろん、岡山、徳島、奄美大島、名古屋、東京などなど。最も遠方からのお客さんは、from上海(海外から遊びに来る発表会なんか他にあるのか!?)。

ラストはオーナーがマイクを握り、挨拶して終了…と思いきや、バースデーケーキの登場!4日後の10月19日に44際の誕生日を迎えるHONGOUさんを、その場にいる全員で盛大にお祝いして、NAMURA ATTACK2023は幕を下ろした。

 

◉爆速撤収からの緊張のミッドナイトハイエース。


天気にも恵まれ、最高のダンスと音楽に触れ、乾杯を繰り返し、最高にピースな空気の中終了したNAMURA ATTACK。しかし、我々スタッフにとっては余韻に浸ることはまだ許されない。会場の閉館時間が目前に迫っているのだ。本来は余韻に浸りながら出演者やお客さんと語らいたいのだが、時間との勝負であるがゆえに(挨拶もそこそこに)片付けにあたらないといけない。朝イチの設営作業を巻き戻すように、各ブースのこまごましたものを片付け、机を運び、物販のアイテムを段ボールに詰め直し、ゴミをまとめ、更衣室の忘れ物をチェックする…。おそらくスタッフも体力の限界のはずだが、この爆発的な撤収作業まで含め、NAMURA ATTACKだとも思う。

なんとか時間内に撤収が完了し、その場にいるスタッフでささやかな集合写真を撮り、そそくさと会場をあとにする(なんだかあっけないものである)。

そして僕にとってこの日一番の勝負の時間。レンタカーのハイエースで、会場からアメ村(FRESH)まで運転するという最後にして最大の大仕事だ。イベントの時は下戸である自分が運転を担うわけだが、超がつくペーパードライバーにとっては、このハイエースドライブが最も緊張する時間だ。夜も遅いので車通りはそこまで多くはないが、それでもお尻の大きなハイエースを、何事もなくスタジオまで運転するのはプレッシャーがかかる。

助手席に座るHONGOUさんのナビゲートのおかげもあって、なんとか無事故無違反でスタジオに到着。ゴールド免許も無事にキープできた。

スタッフだけの軽い打ち上げを経て、意識朦朧&達成感のなか、帰路に着いたのだった。


◉ライター&メインスタッフとしてのあとがき

記念すべき第1回目の<3日連続発表会>から2023年の<沖縄SP>まで、10年以上にわたってハイクオリティかつピースな空間を作ってきたFRESHと、そこに所属する講師と生徒さん。

時代とともに日本のストリートダンスシーンも形を変え、一時期に比べると発表会も、パーティも姿を潜めつつある昨今。発表会の部分にも、パーティの部分にもこだわってイベントを開催することは少しずつ簡単なことではなくなってきた。それでも、こうやって今までの13年と今年のNAMURA ATTACKを振り返ることで、時代に逆行してでも”あの空間”にこだわる意味を再確認した気がする。「FRESH=旬なもの」ではなく「FRESH=常に自分たちがワクワクするもの」と解釈して、これからも運営に携わりたい。

最後に、NAMURA ATTACKの撮影にあたってくださった3人のカメラマン、REALYさん / Quwaaanさん / Jyunya Fujimotoさんに心から感謝申し上げる。彼らが最高な瞬間を切り取ってくれたからこそ、この記事を書き上げることができた。

そしてもちろん、この長い長い記事を最後まで読んでくださったあなたにも感謝申し上げてNAMURA ATTACK2023のレポートを閉じる。

 

Text : Seiji Horiguchi

今だ!今だ!急げ〜【レッスン受講料半額キャンペーンやってます!】

こんにちは。スタッフのpinkmonster aka annaです!!
今日はここFRESH DANCE STUDIOがNOW(現在)で行っているキャンペーンをご紹介します!!

の前に …少しだけ…
先日、2023年10月15日(日)FRESH DANCE STUDIO プレゼンツ “NAMURA ATTACK”が今年も無事開催を終えました。
ダンススタジオの発表会を越え、オーナーをはじめ関わるすべての皆様の力のもと、とても、物凄い!空間が出来上がっていました。!!
皆様、お疲れ様です。と、有難うございます。
そしてご来場下さった方々本当に有難うございました。
“NAMURA ATTACK”については、また追々、他スタッフ??オーナー????(*⁰▿⁰*)フレッシュブログが上がると思いますのでお楽しみに☺️☺️


本日は、そんな”NAMURA ATTACK”の余韻に浸ってる間も無く、NAMURA ATTACK終わりから現在進行形でここFRESH DANCE STUDIOのレッスン。なんと、なんと!! ななな、なんと!!!!
体験レッスン、受講料半額キャンペーンをやっております!!!👏👏👏🎉
(期間2023.10.16(mom) ~ 2023.10.29(sun))
初めての方には、とっても必見です!!!!気になられていた方には超必見です!!!!
この機会に是非、FRESH DANCE STUDIOへお越しください。(^^)
FRESH DANCE STUDIOでインストラクターを務めているのは、常に現場に居続け、いろんなシーンで活躍をされている方々です。
なので、いろんな角度から学べる事、間違いなしです!!!ダンスは勿論、ダンスには欠かせない音楽、ファッション、遊び場、色んな事を教えてくださる先生方です。
スタジオも、皆様がより良い環境で受講して頂けるよう、音響には、かなあぁぁ〜〜り拘っていて、ココ最近は照明など、随時スタジオ内をグレードアップさせていっています。

悩まれている方や、不安が少しでもある方は、いつでもお気軽にスタジオまでお電話ください。スタッフが丁寧にお答えさせて頂きます。p(^_^)q💕是非、是が非に、お待ちしております!!!


最後に、FRESH DANCE STUDIOでのレッスン受講を悩まれている方へ、お少しだけお勧め情報です!!
“NAMURA ATTACK”終わりより、半額キャンペーンと共にNEW LESSONがスタートしています!!まだフレッシュではスタートしたばかりのクラスですので、初めての方や、フレッシュに通いたいけど勇気がいる方には、是非お勧めいたします!!
まずは、
・毎週火曜日18:30~20:00 HIPHOP 入門/初級 CLASS.
YU-SEI(咫和巵)
若くして、株式会社アドヒップが主催する今年2023年のJAPAN DANCE DELIGHT FINAL優勝者。🔥🔥🔥
力強く、DOPEでFRESH。間違いなく得られるものが沢山あるクラスだと思います。是非体感しにお待ちしております。(^^)
そして、
・毎週水曜日18:00~19:30 HOUSE 入門/初級 CLASS.
issrrr(kilimanjaro)
クラブシーンやバトルシーンでどんどん名を上げているissrrr。
彼もまた、力強く遊び心満載な踊りをするHOTなNEWインストラクターです!!!!音楽から踊る楽しさ、ファッション、遊ぶ場所etc…色んな事を教えてもらえる事間違いなしです。 是非体感しにお待ちしております(^ ^)


では、この辺で失礼致します!!٩( ᐛ )و✨✨お読み頂き有難うございます。*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)’・*:.。. .。.:*・゜゚・*

【個人的におすすめのお酒4選】ちょっぴり大人なお酒の話。anna

今回は、大人をちょっぴり語る。そんな回。

大半の人は、20歳からお酒との距離が近くなります。未成年の時というのは、味はもちろん、アルコールが自分の身体にどんな変化を起こすのかも未知の状態。手を付けることさえ怖いと感じる方もいるのではないでしょうか。

私自身、初めてお酒を飲む時、好奇心の中に「飲んだらどうなるんだろう」という少しの怖さもありました。お酒を呑み始めた当初、お酒を飲むと身体中が熱くなり眠くなる事もあってあまり飲める方ではありませんでした。私がいつしかお酒を好んで飲むようになったのは、先輩や友達、周りにいる人に飲む人が多かったからというのもあると思います。その中でも、好きな人と飲むことや、お祝い時に一緒に飲むお酒がとっても美味しいと感じるようになってからだと思います。少し余談になりますが、私はアニメ【ワンピース】のシーンで好きなシーンがあります。それは宴のシーンです。勝利に勝ち祝杯を上げる時、仲間が増えた時、とにかく何かがある度に主人公であるモンキー・D・ルフィが「宴だ〜!!!」と宴を上げているんです。私はそのシーンを見て、皆でワイワイお酒を飲むのってやっぱり良いな、素敵だな、楽しいなって思いました。

話を戻します。
誰かと、人と、友達、大好きな人達と皆でワイワイ飲んでいく内に私はお酒を進んで飲んで行くようになったのですが、その中でも私は自分の口に合うか合わないか、味も重視タイプなので( 最終的にはなんでも良くなるのですが..😅)、飲んでいる時に、相手方が飲んでいるお酒は何を飲んでいるのだろうと好奇心が赴くままに「一口ちょうだい」とおねだりして頂いてきました。そうして、”こんなお酒があるんだ〜美味しい”と新たなお酒を知り、飲めるお酒の種類も増えていってました。
私の結論。。。

環境次第で、飲めるお酒が増えると思います!あとは好奇心も大事。お酒には沢山種類があるので何かしらのタイミングで口にしてみると自分が好きと思えるお酒に出会えるかもしれません。

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そこで今日は、私が個人的にオススメするお酒について解説していこうと思います。成人の方はもちろん、未成年の皆さんもいつか訪れるであろうお酒の席のために、ぜひ参考にしてください。

おすすめのお酒4選!

1, 私の一杯目は必ずコレ!「ストーンズバック」
2,  お酒を飲み始めた当初は…「梅酒」
3, 大道酎ハイ「レモンサワー」
4, 最近飲めるようになった奥深い「ウイスキー」


1, 一杯目は必ずコレ!「ストーンズバック」

ストーンズバックとは?

白ワインベースのジンジャーリキュール(*)を、ジンジャーエールで割ったカクテル(*)です。ジンジャー×ジンジャー。そう。ほぼジンジャエールの風味なんです٩( ᐛ )و

(そもそも)リキュールとは?
蒸留酒に果実やハーブなどの副材料を加えて香味を移し、砂糖やシロップ、着色料などを添加して調整した混成酒。要するにカクテルを作る際に使われるお酒。

(そもそも)カクテルとは?
ベースとなるお酒に、他のお酒またはジュースなどを混ぜて作るアルコール飲料。混酒。

[こっそり豆知識☝️]  「○○バック」というカクテルはジンジャエールで割るカクテルをさします。

ビール苦手派への救済措置!!

お酒の世界で必ずと言ってもいいのではないかと思うくらいビールは誰しもが知り一度は通りうる道ではないのかなと思うのです。小さい頃、お父さんやおじいちゃん、家族の集まりなどで食卓にビールって必ず見ませんでしたか?私はそれでお酒といえばビールというイメージで育ったのですが、皆さんはどうでしょうか?

ただ私はビールの良さがまったく分かりません!たまに飲んではみるものの、まだまだ子供の味覚の私には、いわゆる”ビールの喉越し”の良さを味わえずにいます。そんなビールですが、一杯目の乾杯で「とりあえずビールで」とビールを飲んでいる人を見て、ビールを飲めない私も「一杯目に飲むお酒が欲しいな〜」と思い、色んなお酒を飲んでいく内に辿り着いたお酒がストーンズバック。
飲んだ時にジンジャエールの炭酸のお陰か、スカッとしていて私の好きな甘さも兼ね備え飲みやすいので、私にとってはお酒を飲む時の良いスタートが切れるのでビール一杯目の代わりになってます。

最近はお酒の席の1杯目は、必ずと言っていいほどストーンズバック。ただ、たまに置いていない所もあります。ご飯屋さんにはあまり置かれていないかなと思います。クラブやカクテルバーでは取り扱っているところが多い印象ですね。ジュース感覚でスイスイ飲めてしまうのがカクテルの良いところですが、くれぐれも悪酔いには要注意!..(^◇^;)


2.お酒を飲み始めた当初は…【梅酒】

梅酒
梅の実を酒類と糖類に漬け、数ヶ月から長いものでは数年熟成させて成分を抽出したもの。家庭でも手軽に作れることから、多くの人に親しまれ、日本を代表するお酒。

私は、初めて梅酒を飲んだ時、アルコール感をまったく感じませんでした。それをきっかけに、20歳の頃は、「コレだ!」と、梅酒しか飲んでいなかったです。どこに行っても梅酒。何杯飲んでも梅酒。飽きることなく梅酒を飲んでいました。

沢山種類がありますが、私のお気に入りは南高梅酒。甘めで飲みやすいので、ロック(グラスに氷のみ)か、ソーダ割で飲んでいます。味の変化が欲しい時はジンジャエール割を頼むこともありますが、基本的に苦味や臭みもないので、そのままでも飲みやすいです。特に梅本来の香りを楽しみたい方は、ロックがお勧め!!


3.王道酎ハイ【レモン酎ハイ】

酎ハイ

焼酎やウォッカなど無色で香りのない酒類をベースに、果汁などを加え炭酸で割ったもの。レモン酎ハイはその名の通りレモン味の酎ハイ。

[こっそり豆知識☝️] 「~~サワー」というと、酎ハイのことを指します。

酎ハイは、ビールと並んで、比較的どこにでも置かれていて、お手軽なお酒ですね。私は、ウォッカベースの酎ハイの方が好きです。無味無臭でクセがないのです。たまに焼酎ベースのものを飲むのですが、焼酎の種類によってはクセが強すぎて飲みにくさを感じます。初心者の方は、ウォッカベースのものをお勧めします

酎ハイにも味の種類がいろいろあり、ご飯屋さんではアレンジが効いた酎ハイを沢山目にする事があります。フルーツがそのままざく切りで入ってたりと、ビジュアルを楽しめるのもポイントですね!ただアルコールとして飲むだけではない楽しみ方があります(๑>◡<๑)

余談ですが、以前テレビ番組で「EXILEの飲み会は、ほぼ全員レモンサワー!!」と聞いたことがあります!身体を鍛えていたり、カロリーを抑えつつお酒を楽しみたい人には、最適なお酒なのかも知れないですね。


4.まだまだ未知。最近飲めるようになった奥深い【ウイスキー】
ウイスキー
世界のお酒の一つ。大麦、ライ麦、トウモロコシなどの穀物を麦芽の酵素で糖化し、これをアルコール発酵させ蒸留したもの。もともとはイギリスやアイルランドの特産品でしたが、現在では多くの国で生産されています。スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、日本は「世界5大ウイスキー」の生産国として有名。

一口にウイスキーといっても、本当に沢山の種類や年代物があり、癖のあるものあからスッと飲めるもの、原産地、安いものから(今の私には到底手が出せないほど)高価なものなど、無数に種類があります。私は、ウイスキーに関しては、ここ1~2年で飲めるようになったので「特にこの銘柄が好き!!」と言えるほどではないのですが、知れば知るほど奥深いんだろうなと感じます。

これも個人の感想ですが、ウイスキーと聞くと、薄暗いバーで、コップに入った氷を指でカランコロンと混ぜゆっくりと呑んでいる哀愁漂う人を想像するんですが、その感じがとっても大人なイメージがあります。なので、ウイスキー飲めるようになったことで大人の仲間入りを果たした感じがします。まだまだ何が何だか分からないですが、2,3杯目は、棚に並べられたウイスキーを選ぶとこから口にし、味を楽しむとこまで、その場のその雰囲気込みで楽しんでいます(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾🥃


これからお酒を飲む人へ。

今回は、私がお酒を飲み始めてから今に至るまで辿り着いたお酒を少し紹介させて頂きました。私自身最初から進んでお酒を飲む方ではありませんでした。その場の雰囲気や親しい人とお酒を飲んだり、普段遊びに行くナイトクラブなどで音楽を聴きながら飲むことが増えていく内に、段々とその場を含め好きになっていきました。人それぞれに環境や味覚に違いはあると思いますが、この記事を参考にしながら、皆さんも自分が美味しいと思えるお酒を飲みながら楽んでみてはいかがでしょうか。(๑╹ω╹๑ )

そしてそして、冒頭に書いた、ワンピース宴シーン。
もうすぐ、ここFRESH DANCE STUDIOの発表会。いや、BIG EVENT、もはやフェス。
NAMURA ATTACK今年2023年も10月15日(日)スタジオパルティッタにて開催します。
NAMURA ATTACKの凄いところは、各クラス作品ダンスショーケース、ゲストダンスショーケースにライブショーケース、素晴らしいDJ陣さんのプレイ一つ一つ盛りだくさんです。ただもう一つ。各演者さん方、出番を終えた方々から続々とバーカンへ並びます。遊びに来られた方は入場後バーカンへ向かう方もいます。そう、お酒があるんです。スタジオの発表会なのに!!です。出番を終えたら宴祭りです。٩( ᐛ )و🍻🪩♪私はFRESHのスタッフに入ってからその光景を何度見てきたか。ショーケースが終わった後、クラスのうち内で集まって乾杯している人達や、出ている作品は違えど、友達で集まったり、見に来てくれた友達や遊びに来てくれた友達とお酒を片手にワイワイ飲んでフロアで踊っている姿。演者さんを始め、お客さん共々みんなでパーティしています。
2023年10月15日(日)は、是非、刺激と宴を求め、NAMURA ATTACKへお集まりください。☺️
詳しい詳細につきましては、FRESH DANCE STUDIO インスタグラムにて随時アップして行ってますのでご覧ください。
↓ ↓ ↓ FRESH DANCE STUDIO INSTAGRAM ↓ ↓ ↓  CHECK!!
https://instagram.com/fresh_dance_studio?igshid=MzRlODBiNWFlZA==

NAMURA ATTACKについて気になる方はこちらのブログをご覧ください(^ ^)

【スタッフ目線で魅力を解説】”NAMURA ATTACK”を知って・感じて欲しい!!

FRESH NEW STAFF info!!!!! written by kuranosuke.

こんにちは!!FRESH NEW STAFF
kuranosukeBullDogs/Q,S/DROPです!!
宜しくお願い致します!レンタル予約も承っております!!
FRESH DANCE STUDIO TOPページ

BullDogsでは最近、TRUE SKOOL VOL.297一般部門で2位を頂きました!

VOL.297

VOL.279

前回のVOL.279では、受賞までは手に届かず特別賞でリベンジに燃えて日々葛藤して
練習していました!次こそTRUE SKOOL GRAND CHAMPIONSHIP1位を獲るぞ!!と
胸に秘め日々励んでます!

 

そして僕には、もう一つ顔があります、、、

 

DROPというCREWで音源も出していて

わちゃわちゃできる代表曲 GooD tiMe 是非聞いてください!!

Q、Sはまた次のブログ投稿の際に書かせて頂きます!

こちらもストーリーが沢山あるのでCHECKお願い致します!

 

FRESHでNEW感出していけるように頑張ります!
DANCEで汗を流してお腹を空かせたそこのあなた!!!!!
FRESH前にあるアメ村RICH GARDEN(中崎町店もあります)に寄って肉肉しいハンバーガーをがっついちゃって下さい!

それではNEWなDANCE Lifeを!!!

【パーティレポ】ちょうどいいパーティことTIMELESSの夏場所。

【コロナは第五類に。全力のTIMELESSを見せよう】

2020年秋。緊急事態宣言の影響により激減するパーティと、それに呼応するように目に見えて減っていくダンスチーム。「このままやったら大阪のクラブシーンで踊るダンサーがいなくなってしまう…!」という危機感から走り出したのが、FRESH DANCE STUDIOプレゼンツの「TIMELESS」だ。

とはいえコロナ禍での開催であるがゆえに、人数制限をする必要があったり、オンライン配信に時間と予算を割かれたりと、思うようなパーティ作りができなかった。が、辛抱強く続けた結果、少しずつ「このイベントに出るのが目標でした」と、若手ダンサーたちからありがたい声をかけてもらうようになった。

そんなTIMELESSの7回目。今回は、コロナウイルスが「第五類感染症」に分類されて初めての開催。もう人数制限も、検温やマスク着用義務も不要。つまり、ダンスイベントとパーティの要素を併せ持つ「ちょうどいいパーティ」ことTIMELESSの本領を発揮できる時がやってきたのだ。


結果からいうと、今までで一番充実した回だった感覚があったので、パーティレポを書いてみる(たぶん長くなるだろう)。

【半分以上が初出場。フレッシュな顔ぶれ】

これまでのTIMELESSはお馴染みのチームに出演してもらうことが多かったけど、今回は16組中9組が初出演。なんと半分以上が初めましてだったわけだ。逆に、初回から連続出場記録を伸ばし続けてくれていたZESTやBullDogsが(他イベント出演のため)不参加だったこともあり、全体的にフレッシュな顔ぶれでの開催となった。

初参戦チームは、生まれて初めてショーケースをする男子高校生2人のBaumkuchenや、実の姉妹が組んだJAZZチームPOLICY、東京からチームメイトや仲間を引き連れて凱旋する社会人ダンサー率いるjammin’に、イベントをオーガナイズして地元神戸のシーンを盛り上げているNocksなどなど、それぞれに気持ちやドラマがある。

もちろん、前回に続いて2連続出場のRUFUや、出演するときも遊びに来るときも全力な“TIMELESSっ子”(僕が勝手に呼んでいるだけだ)のクノイチ、奈良出身のGIRL’S HIPHOP3姉妹のCHICC、そしてFRESHインストラクター/スタッフでもあるTAKUYAが所属するAtといったTIMELESSに複数回出てくれている頼もしい面々も。

【「俺、本番踊ります!」リハ直前の捻挫事件】

当日。会場である[SOCORE FACTORY]のスタッフかさごさんと打ち合わせをしながらリハーサルの準備。

少し落ち着いたタイミングで一息入れ、インスタのストーリーを見ると、先述の東京から凱旋する社会人ダンサーが、FRESHの待合の様子をアップしている。どうやらリハーサル前にFRESHをレンタルして練習してくれているらしい。入念な準備に気合いが伝わってくる…と思いきや。

「神様…なんでこのタイミングで…」の文字。

よく見ると、剥き出しの足を氷のようなもので冷やしている。どうやら練習中に足を痛めたらしい。なんと間の悪いことだろう…!そのあと、会場に現れた後輩は、「リハは全力でやれないんですが、本番は気合いでいきます!!」と、顔を青くしながらも、爛々と燃えた目で宣言。心配ではあるが、ここまで来たら多少無茶でも頑張ってもらうしかないのか…。ちょうどこの日から始まった夏の甲子園のムードも相まって、怪我を抱える選手を見守る監督の気分だった…。

【スパイスカレーが食べられるパーティ】

怪我のことも気にかけながら、ダンスリハやDJによるサウンドチェックを終え、いざオープン。あたりにはスパイスカレーの香りが漂う。入り口のすぐ脇でお客さんを待ち構えるフードブース[Kikki Curry×Kitchen MUMU]だ。もはや関西圏のパーティに引っ張りだこの[Kitchen MUMU]は、TIMELESSには欠かせない存在。

毎回、しっかりとカレーの種類を変えてくるあたり、真剣に向き合ってくれていることが伝わってくる(そうやって柔軟に味や具材を変化させられるのもスパイスカレーならではの魅力だ)。

また、個人的にも交流のあるKikkiは、TIMELESSの1ヶ月ほど前に2人で飲みに行ったとき「僕の地元の北海道で蝦夷(えぞ)鹿の肉を仕入れられそうなので、今度のTIMELESSは蝦夷鹿のカレーをやろうかな」とつぶやいた(彼はよくつぶやくように話す)。

ただ、彼らのあいがけカレーは1,000円。Kikkiのもとに入るお金は単純計算で1杯あたり500円
「材料費がかさばりすぎると、儲けが出なくなるんじゃない?」と僕がいうと、Kikkiは「まあ利益よりも、やってみたいって気持ちが強いんでね」と笑いながらつぶやいた。もともとは料理など一切興味がなかった彼がここまで頼もしい料理人になるとは…。人生とは何が起こるかわからないものである。

【DJ JAM→DJ GRADEEのgood vibesプレイ】

オープンDJは、誰よりも楽しみ楽しませる“Mr. TIMELESS”ことDJ JAM。彼こそ初回からずっと出演してもらっている頼もしすぎるプレイヤーだ。これまでのFRESHの発表会でも、何度も参加してもらったりと、FRESHと最も近い距離にいるDJといえるだろう。そんなJAMのプレイは、スロウなレゲエで幕開け。日本有数の祭りの町、岸和田出身のJAMは、DJのキャリアをスタートさせる前からレゲエを聴いていたという。レイドバックなレゲエで、夏感を高めてくれる。割と早い時間から賑やかになっていく会場。

JAMに続き、2番手にブースに潜り込んだのは、この日物販ブースでも参加してもらっていたレコードショップ「pinks vinyl(ピンクスバイナル)」を運営するDJ GRADEEくん。

オンラインレコードショップである「pinks vinyl」は、ユーモラスかつ音楽愛が詰まったCMや映像コンテンツが定期的にアップされるので、普段レコードを買わないという人もチェックしてみてほしい。

幅広い音楽に明るいGRADEEくんは、サンプリングミュージックへの愛を感じるミックスで心地よくナビゲート。この日は、普段クラブに行かないような層も多い印象だったが、そういった人もリラックスできるようなスムースな歌モノを織り交ぜながら、徐々に人口密度が上がっていくフロアを巧みにアゲる。


【気持ちが込もった1部ショー】

JAM→GRADEEの流れで空気があたたまったところでいよいよ1部ショーケースの時間。
MC KORGEさんの登場。この人のベシャリは、緊張と緩和がクロスオーバーするTIMELESSの空気を生み出す重要な要素だ。関西HOUSEシーンを代表するダンスチーム「KURINE」として長年活動されているKORGEさんだが「最近だんだん声が通るようになってきた。喉の開き方がわかってきたかも!!(笑)」と話すように、各所の現場を経てMCスキルも磨いている。

彼の呼び込みによって1部チームが続々と登場。とにかく気持ちのこもったショーが続いた。先ほどの捻挫してしまったダンサーも、怪我人とは思えない迫力のあるショーを見せた。


<Baumkuchen>

<POLICY>

<Nafeel>


<舞+MIRAI>


<Fushime>


<Nocks>


<SSWB>


<jammin’>


<Rod>


<CHICC>


<ヌビアン>


<RUFU>


【DJ CH.0のプレイ直前の一言】

続いてこの日のゲストDJ CH.0(チョウ)くん。京都在住の敏腕DJで、GRADEEくんと共にpinks vinylの運営も手掛けている。僕は個人的に彼がKID FRESINO氏と主催するパーティ<OFF-CENT>にも遊びに行ったり、スタジオで彼のミックスを流したり、過去のインタビュー記事を密かにチェックしたりしていたこともあり、TIMELESSのゲストDJとして呼ぶことができて光栄だった。

機材のセッティングを素早く行いながら僕にこっそり「こんな大勢の前で回させてもらうの、嬉しいです!」と一言。いやむしろこちらがありがたいっす…!

新旧のHIPHOPはもちろん、LAのビートシーンにも明るい彼のバックグラウンドを思わせるようなプレイ。テンポを巧みにシフトしながらフロアをロック。1部ショーが終わり緊張が緩んだ会場との空気もマッチして、クラバーたちがバーカンとフロアを往復する歩みも加速


バーカン前に設置された「pinks vinylブース」も次第に賑やかに。500円で買えるお手軽なものから、5000円程度のレコードまでがレコ箱に入ってズラリと並ぶ。視聴用のレコードプレイヤーも設置されたブースには、ダンサーからラッパー(ラッパーも遊びにくるのがTIMELESSなのだ)までが集合していた。


【洗練された2部。からのsucreamgoodman!!】

続いて2部のショーケースがスタート。1部のチームももちろん気迫がすごかったが、それをさらに超えてくる熱量と、より一層洗練されたチーム感。それぞれに思い入れがあることが伝わってくるショーだった。


<THE DOGG>
<クノイチ>
<At>

そして…

<SP GUEST SHOW : sucreamgoodman>

言わずもがな、抜群のかっこよさ。シンプルなインスト(ラップや歌がない)ビートのループに対し、無数のリズム表現を見せていく。圧倒的な存在感と色気。会場の熱気と歓声は最高潮に達した。


【DJの腕と音好きたちの相乗効果で加速するパーティ】

全てのダンスショーが終わったが、まだまだ終わらない。再びGRADEEくん→JAM兄の順番でDJタイムが続く。DJ GRADEEくんの2巡目は、先ほどのスムースなR&BとはうってかわってTRAPやJapanese HIPHOPを中心にフロアをアグレッシブにバウンスさせる。せっかくなので、パーティスナップでそのムードを振り返ろう。

終盤戦は、DJ JAMの全曲エモ気持ち良い無双モードに加え、CH.0くんも再登場し、軽くB2B。なんと贅沢な…。3人のDJも互いに気心が知れたメンツだったので、リハの段階からリラックスしている様子だった。TIMELESSのほんの2,3日前にリリースされたばかりのTha JontzのWELL-DONEのブランニューがかかったりと、粋な場面も。

 

DJの腕と貪欲なパーティ好きたちの相乗効果によって、パーティは延長に延長を重ね、音が止まったのは、けっきょく当初のクローズ予定時間を1時間以上超えた夜中24時。割と遅くまでお客さんも残っていて、神戸や京都、和歌山からはるばる来てくれた出演者たちも、終電ギリギリまで遊んでくれた。スペシャルゲストとして出演してくれたsucreamgoodmanの3人も最後の最後まで楽しんでくれた様子だった。

こうして7回目となるTIMELESSは幕を閉じた。文句なしの大成功だ。出演してくれた全ての出演者と遊びに来てくれた全てのお客様にお礼を申し上げる。

【この3年間のこと。しみじみ余韻】

自分は今回、TIMELESSの告知を行うにあたって過去の回の写真を眺めていた。

2020年頃から活動を始め、TIMELESS vol.1に出演してくれた初々しいチームが、今ではコンテスト入賞の報告をしてくれたり、アーティストのバックダンサーに起用されたりしている。自分にとってはあっという間だったが、確実に全員が3年分 年をとり、3年分の経験値を獲得している。TIMELESSも、始めたばかりの時はパーティの色も何もない状態だったが、3年間続けてきてようやくカラーや役割のようなものが定着しつつある。そうやって若手ダンサーたちと一緒に成熟できてきたことを感じ、嬉しく思った次第だ。改めて1回1回を丁寧に開催できていることに感謝し、次に目を向けようと思う。

【後日談。怪我をした彼は…】

リハ直前で足を捻ってしまい、本番を気合いで乗り切ったダンサーだが、その後聞いたところによると、1ヶ月程度休めばまた活動できるようになるとのことだった。「これからも、大阪に僕らの活動が届くように地に足つけて精進していきます!」とLINEがきた。うまいこと言わんでええねん!

text : Seiji Horiguchi

【ダンスを仕事にしたい人へ】FRESHが提案する3つ(+α)のサポート。

◉ダンスをなりわいにする人が増えている。

価値観とともに働き方の多様性が叫ばれる昨今。企業に勤めるのではなく、カメラマンやデザイナー、ミュージシャンなど、フリーランスとして活躍されている方も多いですが、ストリートダンスは特にそれが顕著な世界です。シーンの黎明(れいめい)期からダンスをなりわいにされてきた大御所の方はもちろん、最近では幼少期からダンスに触れてきたZ世代もメキメキ頭角を表し「職業 : ダンサー」としての道を歩まれています。

◉月収27万円も夢じゃない!?ダンスで食べていく方法。

ダンスで食べるためには、どんな方法があるのでしょう?アーティストや企業CMへの振り付け提供、バックダンス、イベントの自主開催、スポンサーからの出資など、ダンスを通して収益をあげる活動はいろいろとあげられますが、多くのダンサーにとって収入の大部分を占めるのは、やはりレッスンでしょう。

今、中学生のスマホ保有率は、8割近く(参考URL) 。そして、そのほとんどがインスタやTikTokのアカウントを持っています。この記事を読んでいるあなたも肌で感じている通り、SNSにおいて個人が持つ発信力は日々高まっています。そんな「個人の発信力の増加」やコロナ禍の追い風もあり、この2,3年で激増しているのが、ダンサーによる個人レッスン(=プライベートレッスン)です。

仮に受講料¥1,500-のレッスンをあなたが企画したとしましょう。SNSでの宣伝の甲斐あって、生徒さんが15人集まったら、1回あたりのレッスンの収益は22,500円。それを週に3回も行えば、月に27万円程度の売り上げを達成できます。つまり、レッスンをする(=ダンスを上達させる)だけの十分な技術があり、かつSNSを使って効果的な集客をすれば、十分生活できる収入を得ることができるというわけです。

◉使い勝手が良い場所を選ぼう。

週3のレッスンで月収27万円と、数字だけ見るとかなり魅力的ですが、ここで重要になってくるのが個人レッスンを行う場所(=スタジオ)です。雰囲気、設備、アクセス…。使う場所の使い勝手次第で、集客にも差が出ますし、そもそもお金が発生する以上、ある程度設備が整っていて、受ける側が満足できうる場所、つまり使い勝手が良い場所を選ぶ必要があります。

それに加えて、スタジオごとの特徴やスペックを比較して、最善な場所を選ぶこともタスクの1つと言えるでしょう。そこで今日は、個人レッスンを行っている(あるいはこれから行いたい)方向けに、心斎橋エリアで24時間レンタルスタジオを運営しているFRESHがあなたをサポートできるポイントを3つ紹介しましょう。

①レッスンで使いやすい!「1.5時間コース」爆誕!
②シューティングで差をつけろ!スマホ用三脚あらわる。
③定期的に借りる方を応援!ポイントカードで2,000円OFFに


①レッスンで使いやすい!「1.5時間コース」爆誕!

※画像はイメージです。

これまでFRESHでは、1時間 / 3時間 / 6時間コースという3種類の料金プランがあり、このどれかを適用して料金を頂戴してきましたが、このたび、1時間と3時間の間をとった「1.5時間コース」が誕生しました。このコースができた理由はシンプル。

1.5時間だけ使う人がむちゃ多いから。

もともと、複数名で1.5時間使う場合、3時間コースの料金を頂戴する計算になっていたのですが、1.5時間しか使わないのに3時間分の料金をお支払いいただくのは申し訳ない…という気持ちから、この間をとった「1.5時間コース」が誕生したという経緯があります。

しかも、レッスン時間のだいたいの相場でもある「90分」。この時間帯を料金プランに盛り込んだ今、個人レッスンとしても非常に使いやすくなりました。ぜひ有効利用してください!


②シューティングで差をつけろ!スマホ用三脚あらわる。

ダンスは視覚的に良さを伝えてなんぼの世界。特にSNSにアップするレッスン映像は大きな意味を持ちます。撮影が必要な方のために、FRESHは全部屋にスマホ用の三脚を設置しました。これがないと地面にスマホを置いて撮るしかなかったりと、何かと不便ですよね。※画像はイメージです

FRESHはこのほかにも、調光が効くスタジオスポットライトが使えるスタジオがあるほか、Wi-Fi / iPhone用アダプター / CDデッキ / パイプ椅子といった「レッスン中にあったら嬉しい」スペックを取り揃えています。もちろんそれ以外にも、長机や扇風機、筆記用具なども、スタッフにご相談いただければ、ご用意できる範囲で対応いたします。


③定期的に借りる方を応援!ポイントカードで2,000円OFFに

最後に公式LINEを通したポイントカードを紹介して終わりにしましょう。去年からスタートしたサービスで、1回のレンタル利用ごとにポイントが貯まり、20ポイント貯まると2,000円OFFの特典をゲットできるというもの。例えば週に1回レンタルしたとして、5ヶ月ほどで20ポイントが貯まる計算ですね。地道といえば地道ですが「ただ使っていくだけで割引クーポンにつながる」と考えればお得では?ちなみに、ポイントをつける手順は超簡単。2ステップです。

[手順]
①FRESHの公式LINEを友達追加する
②レンタルの受付時にポイント付与のQRコードを読み取る

以上です!面倒な入力作業もなければ、財布に詰まって取り出しにくくなるカードもありません。せっかく定期的にスタジオをレンタルするなら、お得に使える場所を選んでおきたいところですね。


今日の記事は、個人でレッスンを行いたいフリーランスの方向けの内容でしたが、大前提として、ダンスの技術はもちろん、それを人に伝えるための技術も求められます。そこで最後に伝えたいのがこちら。

【+α!一流ダンサーのレッスンは発見に満ちている】

これは個人的な見解ですが、ご自身のレッスンの充実度やダンススキルを上げていく為には、定期的なインプットや刺激も不可欠だと思います。そういう意味では、ダンススタジオに所属しているダンサーのレッスンはぜひ受けてほしいところ。特にFRESH DANCE STUDIOでは、上の映像に出演されている日本トップレベルのダンサーによるレッスンが毎日開かれています。彼らのレッスンには、ダンスを上手に伝えるための熱意と工夫と経験が詰まっています。

これからダンスを仕事にしたい、もしくは今まさにダンスレッスンをしているという方は、定期的にそれらのレッスンを受けてみてはいかがでしょう?この7月からは日本初のプロダンスリーグ「D.LEAGUE」で2シーズンにわたって活躍したkeijiroさんや、静岡出身の実力派ダンサーNANAさんのレッスンもスタートする予定です。また、FRESHのレッスンについて、より詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。

【アメ村のダンススタジオ。どこ行けばいい?】生徒歴8年、スタッフ歴6年の僕がFRESHの特徴を解説する。

Seiji Horiguchi

〈FRESHニュース〉NEW LESSON始まります!!!

〈初めの一歩を踏み出すまで。受付で感じたFRESH(新鮮)でHOT(アツ)な話〉

最近レッスンの受付をしている際、初めてFRESHを訪れた方との、心温まるエピソードがありました。恐る恐るスタジオに入って来られたその方は、待合室の様子を伺いながら受付にて「レッスンの体験に来ました」と一言。強張る表情のなかにもワクワクが溢れ出ていました。受付を済ませたあと「ダンスはどこかでやっていたのですか?」と私が聞くと「はい!」と満面の笑みで話し始めてくださいました。

「昨年(2022年)のNAMURA ATTACKを見に行って凄く衝撃を受け、ずっとFRESH に来たかったんですが、なかなか来れなくて今日やっと来れたんです。本当にずっと来たくて!」

その嬉しそうな顔を見ると、なんだかとてもほっこりしました。そして初めてのレッスンを終え、スタジオから出てきたその方。緊張感は解け、スッキリとした顔で「楽しかったです!!!☺️🤩!!」と。♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪その方にとって素敵な日に巡り合い、スタッフの私にとっても心温まる日になりました。


受付での個人的なエピソードを紹介させて頂きましたが、FRESH DANCE STUDIOでもFRESH(新鮮)でHOT(アツ)なニュースがあります!!

7月より新たなインストラクターが加わります!!

そこで本記事では、スタッフ目線でニューインストラクターの紹介を書かせていただきます!!

1, 7/6(木) START! keijiro | STYLE HIPHOP CLASS
2, 7/19(水) START! NANA (クノイチ) | HIPHOP CLASS
3, 7/22(土) 復活!! TaDachan (アニマル元年ズ) | AFRO CLASS

それでは早速一つずつ紹介しましょう!


1, 7/6(木) START! keijiro | STYLE HIPHOP CLASS

keijiroさんは京都出身のストリートダンサー。若くしていろんな経験を積み、自分自身の生き方やダンサーとしての魅せ方に、常に磨きをかけ続けています。2021年からは、東京で行われているD-LEAGUEの「Benefit one MONOLIZ」メンバーとして2シーズン活動の後、今年2023年より再び京都に拠点を移され、そのタイミングでFRESHでレッスンをしていただくことになりました。間違いなくFRESHに新たなカラーを届けてくれることでしょう!今から楽しみです。そんなkeijiroさんですがFRESH DANCE STUDIOが若手ダンサーのフックアップを目指して企画しているイベント ” TIME LESS”のvol.2にも「MUKABI+keijiro」で出演してくださいました。その時の様子を写真にてご覧ください。

keijiroさんの今後の活動にも注目が集まりますが、レッスンがどんな様子になるのかも気になりますね。色んな経験を詰んできたkeijiroさんのレッスンは、間違いなく濃厚で分厚い1時間半になることでしょう。ぜひ1発目の7月6日木曜日よりお越しください。☺️

そしてそして!!keijiro STYLE HIPHOP CLASS、なんと今年10/15に行うFRESH DANCE STUDIOプレゼンツ超BIG EVENT“NAMURA ATTACK”への参加が決定しております!!!どんな作品になるのか、スタッフ一同ワクワクしています。☺️こちらも皆さんのご参加、是非是非お待ちしております。


2, 7/19(水) START! NANA (クノイチ) | HIPHOP CLASS

NANAさんは静岡県浜松出身。現在は関西を中心に活動をしているダンサー。個人の活動でも、自身のチーム”クノイチ”でも、数々の結果や経験を積み重ね続けている間違いない現役ストリートダンサーです。NANAさんのこれまでの賞歴/イベント出演歴をご覧ください。これを見ただけでも、数々の経験を踏んでいるのが分かります。私自身もバトルやコンテストに挑戦する事があるので、本当に凄いなと思います。結果だけが全てではないと思うのですが、やってきてるからこそ、何かを貫いてるからこそ、そこに評価された結果が叩き出されているのだと思います。

また、NANAさんとは個人的にアメ村界隈のクラブやイベント、FRESHをレンタルされている時なんかにお話するのですが、とっても優しくどこかほわほわしていて、だけどストイックさがチラチラと垣間見える方です。それがNANAさんの踊りのスタイルとして出ているなあって個人的に思います。とても繊細だけど、芯の強さの部分が浮きでる、そんなダンス。

動画を見て頂ければ分かりやすいと思いますので、アンダーグラウンドのコンテンツを日々届けている「BLACK BONDS」プレゼンツのクノイチの映像をご覧ください。

関西ストリートシーンで経験をしっかりと培ってきた一方で、これからも進化し続けていくであろうNANAさんのレッスン。きっと得るものが沢山で受講者の皆さん一人ひとりとしっかりと向き合ってくれるのではないかなと思います。毎週水曜日の19:30~21:00スタートは7/19になります。是非是非お越しくださいませ。(^^)


3, 7/22(土) 復活!! TaDachan (アニマル元年ズ) | AFRO CLASS

TaDachanさんのレッスンが復活します!!!!!!

2022年からレッスンを行なっていただいていましたが、今年のはじめから産休のためお休みに入られていたTaDachanさん。その間はダンスチーム「アニマル元年ズ」の相方であるTAKACOさんが長期代講を務めてくださっていました。が、TaDachanさんが復活します!!!

みなさんはAFRO DANCEというジャンルをご存知でしょうか?もし分からないという方のために、過去にアップされたアニマル元年ズのダンス&インタビュー映像を紹介させていただきますので、是非一度ご覧ください。

なんとなく、AFROがどんなダンスなのかお二人がどんな人なのかが伝わるのではないでしょうか。HIPHOP色の強いFRESHで、唯一のAFRO DANCEのクラスではありますが、ダンス本来の楽しさやAFRO独特の動き。きっと学び得る楽しさが沢山詰まったレッスンです!!少しでも気になった方は、まずは体験からでも大丈夫ですので一度お越しください。

また、この毎週土曜17:00-18:30に引っ越しとなったTaDachanさんも今年のNAMURA ATTACKに「アニマル元年ズクラス」として、相方TAKACOさんとの共同プロデュースでの参加が決定しております。そちらのご参加も是非是非お待ちしております!!!♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪


以上の3クラス、今月2023年7月からスタートします!!

冒頭にご紹介した勇気を出して初めてFRESHを訪れた方とのエピソードにも通じますが、今回紹介したニューインストラクター3名も、新しい環境に一歩を踏み出した経験があるというところに共通点があるのではないでしょうか?keijiroさんは地元京都から上京してD.LEAGUEの大舞台で活躍されましたし、NANAさんは静岡から関西のダンスシーンへ飛び込み、バトル/コンテストに果敢に挑戦されていますし、TaDachanさんはAFROダンスの影響で、海外のシーンにも飛び込んで貴重な経験を重ねられました。そしてこの3名は、今もなお止まることなく挑戦し経験を積み重ね、自分のスタイルを築き上げられています。そんな方々によるレッスンは、間違いなく濃厚でフレッシュでしょう!! スタッフ一同、この3名はもちろん、FRESHに在籍する全インストラクターを心からオススメします!!

気になるレッスンがあるけど受けようかどうか迷われている方、そもそもどんなレッスンが自分に合っているのか分からない方は、お気軽にスタジオまでお問い合わせください。スタッフ一同、最善なレッスンを受講できるよう、心を込めて対応させて頂きます!

text : anna

【2人で1時間を魅せる壮大な挑戦】舞台REIKO×MIKIHO -our- を観て。

先日、FRESHのインストラクターでもあるREIKOさんと、JAZZダンスチーム「via」に所属するMIKIHOさんによる舞台公演「our」を拝見してきた。

僕は普段、HIPHOP界隈のパーティやダンスイベントに行くことが多いのだが、JAZZの繊細さやエモーショナルな表現が凝縮されたショーや舞台も好きだ。REIKOさんが2018年にプロデュースされた舞台「eN」も見に行ったが、その頃とは規模やコンセプトもガラッと異なる今回の舞台。情報が出た時からとても楽しみにしていた。

もともとはレポを書くつもりはなく、シンプルに「JAZZダンサーによる本気の舞台を見たい!」と思っていただけだったのだけど、公演を拝見した後の興奮冷めやらぬ僕にとって、アンケート用紙の「公演の感想」の欄にコメントを走り書きするには、とてもじゃないがスペースと時間が足りなかった。それだけ感じることが多い公演だったのだ。そこでFRESHのブログを借りて書くことにした。

この記事を読む皆さんには、これから読むのはあくまで1オーディエンスの個人的な感想だということと、(繰り返しになるが)普段HIPHOPの界隈にいるJAZZど素人の男が書いたコメントだということを念頭に置いてほしい。


「our」の会場は、[あべのハルカス]から徒歩10分ほどの場所にある[一心寺シアター倶楽]。6/3(土)、6/4(日)の2日にわたり開催された。なんと2日で5公演という怒涛のスケジュール。これを2人のダンサーだけで完走するのだから、いかに過酷なプロジェクトだったかがうかがえる。ちなみに僕は2日目の1発目の回を拝見しに行った。5公演あるうちの3回目なので、ちょうど折り返しということになる。

少しだけ迷子になりながらも会場に到着。客席には公園のパンフレットと協賛スタジオのチラシ、そして先のアンケート用紙が。僕が席に着いてからほどなくして、ダンスチーム「CANDY NEON」としてREIKOさんと多くのイベントで踊られてきたYUKIEさん、AKKYさんがいらした(少し脱線するが、今年7年ぶりにCANDY NEONがショーをするというニュースは僕を歓喜させた)。まだ薄暗いステージを眺め、これから繰り広げられる公演について考えを巡らせながらその時を待つ。

パンフレットに書かれてあった演目はこちら。ソロ曲も含め、全部で13曲を2人で踊りきる。

戦え
距離
黒いバラード(MIKIHOソロ)
クロスオーバー
孤高(REIKOソロ)
チリニナル
-Interval-
ニコチン(振付MIKIHO for REIKO)
雨傘
ジュエリー(振付REIKO for MIKIHO)
鼓動
SHOW
our
エンディング

結論からいうと、圧巻の時間だった。見ている方も気づかぬうちにエネルギーを吸い取られるような緊張感。曲の展開に合わせて計算された構成。「ここはこういう意味が込められている…?」と考察したくなる場面。逆にそんな理屈っぽい見方など吹き飛ばされるような圧倒的な感情の出し入れ。そして終盤にようやく解かれる緊張と笑顔のエンディング(ここだけ撮影OKだったのでSNSで見かけた方も多いと思う)。詳しい内容を書くとネタバレになるので、そうならない程度に僕にとっての感動ポイントを書くことにする。大きく分けて3つだ。

 

1, 個々の力が際立つシンプルなステージ構成。

まず、大道具や衣装などを用いた複雑な演出を用いず、(イスや傘といった小道具は登場したものの)基本的にはステージ上にはほとんど何もない状態で2人が踊る時間が続いたのが印象的だった。ムービングやストロボといった動的な照明の演出もなく、パーライトとステージサイドスポットのみ。まるで可能な限りの“飾り”を削ぎ落とすことに挑戦しているようだった。

そうなると僕ら観客の視線は、当然REIKOさんとMIKIHOさんに集中する。つまり60分の公演が成立するかどうかは、2人のパフォーマンス次第になると言っていいだろう。しかし、それをただ“成立”させるどころか、舞台は、彼女たちの身体から発せられる言葉で埋め尽くされ、終始圧巻の60分となった。ソロ、コンビネーション、さらには些細な仕草や立ち姿だけで見せきるという、ストイックさとパフォーマンス力の高さを垣間見た。

2, 互いの理解が象徴される「ソロの振付」

最も興味深かったのが、お互いのソロの振付をしあうという試みだ。つまり、REIKOさんのソロをMIKIHOさんが振り付けて、逆にMIKIHOさんのソロの振付をREIKOさんが手掛ける。ショーケースやナンバー作品はともかく「人の振付でソロを踊る」というショーを、僕は見たことがない。一体どんな化学変化が起きるのか、個人的にも楽しみにしていたポイントだ。2人は、本番の数日前に行ったインスタライブで、お互いのソロパートについてこう語っている。

MIKIHO : REIKOさんのファンが見たいであろう景色を意識しました。みんな心臓を撃ち抜かれると思いますよ!(笑) 曲も、もともとは自分が使おうと思ってたけど、今回お互いに振りをつけるってなった時に『REIKOさんに振りを作るならこれしかない!』ってなって。それからわたしは、REIKOさんがステージに立った時の“重さ”が好きなんです。普通ならソワソワしてしまいそうになるちょっとした間でも、REIKOさんならドンと立ってくれる。そういう間も意識しました。

REIKO : (MIKIHOが付けてくれた振付は)“まんま”な世界観だから、普段自分ではやらないけど、MIKIHOが振りをつけてくれたからこそできるのはあるね。 MIKIHOのソロも『こう踊ってくれるだろうな』っていうイメージでつけました。MIKIHOは、正統派の動きをドロドロにする才能があって。湿度高めでね(笑) だから思う存分、染み込んでくれそうな曲を選びました。振付はそこまでひねってないけど、MIKIHO独特の間と見せ方で良いものにしてくれる。それが伝わったらいいなと思います。

個人的に感じたのは、このソロの部分、相手が考えた振りにも関わらず不思議と2人それぞれの体の隅々まで染み込んでいるように見えたことだ。「相手に振りを考えてもらったパート」と言われないと分からないほどだ。誤解を恐れずにいえば、他のシーンでのソロとは違った質感の説得力を持っていたようにすら思う。それくらい、相手の人柄やダンススタイルへの理解の深さが象徴されていた。

3, 長尺のパフォーマンスでこそ到達できる境地。

普段HIPHOPの界隈にいる自分にとって(そしてまた同時に多くの人にとって)、“60分間JAZZだけのショーを見る機会”はほとんどない。

(ちなみに彼女たちのダンスは、HOUSEやHIPHOPなど他ジャンルの影響も多分に受けていることがわかるので、もはや「JAZZのショー」とカテゴライズすべきでないかもしれないが、便宜上JAZZという言葉を使わせていただく)

だから、普段自分が行くようなイベントで見るJAZZのショーとは一味も二味も違った種類の感動があった。時間をかけるからこそ可能になる展開。時間をかけるからこそ削られていく体力。その境地でしか到達できない感情表現(再三書いているが、忘れてはいけないのは、2人だけで60分×5回の本番を走りきったということだ)。この「長尺のパフォーマンス」を行うことについて、再び彼女たちのインスタライブの言葉を引用しよう。

REIKO : 生徒さんにとっては「先生の本気」をガッツリ見る経験は大切かなと思います。普段のレッスンでさえも1分以上踊ることって少ないから。コンテストでも3分だし、クラブのショーなんかも長くて6分くらい。今回、1時間よ!?(笑) やる側もだけど、見る側にとっても何か得るものがあると思います。

MIKIHO : 1時間踊り続けた人がどうなるのか、見て欲しいですね(笑)

そういえば、チケット予約フォームには「各公演40名限定」とあった。[一心寺シアター倶楽]の本来のキャパよりも、あえてコンパクトな規模で開催されたわけだが、それゆえに彼女たちの息遣いや、細かい表情、体重の預け合い、波動の強弱までが感じられたことも“60分見続ける側”にとっての貴重な体験だったと思う。

 

少しの挨拶の後のエンディング。それまで張り詰めていた緊張を解いてリラックスした様子で踊る2人。オーディエンスも、それまで我慢していた声援や拍手を惜しみなく送っていた。


公演後、インスタのストーリーには公演を見に行った人たちの感想やコメントが続々とアップされた。(その多さは、公式インスタアカウントのハイライトを見てもらえば分かる)

もちろん、個々のアカウントもメンションされた訳だが、REIKOさんMIKIHOさんはそんな気持ちに応えるように個人アカウントでストーリーをリポストしてコメントを返していた。

そんな彼女たちのコメントのなかで、「60分という長さを見てもらう」ことや「生で届ける」といったキーワードが繰り返し語られた。時代は「時短」「ライフハック」など、何かと効率化が優先されるようになりつつある。そしてダンスを含むエンタメやアート表現は、SNSを通して数秒単位で切り取られ、インスタントに消費されるようになった。今までは考えられなかった拡散力で、広範囲にリーチできるようになった恩恵もあるかもしれないが、その代わりに、それらのダンス動画が持つエネルギーは、広がる数に反比例して減少してしまっているとも思う。(翌日には忘れ去られてしまうような情報に、何を心を動かされることがあるだろう?)

REIKOさんMIKIHOさんと、2人を取り巻く技術スタッフが60分の舞台を作り上げることは、きっと想像以上に過酷で、膨大なエネルギーを要する活動だったに違いない。しかし、人の心に残り、長い年月をかけて蓄積していくものは、それだけ過酷なプロセスを経た表現であるはずだ。公演に携わられたスタッフの皆さんと、REIKOさんMIKIHOさんへのリスペクトを込めて、JAZZど素人による公演の感想記事を閉じる。


おまけ

公演終了後、ロビーに出てこられたREIKOさんと、YUKIEさんAKKYさんによるたわいないほっこりトークに癒されたのは言うまでもない。今年の夏に7年ぶりにカムバするCANDY NEONのショーもぜひチェックしてほしい!

Seiji Horiguchi