【もはや発表会ちゃう】関西最大級の発表会、NAMURA ATTACKスタッフ目線レポ

 

2022.10.16(日) に開催したFRESH DANCE STUDIOの発表会「NAMURA ATTACK」

もともとは「City Attack」という名前で2011年からスタート。バブリーな時代のまま時間が止まったような空気感で人気を博していた裏難波の[味園ユニバース]から場所を移し、昨年(2021)からは北加賀屋の[スタジオパルティッタ](旧 名村造船所跡地)で開催している。今日は、今年のNAMURA ATTACKがどんな様子だったかを、写真や映像なども交えながら伝えたいと思う。

…の前に、発表会の準備期間の僕(FRESHスタッフ)の気持ちを、FRESHのHPの「Manager’s Essay」という記事でかなり赤裸々に書いているので、気になる方はまずそちらを読んでもらえば、この記事の内容も、より入ってくるかと思う。

https://freshdancestudio.com/news/details/323.html

この記事でも、本番当日からではなく、そんな準備期間の話から始めよう。


天を味方につけろ!諦めない心。

NAMURA ATTACKは、なんと言っても屋内と野外の両方で同時進行するフェススタイルなので、どうしても天候や気温に左右される。大雨のなかでは、どう考えても野外のライブを見に行こうと思えない。そんな気になる天気は…本番1週間前の段階では雨予報…。

「去年は晴れてくれたけど今年はダメか…」と諦めかけて、僕は“雨プラン”も考えていたけど、本番3日前から天気予報は突如晴れ予報に方向転換。全員ふたたび希望を抱く。

そして当日…。またもや見事な快晴!最高気温はなんと27度まで上がり、10月中旬というのに半袖でも十分過ごせるほど。「大丈夫!みんなで祈ろう!」と諦めずに晴れを祈っていた神がかりな晴れ男ことHONGOUさんに思わず手を合わせたくなる。会場の空は、文句なしの晴天!


NAMURA ATTACKオープンまでの会場

さて、我々スタジオのスタッフは朝7時半に会場入り。晴れてくれたことに安堵していたが、ほっとばかりもしてられない。本番の朝ならではの静けさと緊張感のなか、設営作業を急ピッチで行う。あと1時間もすれば、1部クラスの人たちが続々集合してくるのだ。

NAMURA ATTACKはイベントがオープンする前に全クラスのリハーサルを行うため、出演者の集合時間も早い。生徒さんや先生にも負担をかけてしまうのだが、特に目立った遅刻もなく極めてスムーズにリハが進行される。

リハを終えたクラスは、そのまま本番直前まで入念な確認を行う。(ここでも「晴れてくれて良かった…!」と太陽に合掌。)


いよいよ開幕!! 五感で味わうワクワク。

そしてお昼すぎにいよいよオープン。天気は引き続き良好。少し歩いたり作業しているだけで汗が滲んでくる。野外の「赤鉄塔」に設置されたDJブースでは、和歌山から駆けつけてくれた新進気鋭のDJ YUTOくんがスピン。会場は直火で焼いているジャークチキンの香ばしい匂いが漂っている(早くも頬張っている人もいた)。

受付に目をやると、早くも長蛇の列!あとからわかったのだが、去年をはるかに上回る来場者数だったそうだ!新型コロナウイルスの感染状況もかなり落ち着いてきたのもあって年配の方も来やすくなっていたのだろう。コロナよさらば永遠に…。


前半戦!! 新しい風吹き荒れるCLASS作品

屋内のステージで流れるBGMのボリュームが次第に大きくなったかと思うと唐突に止まり、フロアはひとときの静寂に包まれる。発表が始まる前に、まずはオープニングだ。NAMURA ATTACKのCMとしてインスタでも公開していた映像がステージの巨大スクリーンに流れる。

2022.10「NAMURA ATTACK」CM
https://www.instagram.com/reel/CimvvTRLB69/?utm_source=ig_web_copy_link

ダイコク映像とTEIKOKU FILMによる力作(このCM制作のために1週間もの撮影期間を要するというから驚きだ!!)は、音源までオリジナルという徹底っぷり。今回は大阪の若手チームBullDogsのメンバー4人が出演してくれた。去年の発表会で制作したCMとはまた雰囲気が変わり、ストーリー性のある展開。ちなみに去年制作されたCMもめちゃくちゃかっこいいので、まだ見ていない人は今年のCMと合わせて振り返ってほしい。

2021.4 「City Attack零」CM
https://www.instagram.com/tv/CKjB06IAHiw/?utm_source=ig_web_copy_link

2021.12「NAMURA ATTACK」CM
https://www.instagram.com/tv/CWk2ULjF7kX/?utm_source=ig_web_copy_link

映像のなかのBullDogsが、まさに会場であるスタジオパルティッタに歩みを進める場面でオープニングムービーが終わると、ステージにMC TATSUYAさん登場!その太く頼もしい声で「いよいよ本番」のスイッチをON。

FRESHは、この1,2年でインストラクターの顔ぶれも少しずつ変わりつつある。今回はなんと7名のイントラ(Amy / TaDachan / Amichoke / RYOKA / HIKARINGO / Minami / nagamune)が初参戦。新しい風が吹いている。このうち実に3名が今年のJAPAN DANCE DELIGHTに出場するなど実力は折り紙付き! 関西、いや日本トップレベルの若手インストラクターが、生徒さんとともに渾身の作品を披露してくれた。もちろん長年FRESHに在籍してくれているベテランインストラクターの作品も仕上がり方が半端じゃない!今まで数年間のレベルでコミュニケーションをとってきた先生と生徒による一体感は、やっぱり見応えがある。

 

 

 

 

 

クラス作品の大トリは、総勢24人で踊り切ったoSaamクラス!ステージからはみ出しそうなのも、お構いなしに一人ひとりが気迫の踊りを見せてくれた。


後半戦で連呼される「もはや発表会ちゃうやん」

クラス作品発表の部分が終わり、イベントは後半戦(=パーティモード)に突入。緊張感が漂う前半戦から空気が変わり、フェスのような楽しさがグングン加速する。FRESHの発表会には「もはや発表会ちゃうやん」と言わしめる4つのポイントがあるので、1つずつ振り返って紹介しよう。

ポイントその①  “OUTDOORサイド”がいつ行っても楽しい!

大阪発の人気パーティ「The Lights(ザ ライツ)」の敏腕DJが、心地いい空間をキープしている。外にいるお客さんや出演者たちは、ベンチに座ってご飯(フードブースも大人気だった!)を食べたり、缶ビール片手にゆらゆら揺れたりと、夏を思わせる陽気の下で、思い思いの楽しみ方をしている。

もはや発表会ちゃうやん!

ポイントその②  ゲストショーがとにかく豪華!

「FRESHの発表会はゲストショーがやばい」というのは自他ともに認めるところだけど、特に今年は実力派の若手から大ベテランまでが揃い踏みだった。soil、Amichoke+MAI、D’LACSSY、BOUNSTEPなど、今年9月のJDDで日本トップレベルの踊りを見せてくれたチームもいたりと、大規模なダンスイベントにも引けをとらない豪華な布陣…。そしてなんといっても、それらのチームをステージに呼び込むMC TATSUYAさんのギア(がなり?)が一段階上がって、先ほどのクラス作品の時とは明らかに雰囲気が変わり、フロアにいる人も自然と歓声が増える。

これがプロのMCの空気の変え方か…。

もはや、ぜんぜん発表会ちゃうやん!!!

 

ポイントその③  ライブが最高すぎる。

この日最大の目玉でもあるのがスペシャルゲストライブのJambo Lacquer&DUSTY HUSKY。アカペラでも踊らせるフロウと、気迫を存分に感じさせるMC(喋り)、そして時折のぞかせる茶目っ気。DUSTY HUSKYさんは、もはや2人の代名詞とも言える名曲『MIZUWARI』を歌い終わったあと誰か今歌ってる間に”水割り”持ってこれたじゃーん!酒飲ませてよ!(笑)と、ユーモアたっぷり。しかも2人の曲だけではなく、それぞれが所属するクルー、“WARAJI”“DLiP RECORDS”の曲も惜しげなく披露。さらには(なぜか)タイマンチーズのあの名曲まで…。ダンススタジオ主催のイベントでこの曲が流れるのは…

いよいよ、ほんまに発表会ちゃうやん!!!

ポイントその④  バーで出る酒の量が尋常じゃない。

確かに来場者数は多いけど、緊急事態宣言やまん防などで自由を奪われていたパーティピーポーがここぞとばかりに財布の紐を卍!!解!!おかげでイベント中盤で、早々に残り少なくなるドリンクのストックとプラカップ。あわててスタッフが会場近くの酒屋にダッシュする場面も。スタッフのインカムで「お酒足りません!」「買ってこよか!?」というやりとりを聞きながら、僕は心の底から思った。

まじで全っ然、発表会ちゃうやん!!!!!!


そんなこんなで、(良い意味で)“発表会らしからぬ”空気のまま、インストラクターによるゲストショーも続々行われる。

大トリを飾るのは大阪が誇るレジェンド、MIDDLE FILTER。僕らの期待値を悠々と超えてくれる感動的な締めくくり!


最後の最後まで大盛況&ほっこり。

ここからはさらにもう一段階パーティヴァイブスが加速。たった今ゲストショーで踊ったばかりの先生たちも、「やっと飲める〜!」とバーカンに突進。最後まで残って遊んでくれたお客さんや生徒さんも、去年に比べて段違いに多かった。そういえば去年は、イベント中盤で酔い潰れてゲストショーが見れなかった生徒さんがいたり、自分で立てなくなってタクシーで強制送還された方がいたり、ひどい時には怪我人が出たりと、楽しみすぎてワヤな状況にもなっていたとのことだが、今年は大きなアクシデントもなく、みんな程よく楽しんでくれたようだ。

フィナーレはHONGOUさんのお礼のスピーチ…だがしかしこれだけでは終わらない。この3日後に誕生日を迎えるHONGOUさんのためにスタッフがこっそり用意しておいたサプライズのバースデーケーキが現れる!

ケーキを出してくれたHEX BEX、sucreamgoodmanのメンバーに加え、応援にいらしていたoSaamさんのお母様も登場されたのが、この日一番ほっこりしたシーン。最後の最後まで大盛況で、NAMURA ATTACK2022は幕を閉じた。

CREATOR’S LOUNGEの最高の仕事も見て!

さて、ここまでNAMURA ATTACKの1日を、写真も交えながら事細かに振り返ってきたが、もう一つ余韻に浸ることができるコンテンツを紹介しよう。CREATOR’S LOUNGEの代表、くっすんさんがスタッフの搬入開始の様子から最後のサプライズの様子までを(めっちゃ長時間)撮影し、温かみのある映像として編集を行なってくれた。音源はもちろんJambo Lacquer&DUSTY HUSKY『MIZUWARI』!!これ以上ない暖かさ!文字や写真とはまた違った形であの日の空気感が蘇る(今年参加できなかった方はぜひ次回ジョインしてほしい)。

“Throw Back NAMURA ATTACK”
https://www.instagram.com/reel/CkDUXOGjx2q/?utm_source=ig_web_copy_link

Camera/Edit : YUUKI KUSUMOTO


[まとめ] 12周年を迎えるFRESHの”これから”

結論からいうと、準備から本番、そして発表会”+α”のパーティの部分まで含めて、ほぼ完璧な日だったと思う。ただ冒頭で紹介した「Manager’s Essay」でも書いたのだが、インストラクターや生徒さんやFRESHのスタッフだけでは、当然発表会は成り立たない。当日に力を貸してくださるMC、DJ、舞台監督、音響、照明、VJ、カメラマン、映像班、野外のライティングなど、あらゆる技術スタッフの方がいたからこそ今年も大成功を収めることができた。写真や映像を眺めつつこのレポを書くなかで、改めてそれを痛感している。

さて、FRESH DANCE STUDIOは、2022年12月7日(水)に創立12年を迎える。12年というとかなり長い年月だ。FRESHと同じ年に生まれた出演者(小6)がステージで踊っているのを見ると、より一層歳月の重みを感じる。2020年に存続の危機を迎えたときには、多くの方の愛を受けて息を吹き返した。それは今までのFRESHの功績に対する「ありがとう」の意味でのサポートもあったかもしれないけど、それよりも、“これからの頑張り”に期待して支援してくださった方が多いんじゃないだろうか。そうやってみんなに「必要な場所だ」と期待してもらっていることを噛み締めて、もっともっともっと刺激的かつ“フレッシュ”なスタジオにできるよう、力を尽くそうと思う。
ちなみに、来年のNAMURA ATTACKも今年と同じく10月中旬ごろに開催予定だ。今年の盛り上がりを超えられるのか不安なところだが(なんといっても今年がほぼ完璧だったから…)、FRESHには素敵なインストラクターや生徒さんがたくさんいらっしゃるので、きっと大丈夫だ。彼らと一緒に来年もその先も、“過去最高”を更新していきたい。


最後にスナップで振り返って終わりにしよう。出演してくださったみなさん、遊びに来てくれたみなさん、そして裏方としてイベントを支えてくださったみなさんに厚くお礼申し上げてイベントレポを閉じる。


[おまけ話]

全ての撤収が終わり、イベントの荷物をFRESHに置いたあと、近くの居酒屋でスタッフだけの簡単な打ち上げを行う。といっても、みんな疲れ果てているので1,2時間くらいでお開き。「じゃあ帰ろかー」と外に出ると、思い出したようにポツポツと降り出す雨。時計を見ると日付が変わったばかり。怖いくらいの晴れ男ことHONGOUさん。来年もどうかお願いします…。

Photo : REALY / Quwaaan / Jyunya Fujimoto
Text : Seiji Horiguchi

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