SOWL VILLAGE2020対談–インタビュアー長めのあとがき[関西版]–

「HIPHOP村おこし」を合言葉に、毎年川崎CLUB CITTA’で開催されているSOWL VILLAGE。

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今年の開催は3月27日の金曜日。…のはずだったのですが。
コロナウイルスの影響を受け、先日「開催中止/払い戻し」が発表されました。
うそだああああ。

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しかし、中止になったものは仕方ない。一番辛いのはオーガナイザーだ!
なくなったことを嘆くよりも、できることをやろう!
…ということで
光栄なことに僕が今回担当させていただいた対談インタビューの
インタビュアーあとがき」なるものを書かせていただこうと思ったわけです。

自粛モードでイベントがなくなりまくっていて寂しいですが、
逆にお時間のできた方は最後まで読んでいただけると嬉しいです^^

「関東版」のあとがきはこちら。

SOWL VILLAGE2020対談–インタビュアー長めのあとがき[関東版]–

https://freshdancestudio.com/blog/2020/03/sowl-village2020%e5%af%be%e8%ab%87-%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%83%93%e3%83%a5%e3%82%a2%e3%83%bc%e9%95%b7%e3%82%81%e3%81%ae%e3%81%82%e3%81%a8%e3%81%8c%e3%81%8d%e9%96%a2%e6%9d%b1%e7%89%88/?fbclid=IwAR2mWYcwAh_nxgwzgYCW0rICf_CspJFRhdPgdrJfzRlqOc16tDtz2ZH2p-Y

本日はVol.2!「関西版」!


 ◉関西 HONGOU×Jambo Lacquer

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http://sowlvillage.com/sowl-village2020-interview-west/

HONGOUさんは言わずもがな、maplecomicsとFRESH DANCE STUDIOのオーナー。僕の上司。

関西HIPHOPシーンを代表するHEX BEXの功績やかっこよさについては、
紹介するまでもない。大野暮じゃあ。
日本中にずっと影響を与え続けています。文字通りずっとです。

一つだけエピソードを紹介するとするならば…。

PROPSがまだアメ村のGrandCafeで開催されていた頃、
HONGOUさんが、ショー中に発したある一言が今も胸に刺さっています。
全編やばいんですが、見てほしいのは15:47から。

THE・男気。

(ちなみにこの時、僕はこの会場のGrandCafeのスタッフとして働いていました。
ショーケースの時間だけ、働くふりをしてこっそりフロアへダッシュしたものです笑)

それから、DewsでのSYMBOL-ISMのTAKUYAさんとの対談も、
HONGOUさんのルーツや人柄がわかるのでオススメ!

【Dewspeak vol.05】ヒップホップシーンに絶大な影響力を持つ関西のカリスマHONGOU(HEXBEX)
https://dews365.com/news/dewspeak05-hongou.html


対してJambo Lacquerさんは
北大阪は服部緑地公園をホームとするHIPHOPクルー「WARAJI(わらじ)」のメンバー。

ダンス、ラップ、そしてビートメイク…。使えるものは全て使ってクリエイトされている方です。
僕にとってはイヤホン越しにチルを注ぎ込んでくれるアーティストです。普通にファンっす。
インタビューの中でも言ったのですが、
彼の音源を初めて聴いたのはYoutubeに上がっていた「J-L」という曲。

踊りたくなるビートとフロウ。闘争心に火をつけてくれるようなバッチバチなリリック。
「なんじゃこの人は!」となって、そこから彼の音源をチェックするようになりました。
Olive Oilさん、EVISBEATSさん、Yotaroさん、Sweet Williamさんなどとの
音源も本当に素晴らしい…。

ファンの皆さんにとっては自明の通り、彼の魅力の真骨頂はメロディライン。

時にレゲエのような、時にお経のような。優しいメロディ。
あの口ずさみたくなるメロディはどうやって湧き出てくるんだろう…とずっと思っていたのですが
インタビューの中で

トラックを最初に聞いた時の感覚が勝負というか。
何も考えずに出来るだけその時に浮かんだメロディを
乗せるように意識してますね。
時間が経つとフレッシュに捉えられなくなるので。

とおっしゃっていたのは本当に衝撃でした…。


そんな二人による対談。楽しみでしかないやん!

実はインタビューの日程が決まった時点で、僕はお二人に
LINEで簡単な事前アンケートを行ったんです。そのうちの質問内容の一つがこちら。

「幼少期〜思春期はどんな子どもだった?」

それに対するお二人の回答はというと…

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◇HONGOUさん
山育ちで、近所のおっちゃんが散弾銃で撃ち落としたスズメを食べて育ちました。

◇Jambo Lacquerさん
母親が音楽と楽器が好きで、物心がついて音楽にハマったきっかけは兄貴の友達のdrummer。当時自分は小4で、初めて観た時に衝撃すぎてその頃にドラム習い始めました。

この回答結果を見たHONGOUさんは思わず呟きました。

ジャンボはサラブレットやと思う。
俺の生い立ちは音楽には縁がないわ!
ジャンボとの違いがやばいよな(笑)

僕もそう思いました!二人の育ち方、全然違うやん!このキャラにしてこのルーツと言うべきか…。
でも、これだけ対照的な生い立ちの二人が
PROPSエアコン、そしてSOWL VILLAGEという
フロントラインなイベントで一緒になるって改めてすごいなぁ。
いろんな出身の人が一つの場所に集まって技を競ったりクリエイトしたりできるのも
この世界の面白いところだなと思うわけです。

超個人的な話になってしまうんですが
「ドープ」とか「ハードコア」っていう言葉が似合う
アメ村のクラブ(少なくとも初めはそう思っていた!)に
奈良市の「高の原」というニュータウン出身の自分がいることに
違和感を抱いていた時期もあったんですが
いつからか、これでいいんだと肩の力が抜けた気がします。
好きなものを追いかけて、やりたい事をまっとうすればそれでいいか、と。

マッチョでハスリンなラップが台頭していた80〜90年代に
独自のユーモアで日常を赤裸々に歌ったDe La Soulのようにね。


更に今回印象に残った話は「本番前のスイッチの入れ方」について。

お二人とも共通して「わざと緊張する方に持っていく」とおっしゃっていたのには面食らいました。
あれだけ生い立ち違ったのに、そこは共感するんかいな!

経験を積みまくると、リラックスした状態からいかに本番モードに持っていくか
みたいなところになるのでしょうか。あがり症の自分には到底難しい…。

この「本番への持っていき方」はいろんな方のお話を伺いたいところでもありまして。
普段話している雰囲気そのままでナチュラルにステージに上がる方もいれば
なんか憑依してますやん…ってくらい本気スイッチ入る人もいるじゃないですか。
(もしかしたらダンスのジャンルも少し関係あるかもしれないな。なんとなくやけど。)

そんなこんなで、生い立ちは大きく異なるけど
同じ大阪のHIPHOPシーンの中で繋がったHONGOUさんとJambo Lacquerさん。
気づけばインタビュアー(僕)からの質問がなくても話は弾みまくり、
対談は2時間に渡りました。でも、本当にあっという間だったな。
忙しい中時間を割いて、さらに赤裸々に語ってくださったお二人に感謝です。


 

前回の「関東版あとがき」の時にも書きましたが、
今年のSOWL VILLAGEは中止にこそなりましたが、
この対談インタビューは幻のSOWL VILLAGE2020の記事としてHPに残っています。
TAKESABUROさん、ILL-SUGIさん、HONGOUさん、Jambo Lacquerさん、
計4名のアーティストの言葉を是非チェックしていただき、
みなさんの生活のヒント、あるいはちょっとした刺激になってくれれば
それだけでライター冥利に尽きます!

それでは、これで長いあとがきを終わります…が、

最後に読んでくださった方にもう一つだけお願いが。

今回の
SOWL VILLAGE2020の対談インタビューの記事や
このあとがきシリーズの感想をいただけるととても嬉しいです!
この記事の下のコメント欄でもいいですし
以下のアカウントへのDMでも構いません。

https://www.instagram.com/horisage/

面白かった、もっと詳しく知りたい、ここがわかりにくい…などなど
ぜひ意見を聞かせてください!
インタビューに関係ないことでも、最近気になるトピックや
ダンスや音楽やイベントの話でもいいですよー!笑

Seiji Horiguchi


 

Seiji Horiguchiプロフィール

sage-horiguchi

FRESH DANCE STUDIOマネージャー。フリーライター。新聞記者になることを夢見る学生時代を経て、気づけばアメ村に。関西を中心に、アーティスト(ダンサー/ラッパー/シンガー/フォトグラファー/ヘアアーティスト stc…)のプロフィール作成やインタビュー記事の作成を行っている。現在の主な執筆活動としては
・FRESH DANCE STUDIOインタビューシリーズ
・カジカジ、連載「HAKAH’S HISTORY」
・その他パーティレポ、ダンスチーム紹介文、音楽作品の紹介などが挙げられる。大阪のアンダーグラウンドシーンにアンテナを張りつつストリートカルチャーの「かっこいい」を広めるべく日々執筆中。

ご依頼はこちらまで。
sage.the.nara@gmail.com

 

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