【結局どのスタジオに通えばいいの?】
アメ村には大きなダンススタジオがいくつかあります。一番の老舗、[Studio AX]さん。四ツ橋沿いにある[スタジオLAB3]さん。そしてこの4月にオープンしたばかりの[MAJOR WEST]さん。「アメ村 ダンススタジオ」で検索すると、これらのスタジオが検索の上位に出てきます。いずれも確固たる理念をもってダンスシーンを支えてきた(あるいはこれから支えていく)ダンススタジオでしょう。
でも、そうやってネットで検索する方が本当に知りたいのは「結局どのスタジオに通えばいいのか」ですよね。つまり「自分に最適なレッスンは、どのスタジオの、どのインストラクターのレッスンなのか」です。
正直なところ、ネットで調べてスタジオのHPを見比べただけでは、具体的にその違いはほとんどわからないと思います。なぜなら1レッスンあたりの料金も時間の長さもだいたい同じだからです(「受け放題」や「月謝制」のところは1レッスンあたりの料金が多少お得になるケースもありますが)。
これが例えば「1レッスン200分。10回受講して1,000円ですよ〜!!」とうたうスタジオがあれば、間違いなくみんなそこに行くでしょう。しかし僕が知る限りレッスンの料金の相場は保たれています。
【ひとまず自分が知っていることを書こう】
ひとまずこの記事では、僕が務めるFRESH DANCE STUDIOの特徴や魅力にフォーカスして紹介したいと思います。本当はアメ村のダンススタジオの特徴を網羅することで、記事を読んだ方が比較できるようにしたいところなのですが、あいにく僕がFRESH以外のスタジオに足を踏み入れたことがないため、今回はFRESHの紹介のみにとどめます。どんな問題でも、まずは現状を正しく把握することが肝心です。
今から紹介する内容を、アメ村界隈のダンススタジオについての情報収集の一つとして役立てていただけると嬉しいです。
【生徒とスタッフの両面から見た僕が考えるFRESHの魅力】
先ほども書いた通り、この記事の目的は「とにかくFRESHに来てくれ〜!」と宣伝することではなく、FRESHの特色を客観的に紹介し、他のスタジオと比較してもらうことで、この記事を読んでいる方にとって本当に相性の良いダンススタジオと出会うお手伝いをすることです。
自分の職場について客観的に紹介するというのは難しい試みではあるんですが、生徒として8年、バイトスタッフとして3年、さらにマネージャーとして5年と、いろんな立場でこのスタジオに関わってきた僕の目線で紹介させていただきます。逆に「こういう方はFRESH以外のスタジオに行った方がいいかも?」など、忖度なしで率直な考えを書こうと思いますので、かなり参考になるかと思います。よければ最後まで読んでください。
ポイント❶ : ストリートカルチャーに強くなれる。
オーナーがこの道20年の現役ストリートダンサーであるということもあり、ストリートカルチャー(具体的にいうと音楽、クラブ、飲食、アートといった業界)との距離が限りなく近いことは、FRESHの特色を考えたときに真っ先に上がるポイントです。
例えば発表会のCMひとつとっても、かなりアングラ色の強い仕上がり。(編集に携わったのもオーナーと古くからの友人のダイコク映像)
インストラクターの方々も(特にHIPHOPの講師の方は)これまでに国内の著名なアーティストのMVに出演してきた方も多いですね。まさにストリートカルチャーにどっぷり浸かっている彼らならではの活動と言えます。
そのためレッスンの内容も単なる基礎や振り付けのレクチャーにとどまらず、カルチャーの要素が滲み出るような内容になっています。
またFRESHの待合室や廊下には、著名なクリエイターの絵画作品や、アーティストのポスターが展示されていて、誰でも鑑賞できるようになっています。FRESH企画のイベントで描いていただいた作品も年々増えています。そもそもそういった作家にイベントに参加してもらうといったあたりからも、このスタジオがストリートダンス以外の世界との距離が近いことがうかがえます。
もちろんFRESHに所属している方に限らず、多くのストリートダンサーはブラックカルチャーを愛しているわけですが、スタジオをあげてカルチャーの発信を重要視しているのはFRESHならではといえるでしょう。それは年に1回の発表会からも感じてもらえると思います。
「ダンス以外の世界のことをもっと身近に感じたい」「ダンスを軸に、クリエイティブな表現に挑戦してみたい」 「刺激が欲しい」という方は、FRESHのレッスンをお勧めしたいです。
しかし、逆に「いきなり”カルチャー”とか言われてもハードル高い」「まず、ダンスのレッスンを受けてみたいだけ!!」と思われる方も多いかと思います。ごもっともです!ここで僕は「ダンスをやる以上、カルチャーに触れるべき!!」と叫びたいわけではありません。あくまでダンスは自由だし、まずは「楽しい」が根底にあるもの。ぜひあなたが居心地が良いと感じたスタジオに通ってください。
ポイント❷ : いろんな国、地域の人と交流できる。
国内トップレベルのダンサーのハイクオリティなレッスンを求めて、日本各地のダンサーがFRESHを訪れることも特筆すべき点です。また国内のみならず中国、韓国、台湾、シンガポールなどアジア圏の方も多いです。ある日のレッスン終わりの待合なんかでは、英語、韓国語、台湾語、おまけに関西弁に関東弁まで飛び交い「ここどこ!?」となるほどの言葉のフルーツバスケット状態でした。それだけFRESH は多様な国/地域のダンサーと交流できる場所だと言えます。
実際、僕も青森からはるばるFRESHに来てくれた同世代のダンサーと意気投合して、青森のイベントに呼んでもらうという最高の経験に見舞われたこともあります。ちなみにその時のパーティレポはこちらから。
普段の生活では交わりにくい国や地域の方と繋がることができるのもダンスの魅力ですね。
繰り返しますが、僕は他のダンススタジオに行ったことがないので「他のスタジオが国内外の方と交流できない」と言っているわけではありません。ただFRESHではそういった機会が多いと思っているだけです。
ポイント❸ : 自分のペースで受けられる!わかりやすい料金形態。
※画像はイメージです。
最近「受け放題」や「月謝制」のシステムを導入されているスタジオも多いですが、FRESHの料金形態は「1レッスン」もしくは「4回分の回数券」の2種類です(オープン当初から変わっていません)。
受け放題や月謝制だと、体調を崩したり、学校や仕事で忙しくなったりしてしばらくの間レッスンに行けない場合「せっかく一ヶ月分払ったのにもったいない…」となってしまいがちですが、1レッスンごとに受講料を払うスタイルなら、当然「行きたい時に行く」スタンスがベースになるので、自分のペースでレッスンを受けることができます。
これはダンスに限らずスポーツや楽器も同じですが、せっかくお金を出して学ぶなら「もったいないから行かねば…」という義務感からではなく「今やりたいから行く!!」という前向きな状態で学んだ方が上達も早いですよね。
もちろん「とにかくいろんなダンサーのレッスンを受けたい!!」「週1,2のレッスンでは足りない!!」という考えも素敵だと思います。そういった場合は、受け放題システムがあるスタジオに行くことをお勧めします。
以上が生徒・スタッフとして長年関わってきた僕から見たFRESH DANCE STUDIOの特徴でした。これで終わっても良いのですが、もう少し他のダンススタジオと比較してもらえそうな小さなポイントもあるので、それを紹介して終わりにします。
【何気に嬉しい!FRESHのミニポイント】
❶ : 共用部分の居心地が良い。
2023年の春にリノベーション工事を行なったばかりなので、待合室はとてもフレッシュな状態です。壁に設置しているテレビから流れる音楽や映像もあいまってついつい長居してしまうという方も多いですね。さらに人工芝が敷き詰められた廊下もリラックスしてもらえる空間です。ミーティングやストレッチなど、有効に使っていただければと思います。
❷HP/LINEでの発信を強めている。
FRESHはオープン当初から、インタビュー記事の発信などに力を入れています。さらに昨年からスタートした公式LINEを用いたマガジン『FUTURE PACK』では、定期的におすすめの音楽、イベント情報、読み物を無料配信しています。今まで配信したコンテンツで人気だったのは「神戸のおすすめ餃子食べ比べ」「南堀江のThat’s Pizza」「鶴橋のお好み焼き」などですね。公式LINEでよくある執拗な告知メッセージは送るつもりはないので、通知もさほど気にならないかと思います。もはやレッスンを受けに来なくても(今すぐにでも)利用できます。以下のリンクから簡単に友達追加できるので、気になる方は追加してみてください。
❸充電器も無料で借りられる!? “スタッフとの距離感次第”でもっと便利に。
スタッフがみんな現役のダンサーであるため、生徒さんのなかにはプライベートで交流がある方も多いです。そのため「友人感覚」の通常+αのサービス(例えば、iPhoneの充電器を貸すなど)が発生することもあります。
もちろん一見のお客様に対して情のないサービスをするわけではないのですが、やはり親しい方が困っていたら「助けてあげたい」という気持ちになりますよね。「スタッフとの距離感次第」と書いたのはそういった意味があります。
【せっかくアメ村くるならお茶してかない?】
今回は僕が考えうるFRESHの魅力・特徴を紹介しました。この記事をもとに他のダンススタジオさんと比較して、あなたに最適なレッスンを探していただければと思います。また「せっかくアメ村近辺に出かけるならちょっとお茶したい」という方もいらっしゃると思うので、過去に僕が書いた「心斎橋界隈のカフェ/喫茶店紹介」の記事リンクを貼っておきます。気になる方はこちらも読んで見てください。
Seiji Horiguchi
One thought on “【アメ村のダンススタジオ。どこ行けばいい?】生徒歴8年、スタッフ歴6年の僕がFRESHの特徴を解説する。”