僕が好きな大阪のパーティの1つに「The Lights」がある。アメ村からチャリで北上すること20分。JR京都線の高架下に佇む[NOON CAFE+]で定期的に開催されている。
レギュラープレイヤーであるDJ・SINGER・DANCERの盤石さもさることながら、これまでチプルソさんやRITTOさんなど豪華ゲストを招いて開催したり、神戸や和歌山、そしてアメ村で「出張版」を開催したりといろんな表情を見せながら音好きたちを楽しませてきたgood partyだ。
先日、6/12(日)に開催されたThe Lightsは、grooveman Spotさんのアルバム『LUV 4 ME』のリリースツアー大阪場所ということもあり、出演者は超豪華!! イベント詳細が出た時からみんな楽しみにしていた!
↑フライヤーデザインは、今回ライブペイントもされた神戸[BAPPLE STUDIO]のROB the Hunchback.さん。
以前もこのFRESHのブログでThe Lightsの様子を書いたことがあるけど、今回もその時に負けず劣らず最高な回だったし、6月にFRESH企画でgrooveman Spotさんのインタビューをしていたのもあったので、当日の様子を僕の目線でお届けしようと思う。
FRESHプレゼンツ grooveman Spotインタビュー記事はこちらから
https://freshdancestudio.com/news/details/301.html
また、今まで数々のイベントの名場面やクラバーの表情をおさめてきた敏腕フォトグラファーJyunya Fujimotoさんによるパーティスナップも合わせて楽しんで欲しい!
今回の開催は夕方から終電前くらいまで。日曜のこの時間が僕にとっては一番遊びに行きやすいので、ありがたい。梅田に遊びに来るのは久々なので、本屋や喫茶店に寄り道してから[NOON]着地。
KzyboostさんやFunkyPさん行きつけの[立ち呑みくにし]によるFOODブースもスタンバイされている!友達のダンサーもちょうどこのくらいから集まり出していた。チャスして早速フロアへ。
まずはトップバッター、
DJ KODAMAさん
のプレイで幕を開けていた。序盤から会場はワイワイ賑やか!40人くらいはいるだろうか。以前からThe Lightsに遊びに来ているダンサーもいるけど、普段のThe Lightsの客層とは若干異なる印象。なんとなくギャルが多い?
続いて
0mSv(ゼロミリシーベルト)君。
フロアにかなりダンサーが増えてきたのを確認したのか、ハードなインストを投下する0mSv君。さながらダンスバトルのヴァイブス。個人的にもめちゃくちゃツボやー!去年12月に開催したFRESHの発表会「NAMURA ATTACK」でも、彼のヘッドバンギンなインストは多くのダンサーを汗だくにしていた。まだまだ序盤だというのにフロアの温度は上がっていく感じがした。
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DJ INGAさん
HIPHOP、DISCO、AFROなどなど、世界を横断するようなプレイ。INGAさんのDJタイムには、いろんなインスピレーションをもらえる!
徐々に徐々に人がフロアに流れてきた。ということは、
次はライブ!
Äuraさん
霧のような光の中、ディーヴァ登場。遠くから聞こえるような、透き通った歌声が響く。ビートメイカーNICKELMANさんの踊らせるビートと、フロアに染み込むような歌声の組み合わせが好きだ~。ナチュラルに音に身を委ねられるのは、Äuraさん自身も歌が好きでリラックスして歌っていることが伝わってくるからかもしれない。
ZINさん
シンガーZINさんが登場すると、フロアはますますぎゅうぎゅう状態に。個人的に、彼のライブを見るのは初めてだったけど、声の抑揚とグルーヴでど頭から湧かせていて度肝を抜かれた!鍛錬の賜物だ…。そこからも、レイドバックした曲でゆったり歌い上げながらも、アゲるところはアゲる!というクールなテクニックが冴え渡る。曲の合間に「ダンス、ライブ、DJ、ライブペイントとかHIPHOPのカルチャーが一緒になったイベントが昔は当たり前だったけど、今はなかなかないから、こういう風にカルチャーが1つになったパーティに出演できて嬉しいです!ライツ最高!」と語って、さらにぶち上がるフロア。
ライブのラストには、この次に登場するKzyboostさんを一足先に呼び込んで、まだどこにも出していない新曲を初披露!!
grooveman Spotさん &Kzyboostさん
いよいよ真打登場!! Kzyboostさんによる最高にファンキーなTALK BOXと、その後ろで自身も音を味わい尽くすようにDJブースで音をコントロールしているgrooveman Spotさん。クラシックのカバーも、オリジナルの曲も「これが聴きたかった~!!」となる。
Kzyboostさんはたまにスタジオでの練習風景をストーリーであげられていたこともあったけど、本当に2人の呼吸があっていて、飽きさせない工夫が随所に散りばめられている!ちゃんと聴かないと、曲が変わったことも気づかないくらいスムースに次の曲にいく場面もあったりと、完璧な仕上がり方だった。
そしてこの両人に、ラッパーDaichi Yamamoto君も含めた最高なトリオによる曲も披露。
仙台の滞在時に着想を得たエモーショナルな『Til’ Of Summer』、西海岸のヴァイブス全開な『Wanna Ride(The Breeze)』などなど。
特に『Wanna Ride(The Breeze)』は、grooveman Spotさんのインタビューの時に「POPPERからの反応がすごい」とおっしゃっていたように、会場のPOPPERたちがhands up!! パンパンのフロアで、酸素が薄く感じるくらいだった!
ここでZINさんも再びステージに登場。『Buddies』のfeat. grooveman Spot & kzyboost バージョンを披露。
さらにKzyboostさんもこの日初公開となる曲を披露。ここ2,3年、脅威のスピードで制作&リリースを続けているKzyboostさんだけど、まだまだその勢いは止まらなさそう。今後のリリースが楽しみ!
DJ MO-RIさん
ライブが終わった後。ステージの逆サイドのブースには、MO-RIさんOn the set!インストのビートやR&B、Jambo Lacquerさんや界隈の曲も織り交ぜながらフロアのダンサーをガンガン踊らせていく。みんな、この次に始まるダンスショーのこともチラチラ気にしながら、積極的にバーカンとフロアを往復していた。
DANCE SHOW
FunkyPさん、ATSUKIさん、Yasminちゃん、MAHINAさん、HONGOUさんの5人が登場。ソロショーなのだが、今回はgrooveman Spotさんからの注文で「grooveman Spot Beats縛り」ということだけ知らされていた。けど、5人がそれぞれどんな曲をセレクトするのかが気になるところだった!今回、特別に使用した曲も教えてもらったので、気になる方は各種配信サイトで調べてみて!
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・FunkyP … 『NO.S』

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ATSUKI … 『Centaurus』


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・Yasmin … 『FO-LI-KUCHEZA』

・MAHINA … 『b.u.o.m.b.s』

・HONGOU …. 『KINGKONG』

あえて細かい描写は書かないけど、とにかく5人ともが爆沸かせだった!5人のVIBESにオーディエンスの盛り上がりも加速。そんな強烈なソロが立て続けに続いて、もうお腹いっぱい…だけどまだ終わらない!ラストはルーティンで仕上げ。
ATSUKI&Yasmin、FunkyP&MAHINAが続々ルーティン。ラストはHONGOUさんも入って5人の合わせに突入!盛り上がりは最高潮。後ろのDJブースで見守るgrooveman Spotさんもぶち上がっていて、それも込みで最高な景色!
DJ grooveman Spotさん
直前のダンスショーの余韻が冷めやらぬ会場。そんななか、ついにgrooveman SpotさんのDJタイムがスタート。
ゆったりメロウな選曲のなか、そのなかにナチュラルに自身の曲も散りばめることで、フロアのダンサーを一切休ませてくれないプレイだった。汗だく!知らない曲はもちろん、知っている曲も新鮮に聴かせてくれるところが“グルスポマジック”だった。音好きのクラバーが何度も「わー!!この曲ヤバい!!」とDJブースにダッシュしてくる。(良いパーティであればあるほど、「DJブースへのダッシュ」を目撃する)
ラスト。
クローズDJはINGAさん。
ゆっくりスローダウン。Äuraさんも再びマイクを握って歌う場面もあり、みんな笑顔の空間だった。激アツなダンスやライブで刺激もたっぷり浴びれる空間だけど、こういう温かさとか人懐こさもあるのがThe Lightsが愛される所以だと思う。
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久々に会う人もいて喋りすぎ&ヤバいダンスを見て叫びすぎで喉がやられてしまった。声が一切でない。でもまあそれもパーティのお土産としよう…。
DJ MO-RIさん曰く、初期のThe Lightsは、[NOON]のカフェスペースを使って「DJだけのパーティ」という規模から始まったという。そこから徐々にレギュラープレイヤーが増え(ブログの最初にも書いた通り)神戸、和歌山、アメ村など中崎町以外の街でも出張開催したり、コロナ禍で人がたくさん集まることが難しくなった時期も、オンライン配信に切り替えたりMIXCLOUDにレギュラーDJ陣のミックスをアップするなど、地に足をつけて継続してきた。そんな地道な継続が今回の大盛況(大成功)に繋がったのではないだろうか。これからも「刺激たっぷり&人懐っこい パーティ」としてさらにアップデートされると思うので、行ったことのない人はぜひこれからチェックしてほしい!
Photo : Jyunya Fujimoto
文 : Seiji Horiguchi