神戸の夜が完全復活!! HIDE-OUT vol.13 レポ。

2022年のゴールデンウィークいかがお過ごしだっただろうか? コロナ禍をようやく脱しつつある5月、何年かぶりに羽を伸ばせる大型連休。普段会社勤めの方は、大いに楽しんだのではないだろうか(最大10連休の方もいたと聞いた)。一方で「連休中こそ仕事が忙しい!」という方もいたかと思う。

僕はどちらかというと後者だ。基本的に事務所にこもって作業をしたり打ち合わせをする時間が多かったような気がする。そんななかでも唯一、ガッツリ遊びに行けたパーティが神戸[VARIT]で開催されたHIDE-OUTだ。

20代の頃から神戸のHIPHOPシーンを広げるべく動きまくって、結果も残してきたATSUKIさんとtomoyoさんによる、気持ちがこもったパーティ。出演者が発表された時から「行くっきゃない!」となっていた。


個人的にはめっちゃ久々にアメ村以外の街でのパーティ(というかパーティ自体久々!)。

FRESHが企画・運営しているイベントでは、基本的にいつも裏方に回っているので、自分がお客側として手放しで遊べるのは嬉しい…。今日は久々にパーティの様子を少しだけ書き記してみようと思う。


この日(金曜)はFRESHの受付業務を終えて大阪難波駅へダッシュ!終電に飛び乗っていざ神戸。阪急神戸三宮駅から5分ほど歩いて、無事会場の[VARIT]に着地。

地下への階段を降りたところにあるキャッシャーを抜けてドアを開ける。バーカンのフロアと、そこから階段を降りたところにあるダンスフロアの2階層に分かれている。会場に着いたら、みんなまずはバーカンでお酒をゲトってダンスフロアに降りていく流れ。久々に会う人もいて話が弾む。今日はゲストもゲストなので、神戸以外の街からはるばる遊びに来た人も多い!

鉄の階段を降りてダンスフロアへ。DJブースではQUESTAさんがスピン。このあと始まるダンスショーのエナジーを予感させるような、ハードなHIPHOPがかかる。その音に引き寄せられるように徐々にダンスフロアに人が増えていく。そしてショーケースの時間。GUEST HOST MCであるTATSUYAさんの咆哮が轟く。

「ホストMC」という肩書きでゲストとしてイベントに呼ばれる人が、日本のストリートダンスの世界にどれだけいるだろう!最近「マシーン原田の部屋」にて、MCを始めたきっかけや信条について話されていたのを見たばかりだったので、興奮もひとしおだ。(OLD SCHOOL NIGHTのMCも本当にお疲れ様でした!!)

イベントの軸【MC】の仕事【マシーン原田の部屋】 #41


そんな名MC、TATSUYAさんのコールによって1発目に登場したのは、TAA&ATSUKI。ど頭から気合いバチバチ!体の効きが尋常じゃない!がっつりランニングマンも踏むし、トラップでバウンスもするし、表現が自由自在だ。一つのスタイルに偏りすぎず、幅広い音楽のなかでフレイバーも絶妙に変えてくる二人のショーはあっという間だった。(個人的にラストのソロ回しで使っていたインストのビートが特にエグすぎた…)


続いてSAFON。昨年4月に開催したFRESHの発表会「City Attack零」でも踊ってくださったMAHINAさんとtomoyoさんが登場。

 

落ち着いた音でゆったり登場…かと思えば、ラップの細かい音を全部拾うくらいの勢いのtomoyoさんによるワンムーブや、MAHINAさんのどこまでもスムースで、余裕すら感じるソロなど、波のような緩急で見どころ満載。昨年末に二人が開催したバトル&パーティイベント「MELLOWAVE」の今後の動向も気になるところ。


続いてMIO×REIKOが登場。

関西を代表するQUEEN of QUEENは、出てくるだけで男性からも女性からも大歓声。オーラ全開のお二人は、ルーティンをやっていてもソロを踊っていても、吸い込まれそうになるような凄みがある。衣装も踊り方も、どちらか一方の雰囲気に寄せるというよりも、お互いにそれぞれのスタイルを貫いている感じがするけど、それでも二人が並んで立った時のオーラの発し方には鳥肌が立つ…。(個人的に、MIOさんREIKOさんのショーは風が吹いているような錯覚に陥る)


さらに登場。LOW FAT MILK.T-PAC

神戸のシーンを築いてきたOGが颯爽と登場。(恥ずかしながら初めて)LOW FAT MILK.T-PACのショーを生で目の当たりにしたけど、凄まじい…。映像では到底伝わらない生だけの迫力がある。ロック、クラップ、ポイント。一つ一つのシルエットがカッコ良すぎる。そしてシンプルにスタミナがすごい…!「ここからさらにソロに行くのか…!」と、限界突破しまくりの攻めの姿勢にぶち上がった。(神戸の大先輩がここまでフルアウトして踊る姿を見せてくれるのも、ATSUKIさんtomoyoさんのパーティならではなのかも…!)


そして大トリはもちろんこのクルー。HEX BEX+sucreamgoodman

問答無用の迫力とシンプルを突き詰めたスキル。惜しくも多くの人が生で見ることが叶わなかったOSAKA DANCE DELIGHTでの優勝作品。3分にダンス人生の全てをかけた踊り。さらにそこから1人1曲のソロで仕上げにかかる。実は今回初披露となった「一人一曲のソロ」には、いろんな作戦が企てられているみたいだけど、おそらく違う媒体で色々と明かされていくと思うので今は伏せておく。(でも早く誰かと話したくてウズウズしている)


ショーが終わったあと、フロアは少し放心状態に。たしかにこれだけのショーが続けば情報過多にもなる!オーディエンスの脳味噌が情報処理に悪戦苦闘しているうちに、GREENWORKSさんのDJが始まる(ここも恥ずかしながら初めましてだった)。心地いいラインを自在に行ったり来たり。そのなかでもレコードでかける和モノが絶妙なスパイスだった。

続いてDJ Naoki Matsumotoさん。そのまま四つ打ちやブレイクビーツなど、ダンスミュージックが続く。フロアはダンサーによるサークルが自然発生。街や世代を超えて踊り合う感じ、いいな!


good musicによって、バーカンのわや具合も加速。個人的にパーティスナップを撮ってみた。


朝5時。会場から出ると外はもう明るい。太陽に顔をしかめる感じも懐かしくて良い。


コロナ禍で延期をやむなくされ、久々の深夜開催だったHIDE-OUT。出演者の気合いや、お客さんの解放感もひしひし感じた夜。大阪から程よく離れた街に遊びに行く楽しさも思い出した夜。

主催のATSUKIさんtomoyoさんにリスペクトと感謝の気持ちを表してイベントレポを閉じる。

Seiji Horiguchi

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