月別アーカイブ: 2019年5月

青森県は弘前にて。「都会も地方も気合いだろ」を体現したパーティ。

 

東京や大阪は、人口が多く、交通の便も良いのでダンスや音楽のイベントが多いですね。
今年のGWに、「大阪周辺のパーティ紹介ブログ」を書いたものの
イベントが多すぎて整理できているようで収集がつかなくなったことも(個人的にですが)記憶に新しい。

<GW前後の大阪周辺のイベント情報をチェックできるブログ>

https://freshdancestudio.com/blog/2019/04/2019%E5%B9%B4%E3%81%AEgw%E5%91%A8%E8%BE%BA%E3%81%AE%E5%A4%A7%E9%98%AA%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%82%92%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%A7%E3%81%8D/

しかし、Ollieが昨年の10月号にて、「LOCALISM」というワードをもって
地方の音楽シーンやヤング達にフォーカスしたように、
都市部だけではなく、地方の攻めたプレイヤーが注目されることも多いです。
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それはHIPHOPシーンも同様です。つまり、

地方にもやべえ奴らはいる。

ということですね。自分の好きなアーティストもローカル出身の方は沢山いらっしゃいます。

 

こんなテーマは今更ここで取り上げなくても、論を待たないところではあるのですが、
それを肌で感じる経験をしたので、今日はその話を。


 

今年はありがたいことに、様々な地域のイベントにダンサーとして呼んでいただき、
その土地土地のダンスや音楽に触れる機会が多い上半期でした。
そしてこの週末、縁があって青森は弘前市の友人から声をかけてもらいました。

パーティ名は「PHAT(ファット)」

①とにかく自分たちのかっこいいと思えるものを詰め込みたい。
②芯が太く、ブレない。いろんなプレイヤーと太く繋がりたい。

という思いの下、パーティの発足に至りました。
昨年の記念すべき1発目はDYさんとDJ FLIPさんをゲストに迎えました。
主催のクルーはちょうど、僕と同世代ということもあり
以前から交流があったのですが、こうやって一緒にパーティをクリエイトしたり
表現をシェアしあうのは初めて。このパーティ、結果から言うと

本当に素晴らしかった。

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DJもダンスもLIVEも各種ブースもペイントも、そしてPAさんも
一丸となって一つのパーティを作り出していました。
ここで、個人的な思い出を語るのは自分勝手だと思うので
これからに繋がるよう、どこが具体的によかったのかを
なるべく客観的な視点から3つ挙げて振り返りたいと思います。


 

1, 地理的ハンデをものともせず遠方からも人が集っている。

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今回は弘前市でのパーティだったのですが
岩手、仙台、山形などなど東北のいろんな地域からも
プレイヤーやお客さんが集結していました。

聞くところによると例えば仙台から弘前まで、車で4時間!!
「同じ東北」とはいえ、街どうしはすごく遠いのです。
(大阪から車で4時間と言ったらだいたい静岡くらいでしょうか?)

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これほどまで距離があるにも関わらず、いろんな土地から人が集まるというところに
東北のプレイヤーの気持ちの熱さと、オーガナイザーの人望がうかがえました。


 

2, 音楽のジャンルのこだわりはなく、Reggaeも和モノもエレクトロもかかる。

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主催の友人たちは過去に、大阪の90’s musicのパーティにも遊びにきたりと
間違いなくその時代の音楽やダンスに影響は受けているものの、
彼らのパーティでは、実にいろんなジャンルの音楽が流れました。
「HIP HOPのパーティだから90’sの曲だけ!」というこだわりはなく、
快適でかっこよければ、あとは自由!!という柔軟な発想が気持ちよかったです。

いろんなジャンルをナチュラルに聞かせてくれたゲストDJたちの技術も大きいですね。
音楽性の高さを感じました。

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3, 斜に構えない。気取らない。「ハプニングも大いにけっこう」というスタンス。

これはこのパーティに限らず、青森をはじめ東北の方に共通することかもしれないのですが
変に気取らない、人懐っこさのようなものが確かにありました。
いい意味でカッコつけすぎないというか、
いい意味で隙があるところに魅力を感じました。

特にLIVE SHOWをされたMCのJANSさん(from仙台)もまさにそういう方。
自分の弱点やカッコ悪い部分をみとめ、さらけ出したうえで、かっこいいラップをする。
みんなから愛されるキャラクターでした。

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自分は都市部のような、隙のないクールな空気感も好きですが
PHATの空間は自分にとって、よりアットホームで息がしやすかったような気がします。


以上がPHATというパーティが魅力的だと言える大きなポイントです。(もちろん個人的に最高だったエピソードは山ほどありますが、ここでは割愛します)

年一とはいえ、そんなパーティをキープするのはとてもエネルギーのいることでしょう。
普段、彼らの生活はレッスンや仕事や就活や(冬場は)雪かきやら…。
けして華やかな生活とはいえないみたいです。
それでもこのパーティにかけているという姿勢に感動しました。


 

ふと北海道は札幌のSHIFT RECORDのサイトにある、
DJ HISAYAさん,DJ HAYATOさんのMIX「LiveRally 01」の紹介の一節の

 

「Situation normal all f**ked (状況は無茶苦茶)」だけど、
良質な音・人・モノを引きあわせて行けば、それらが繋がり新たなものが生まれていく。
現状を打開する方法はそれしかないのだ。

を思い出しました。

https://www.shift-record.com/journal/59/


 

PHATの仕掛け人である弘前の友人たちは、これからも青森でサバイブしつつ、
他の地域とも密接に交流するキーマンになっていく事でしょう。
自分も大阪にて、より一層 成長せねばと思わされた一日でした。

般若さんの東京UPの中の
都会も地方も気合いだろ」のパンチラインを口ずさまずにはいられないです。


文 : Seiji Horiguchi

Seiji Horiguchi

フリーライター。
新聞記者になることを夢見る学生時代を経て、気づけばアメ村に。関西を中心に、アーティスト(ダンサー/ラッパー/シンガー/フォトグラファー/ヘアアーティスト stc…)のプロフィール作成やインタビュー記事の作成を行っている。
現在の主な執筆活動としては
・FRESH DANCE STUDIOインタビューシリーズ
・カジカジ、連載「HAKAH’S PROCESS」
・その他パーティレポ、ダンスチーム紹介文、音楽作品の紹介
などが挙げられる。
大阪のストリートカルチャーにアンテナを張りつつアンダーグラウンドの「かっこいい」を広めるべく日々執筆中。

https://www.instagram.com/horisage/

依頼はこちらまで。
sage.the.nara@gmail.com

【30min interview】ENDRUNが新進気鋭のビートメイカー達と共に放つ「innervision」

 

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大阪から全国、さらには世界へ発信を試みるビートメイカー/プロデューサー、ENDRUN(エンドラン)。
ハードボイルドな映画のワンシーンを彷彿とさせるような煙たいサンプリング、そして無骨で重たいビートからなる音源を武器にフロアを揺らし続け、また多くのビートテープやアルバムをリリースしてきた。そして今年の2月には最新アルバム「innervision」をドロップ。昨今のビートシーンを賑わす著名な日本のビートメイカーとのセッションや過去の音源のRemixを盛り込むなど、マニアにとってはクレジットを眺めるだけでニヤついてしまうような、豪華かつボリュームのある内容になっている。

https://soundcloud.com/endrun-flashtime/innervision-teaser-1

過去のインタビューにおいても「現場でリンクした人と積極的に作品を作っていきたい」と語っていたENDRUN。まさに今回のinnervisionは、”現場のリンク”の賜物ではないだろうか。
今回の作品にまつわるエピソードや最近のマインドについて語ってもらった。


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―よろしくお願いします。ニューアルバム「innervision」ですが、リリースしてからの反応はいかがですか?

好きな人は聞いて反応してくれるんちゃうかな?自叙伝じゃないけど、自分のやっていることを出し切ったっす。

―アルバムのために新たにビートを作ったというよりも、今までストックしていたビートをアルバムという形に昇華したという経緯なんですね。

自分のソロのビートは全部新しく作ったやつで。あとは遊んだ日のノリで出来た瞬間瞬間で作ったものをコンパイルしたビート達と、フレッシュな新録音のセッションアルバムっす。自分がかっこいいと思ってる人とリアルにコネクトして、やりたいことをやっていきたいというのは変わらないすねー。

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―「好きな人と好きなことを」というのは以前FRESHから行ったインタビューでもおっしゃっていました。

FRESH DANCE STUDIOプレゼンツ・インタビューシリーズ。~ENDRUN~
https://freshdancestudio.com/news/details/134.html

「無理しない」が自分の中にあるので。自然体というか。

―ENDRUNさんの今までのビートテープやアルバムは、自身のトラックのみを使用することが多かったですが、今回の「innervision」は一転、他のビートメイカーとのセッションやリミックスがテーマになっています。何かきっかけが?

これもさっきと同じで「アルバム作りたいから誰々とセッションやろう」ってイメージではなく、今まで遊びでセッションしたりして作ってきたデモトラックの数が多くなったんで、タイミングかなーと思って。ビートメイカー同士の1対1のセッションでアルバムにするってゆう形もあるじゃないすか? 例えばYotaroとAru-2とか、ILLSUGIとCRAMとか

Hooba Booba (Yotaro & Aru-2) – Vapor

 

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https://cramscram.bandcamp.com/album/below-the-radar

それもやりたいとは思ったんですが、今の自分のライフスタイル的に難しかったので「オールスター」ってイメージで作りましたね。こっち(大阪)に来たついでに僕の家に遊びきて、その時に「何して遊ぶ?ビート作る?」くらいのテンションで作ったものとか。まあ遊びにくる時に機材持ってきてる時点でビート作りにきてるんですけどね(笑)

―確かにそうですね(笑) 普段から機材を持ち歩いているあたりはさすがです。ビートファンとしては「このドラムパターンはYotaroさんみたい」とか「これはENDRUNさんっぽいサンプリングだ」とかそういった楽しみ方もあります。そもそもビートメイカーのセッションは、どのようにして進めていくんでしょう?

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基本的に僕の家に来てもらって作ることが多かったっすね。例えばYotaroがうちにきて一緒に作った時は、Yotaroがビート組んで、ネタも軽く組んで。ネタのFLIPも1ループまではYotaroがやって、ループの後半のアレンジは僕が担当するとか。ベースにしても、前半の音はYotaroが出すけど、小節の後ろは自分が出すとか。メインのビートのループができるまでは、半々で作ってー。

 

―なるほど。かなり細かいレベルまで共同で制作するんですね!想像していたよりもセッション感が強い。

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あとはBuda君とのトラックは、僕のPCにあるネタのライブラリから、Buda君が選んだネタのFLIPをしてくれて。先に用意してあったドラムKITの中からBuda君がドラムの鳴りを細かくエディットして組んで、僕はベースを足したり、ループの後半のアレンジをやったり。キリのいいとこまで出来てイメージ思いついたら、「次俺行くっす」って感じでビルドアップしていって。交代で進めていくていう意味では、しりとりとかマジカルバナナに近っすね。「次どうする?」みたいな。

 

―面白い!その場のひらめきで少しずつ組み立てていくということは、最終的な着地点というか、「こういうトラックにする」というのはあらかじめイメージできないということですか?

うん、わからないっすねーただ、その人のビートの特徴はわかるから「この音を持っていったら多分こうなるやろな」みたいな予想はできるけど。あ、ほんでJJJとSTUTSと作ったトラックも思い出深くて、一晩に10個くらい作ったトラックのうちの1曲すね。その内のもう1曲がSTUTSのアルバムにも収録されてて。

https://itunes.apple.com/jp/album/fantasia-feat-%E4%B8%80%E5%8D%81%E4%B8%89%E5%8D%81%E4%B8%80/1424866258?i=1424868131

004-JJJ

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―一晩でですか!凄まじい集中力…!

和歌山の現場で3人でビートセッションをするって回があって、前乗りして温泉入ってからホテルにこもって夜の24時から朝の7時くらいまで制作しましたね。「まだいけるっしょ」みたいな。
「Runnin’」て曲のデモはそん時に出来て。僕がネタのループ組んで、STUTSがビート組んで、JJJがパーカッションやって、んでその後STUTSからパラデータ(曲のギターとかドラムとかのパートごとにわかれた音)が送られてきたから、僕が勝手にEDITし直して完成して。笑

―お互いのスキルや「やれること」を提示する点ではダンスのセッションと似ていますね。

あーどちらかというとバンドすね。一台の機材で交代で作るときもあるすけど、STUTSとJと作った時はみんなが機材を持ってきてたから、そこで1つのスピーカーに3つの機材をつなげて同時に流してたからほんまにセッションでしたね。3人が同時に音を出すのでぐちゃっとなるタイミングも一瞬あるけど、だんだん整ってきたら「あぁ、それそれ」みたいな。

―今回のアルバムに散りばめられているRemixの話になるんですが。「FINEST」のBudamunkさんのRemixは本当にきめ細かく作り込まれていることがわかります。ただトラックを別のものに入れ替えるだけではなく、明らかにラップの部分もエディットされていて。しかもbpmも変わっていますよね?

ENDRUN “Finest” feat. ISSUGI & 茂千代 (Official Video)

実は2年くらい前に、既にRemixのデータが手元にあったんすよね。曲自体はリリースした時にめっちゃいいって言ってくれてて。「アカペラ送ってよ」って言われて、そっこー送ってRemixを作ってもらってたんす。でもずっと世には出せてなかったので、今回ボーナストラックで入れようと思って、改めて仕上げてもらいました。

―そうだったんですか。

Remixは、アカペラさえあれば面識ない人でもさらっとコラボできるのが特徴すね。例えば今の話でいうと茂千代君がBuda君のビートでラップしたり。本人達が知り合えばタイミングでできると思うけど、それを僕が提示するというか。ラッパー個人のコネクションじゃところをつなげていく。それも面白いすね。

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―今回エグゼクティブプロデューサーとして参加されている16FLIPさんとの制作はどのようなものだったんでしょう?

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16FLIP氏にはおおまかなディレクションを担当してもらって。
今回デモ段階でいろんな方向性のビートが大量にあったので、まとめるのが難しくて。その過程で、「このビートは今回はやめておこう」とか「これは入れておこう」とかそういったアドバイスすね。ベースとなる僕の考えやアイデアは尊重した上でリードしてくれました。
それからサウンド面でもサポートしてくれて、ここは多少マニアックな話になってしまうんすけど。
ダンサーの人はわかるかもしれんけど、耳で聴いて「あ、おっきいな」って感じる音と、体にダイレクトに感じる腹にくる音って、明らかに音の固さってゆうか質感に違いがあって。
より体にバーンって入ってくるような太い音が出るように、サウンド面の修正点とかもディレクションしてくれたっす。
「首が勝手に動く」音っていうか。ただそういう「体にくる」っていう感覚は、言葉やったり数字に表しにくい世界やし、音圧の上げ方というのも説明の指示がどう言ったらイメージの方向性がちゃんと伝わるか。その部分をきっちり言葉でこうやったらどう?って感じで示してくれましたね

―ストイックな制作だったんですね。今回のアルバムはCDと同時に、デジタル配信も行うとうかがいましたが、どういった配信サービスで聴けるんですか?

iTunesとか、Spotifyとか?ですね。海外へ発信したいと思ってたので、すぐ韓国のダンサーの人がinstagramに上げてくれるのを見たり。あとは個人のplaylistとか作って紹介するblogとかでフランスとかイギリスとかの人もチェックしてくれてたり。まだまだ少ないけど、色んな人が聴いてくれてんねやって。

―今回のアルバムはタワレコなどの大きい流通ショップでも展開されています。そこも個人的には嬉しかったりします。

けど地に足つけて音源をデリバリーすることも重要だと思いますね。最早CDだけで音楽聴く時代じゃないから、流通に通してやってたらアーティストとして成立するかというと、関係ないと思うし、DIYで販売経路作ってる方が繋がりが明確で確実やと思う。自分一人でも配信サイトにもすぐupできるし。そこまでこだわりはないすけど、参加してくれている人達が皆ぶちかましてる人達やから示しがつかないというか、ビートメイカーとして今のライフスタイルで出来るベストの形を探した結果すね。
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―「innervision」というタイトルはどのように決まったんでしょう?

「自分の頭で想像したことが現実に起こる」っていうニュアンスでつけてるんすけど。心像現象だったり。結局自分のライフストーリーがここに詰まってて。自分の内側で見てる景色がビートの中に刻まれてるって感じすね。

―直訳で「内観」ですよね。

Stevie Wonderでも同じタイトルの曲がありますね。

Stevie Wonder – Innervisions

 

僕は今、どちらかというと自分の内側に向かって音楽を作ってるていうか。言い換えれば自分の魂の表現すね。その爆発の実験結果として受け取ってもらえれば。笑
インストのビートってそういうものじゃないすか?言葉がないので。

―ENDRUNさんの内側への探求が、アウトプットされて世に広まるというのは逆説的なようで面白いですね。

そうですね。まぁでも、聴いて何かを感じ取ってくれたらというくらいっすね。抽象的な表現やしね。

―それがインストの良さですよね。シンパシーを感じたり、不思議に思ったり、シンプルにビートのかっこよさに浸ったり。人によって受け取り方も千差万別だと思います。

最近のアルバムと比べたら曲数も多くて、アルバム通して聴くと45分くらいあるので、真剣に聞いたらめっちゃ体力いると思います。mixみたいに適当に流して軽く聴くぐらいがベストかもしれないすね。掃除のお供にでも。

―ははは(笑) シリアスな掃除の時間になってしまいそうです。他に何か情報などはありますか?

アルバムから1曲”New Birth feat.Willow”のmv作ったんで見て欲しいす。
rap曲なんすけど、今回のハイライトはこの曲。new birthってサンプルネタで組んでて笑
映像はRollswyze。この人の映像は知ってる人が見たら1発でわかると思うんやけど、本当今回のんほんまめちゃいいから。

ENDRUN – New Birth feat.Willow

あと福岡のDJ GQとのスプリットMIXも出してるからこっちも聴いてみて欲しいです。

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インタビュー中、「無理せず、マイペースに」と再三語ったENDRUNであったが、確固たるビジョンとそれを実現するためのたゆまぬ歩みがそこにはあった。ただリズムの表現としてのビートを楽しむだけではなく、そこににじみ出るENDRUNの思想や思考やライフスタイルに意識を向け、”内なる景色”を共有するのも楽しみ方の一つではないだろうか。

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インタビュー/文 : Seiji Horiguchi

Seiji Horiguchi

フリーライター。
新聞記者になることを夢見る学生時代を経て、気づけばアメ村に。関西を中心に、アーティスト(ダンサー/ラッパー/シンガー/フォトグラファー/ヘアアーティスト stc…)のプロフィール作成やインタビュー記事の作成を行っている。
現在の主な執筆活動としては
・FRESH DANCE STUDIOインタビューシリーズ
・カジカジ、連載「HAKAH’S PROCESS」
・その他パーティレポ、ダンスチーム紹介文、音楽作品の紹介
などが挙げられる。
大阪のストリートカルチャーにアンテナを張りつつアンダーグラウンドの「かっこいい」を広めるべく日々執筆中。

https://www.instagram.com/horisage/

依頼はこちらまで。
sage.the.nara@gmail.com

BUUBEEさんWS

 

5月5日(SUN)こどもの日は

BUUBEE さんのWSでした!!

今回は小学生から大学生くらいまでの方を中心に

本当に多くの方に受けていただけました!GWということで海外からの受講者も!

WSの様子を写真とともに少しお届けします〜〜(。-_-。)

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多っってなりましたか?

私はなりました!笑

前半はステップやノリ、同じ動きを何度も反復!


S__63528976少し休憩、、、ですが休憩時間もみんな休まず練習してました!

素晴らしい〜


 

S__63528977後半は前半に練習した動きを含めたルーティーンを!

流れの中に動きがどんどん足されていく感じでした!

暑いのでドアを開けて、、、

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鏡がどんどん曇ってきます。。。

S__63528980 S__63528981途中モップに入りましたが、床まで汗だく

モップが重くて全然進まない@(・●・)@笑

熱気が半端なかったです!

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☺︎☺︎☺︎

WSでは「体重移動を意識して」と何度も仰っていました。

バネと縦の動き、ノリを意識して質のいい踊りをもっともっと

自身で研究して言って欲しいと!!

よーへいさん(BUUBEEさん)は今は愛媛の西条でorange DANCE STUDIO

のオーナーをしており、大阪でレッスンを受けれる機会もとても貴重です。

HIPHOPの格好良さ詰まった90分!ありがとうございました!!

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ちなみに前日はNiiiiiiGさん主催のイベントDripがあり、

MIOさん×BUUBEEさんでshow caseを!

S__63528987写真わかりにくいですが、、とてもかっこよかったです〜〜(。-_-。)❤︎


そしてこの日はインストラクターIPPEEさんがお誕生日だったようで

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これはかなり前の写真ですが、LESSON終わり生徒さんと何かをかけてゲームしてました☺︎笑

とても気さくで生徒さんとも仲の良いIPPEEさんです。

おめでとうございます(*^_^*)


話がいろんなところに行ってしまいましたが、、

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よーへいさんまた来てください〜(。-_-。)

FRESH!!!!!!!

hikari

FRESH!!!!!


 先週長い間FRESHで働いていたみほさんがLAST出勤でした。

みほさんは4.5年前に私が初めてFRESHに来た時から、受付にいて

その時から元気なみほさんに沢山元気をもらいました☺︎❤︎

みほさんはよく「お疲れ様でした」の代わりに「お疲れアスパラ~~」

て言っていて私は「アスパラ・・?」 と思っていたのですが、

village campの時にkid’sの子たちがみほさんに「お疲れアスパラ~~」

って言っているのを見てなんかほっこりしてそのフレーズ好きになりました!笑

一緒に働けたのは一年程でしたが、すごく楽し面白かったです!!

LASTの日は沢山の人が会いに来たり、お世話になったクラスから

愛と感謝いっぱいに送別されていて、感動でした~◎

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毎週火曜日の受付にいなくなるのは寂しいですが、

イベントとかでまた会えたら嬉しいです(^ ^)

長い間お疲れ様でした!ありがとうございました~~❤︎

そして別れがあれば出会いがあり!!ということで、3月からNEW STAFFとして働いている

みずきS__34758660_0まずはこちらの記事をチェック~

https://freshdancestudio.com/blog/2019/04/初めまして⭐%EF%B8%8E-2/

彼女も書いていますが、みずきはよく練習でFRESHをレンタルしていて、

気づいたら話すようになっていました!

なので、みずきが新しいSTAFFに決まった時は嬉しかったです(^ ^)

彼女からはなんだか面白い匂いがします~!笑 これから楽しみ!

宜しくお願いします~~(。-_-。)!

そんな感じでFRESHってただLESSONを受けたり、練習したりする場所じゃなっくって、

新しい出会いとか、繋がりがたくさんできる素敵な場所なんです!

皆さんにとってもFRESHが居心地の良い特別な場所になるように

私も日々色んなことを考えて動いて行きたい!と思っております!

スタジオのことで何かあれば何でも言ってください~

スタジオのことじゃなくても!!なんでも話してください~☺︎❤︎

 


GWも終わり、人がめちゃめちゃ多かったアメ村もいつもの平日に

落ち着いて嬉しいです!(人混み苦手です笑)

平日のお昼はスタジオも落ち着いているので集中して練習したい方にオススメ!◎

それでは今日も1日頑張りましょ~~☺︎☺︎

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hikari

Tenri Goodfellows2019を振り返る

今年4月29日に開催されたTenri Goodfellows2019。本日はそのレポを。

イベントの仕掛け人はD’OAMのMOCCHINさんと、sucreamgoodmanのoSaamさん
地元である天理を盛り上げるべく、そして関西のダンスシーンを盛り上げるべく2017年に
イベントを始動。今年で3回目となります。

GWのお昼間に天理の駅前で開催されるイベントとしては明らかに

「規模がとんでもない」

ことでも有名。
例年、ダンスバトル、ナンバーやチームのショー、DJタイムなどなど
HIP HOPダンスを軸にしたコンテンツをギュギュッと盛り込んでいます。

今回はあいにく夕方から雨の予報だったので
屋内(天理市役所!)での開催だったのですが、
それでも規模と盛り上がりは相当のものでした。

今回特に紹介したいのは

1, Dance Battle予選
2, DJ Time
3, Beat Session Live
4, なみかわ市長の名演説
5, Judge MoveからのBattle決勝
6, 超豪華Guest Show

の項目です。全体を通すと少し長くなりますので、多忙なストリートライフをお過ごしの方は気になった項目だけでもチェックいただけると幸いです。


 

1, Dance Battle予選

Dance Battleの事前エントリー者は200名!
毎回の盛り上がりを聞きつけて駆けつけたであろう東海や関東のダンサーもちらほら。
バトルの軍配をあげるJudgeは
Rubber Bandさん、MIDDLE FILERのHIROさん、
HEX BEXのKUCHAさん、そしてsucreamgoodmanのBUUBEEさんの4名。えげつねえ。
毎回のバトルジャッジの豪華さもGoodfellowsならでは。
というかオーガナイザーのお二人だからこそ なせるキャスティング。

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バトル前になにやらPCをいじっているRubber Bandさん。
予選サークルの時に、sucreamgoodmanが2013年に制作したDVD、「LINKS」を流していた!!笑

最近リリースされたばかりの 「LINKS2」 の宣伝?
彼なりのバトラーへの激励?
NYのO.Gとしての日本のダンサーへのメッセージ?
それとも単なる気まぐれ?
意図は謎のままです。

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会場も写真の通り、ダンサーでぎっしりになるほど。
200人の中から8人を選ぶ予選は熾烈を極めました。


 

2, DJ Time

多くのGood VibesなダンスバトルがそうであるようにTenri Goodfellowsもまた

DJタイムがいい。

Battle DJ、Floor DJを務めるのは
BETWEEN MUSIC STOREよりDJ QUESTA& DJ DY!!
この日もバトル、DJタイムともに申し分ない選曲とgroove.
ダンサーの耳をたっぷり肥やしてくださいました。

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天理市役所で思いっきりHIP HOPがかかり、ダンサーが思いっきり汗だくになる。
もちろん「公共の施設内で音楽をかけて踊ってもいいの?」と疑問を呈す声もあるかもしれませんが
自分にとっては新鮮かつHIP HOPの可能性を感じる光景でした。

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3, Beat Session Live

今回、個人的に最も待ち遠しかったのがBeat Live。
東京のビートメイカーであるBudamunkさん、そして奈良在住のビートメイカーYotaroさんによるビートセッションです。beat003

ラッパーにトラックを提供するトラックメイカー(いわゆるプロデューサー)はもちろん日本のHIP HOP黎明期からいたわけですが、歌詞の入っていないインストのビートのバイブスだけでライブをするビートメイカーは少なかったわけでして。

それでも昨今のビートシーンの盛り上がりによって「ビートライブをするビートメイカー」がかなり多くなってきました。

そんな日本のビートメイカーの中でも国内外のアーティストから高い評価を受け
トラックを提供したり日本各地のパーティでライブを行なっているのがBudamunkさんとYotaroさんです。2017年には共同でアルバムをリリースされたりもしましたが現場でのビートセッションライブは初めてとのこと。


動画では伝わりにくいかもしれませんがYoutubeでその時の
様子があがっていますのでよければ是非チェックを。

Budamunk&Yotaro Live @ Nara Japan

ちなみにBudamunkさんはこの後DJも行い、会場を揺らしていました。


 

4, なみかわ市長の名演説

イベントの後半には毎年恒例のなみかわ市長による挨拶が。
朝礼の時の校長先生のような月並みで平々凡々なスピーチではなく、
ダンサーの心をグッと掴む名演説が印象的であり、
これもまたGoodfellows名物となっています。

今回も割れんばかりの声援と喝采を浴びながら登場。
(この日登場したどのダンサーよりも声援を浴びていた…!)

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挨拶の一部を紹介します。
(僕の記憶から書き起こしていますので言葉遣いや細かい言い回しは正確ではありません。悪しからず。)

今朝、oSaam君に電話をして「イベント準備は順調ですか?問題ないですか?」と言うと、「会場準備の段階で発電機が足りないんです」と言われました。そこで急いで商工所などに連絡をして協力を仰いだら、「そういうことでしたら」と、快く貸してくださいました。天理はそういう街なんです。来てくれた人に喜んで帰ってもらいたい、そういったホスピタリティのある街です。今日は皆さんに喜んで帰っていただけるよう、サポートさせていただきます!

もう会場は「なみかわさぁーん!!!」「市長ぉぉー!」の声でいっぱいでした。

また、
市役所は市民のものです。市民の方が望むのであれば喜んで場所を提供します。」ともおっしゃっていました。
まだまだHIP HOPやダンスに対しての風当たりはよくないこともありますが
なみかわ市長の言葉と行動には希望をもらいました。

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天理市長BIG UP.
そして天理UP.


 

5, Judge MoveからのBattle決勝

ビートライブや数々のダンスショーが終わればいよいよイベントは佳境。
バトルの優勝を決める戦いが始まります。
まずは先ほども紹介した4名のジャッジによるジャッジムーブ。

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ジャッジムーブが終わればついに決勝戦。
今年の決勝戦はfrom神戸のATSUKIさん vs from奈良のAkinobuさん。
なんとここにきて審査が割れて割れて、幾度も延長戦が繰り返されました…。

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もう最後は二人の見事なまでの技と負けん気を目の当たりにして感動の渦でした。
これも毎回のTenri Goodfellowsで生まれるドラマの一つと言えるでしょう。
いくところまでいくと勝負がどう、よりも
ダンスのぶつかり合い(高め合い)自体の素晴らしさだけが現れることを痛感しました。

そんな中でも優勝をもぎ取り、賞金5万円と黒帯を獲得したのはATSUKIさんでした!!
見事なボディコントロールと
再再再延長になっても折れない精神力
そしてアグレッシブなパッションで
優勝の座に輝きました!おめでとうございます!

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6, 超豪華Guest Show

最後のショーはもちろんGUEST SHOWCASE.
関西のイベントでこの豪華さが今まであり得たでしょうか。

ゆるさと技巧の絶妙なバランスで会場を魅了した D’OAM.
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「これが俺らのHIP HOPや!」と突き抜けたこだわりを見せつけたHEX BEX.
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BudamunkさんのBeatに流れるように乗りながら
ソロとコンビネーションを自在に組み合わせたsucreamgoodman.
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そしてそれら全てを飲み込みつつも
最後には全員を笑顔にさせる貫禄のショーを見せつけたMIDDLE FILTER.
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いずれも日本トップレベルのチーム。どのチームも種類の違う「物凄さ」がありました。
“オーラの色”というとわかりやすいかもしれません。
オーディエンスの反応もチームごとに違っていて興味深かったです。


 

全てのショーが終わった段階でクローズの時間。
DJ QUESTAさんのDJタイムと同時に撤収作業がジワジワ始まり
長い1日は幕を下ろしました。

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アメ村から天理市まで、どれくらいかかるかというと
地下鉄と近鉄を乗り継いで、ざっと1時間強。

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そんな天理という町でこれだけ大規模なイベントを毎年開催するのは、本当にエネルギーが必要だと思うのです。改めてMOCCHINさん、oSaamさんの熱い気持ちと人望を、しかと感じました。

来年もまた内容(と天候!!)が気になるところではありますが、それまではしっかりサバイブして行かねば、と気持ちもフレッシュになりました。兜の緒がキュッとしめささっています。

日本一温かい気持ちになれるかつ刺激たっぷりなHIP HOPイベント、”Tenri Goodfeloows“また来年です!!!


 

文 : Seiji Horiguchi

Seiji Horiguchi

フリーライター。
新聞記者になることを夢見る学生時代を経て、気づけばアメ村に。関西を中心に、アーティスト(ダンサー/ラッパー/シンガー/フォトグラファー/ヘアアーティスト stc…)のプロフィール作成やインタビュー記事の作成を行っている。現在の主な執筆活動としては
・FRESH DANCE STUDIOインタビューシリーズ
・カジカジ、連載「HAKAH’S PROCESS」
・その他パーティレポ、ダンスチーム紹介文、音楽作品の紹介
などが挙げられる。
大阪のストリートカルチャーにアンテナを張りつつアンダーグラウンドの「かっこいい」を広めるべく日々執筆中。

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