細部までこだわった「ちょうど良い」パーティ。TIMELESS vol.4レポ

2020年。コロナの影響でパーティやコンテスト、そしてダンスバトルが続々となくなり、若いダンサーの表現の場がなくなってしまうという危機感からスタートしたパーティ、TIMELESS。緊急事態宣言の繰り返しによって、やむを得ず延期になってしまったこともあったけど、現場の入場制限を行ったり、オンライン配信を軸にしたりすることでなんとか継続してこれた。

イベントをやり始めた動機は「やらねば!!!」だったけど、「どうせやるならイベントとして細部まで充実させたい」という気持ちもあって、第一回目から濃厚なキャストが揃った。その甲斐もあって、遠方から遊びに来てくれる人がいたり、「このイベントに出たい」と言ってくれる人が現れたりと、運営側にとってはこれ以上ない反応が返ってくるようにもなった。

今回は若手から御所まで全17チームと、3人のDJに出演してもらった。写真もたっぷり載せながら当日の様子を振り返ろうと思う。


「当日の様子」と言ったが、まずはこのフライヤーから触れさせて欲しい。

一発で目を引くフライヤーのデザインは、大阪市の我孫子(あびこ)在住のコラージュアーティスト、AIMIちゃん。TIMELESS第一回目からずっと依頼させてもらっていて、過去にはイベントのCMも作ってもらったことも。

告知の時にも書いたけど、AIMIちゃんのポップでサイケな世界観はたまらない。爽やかなカラーリングと意外な取り合わせのコラージュ。そしてそこにちょっぴり不安な気持ちにさせるようなモチーフもスパイスとして加えるAIMIちゃんのデザインは、他にはない。そういえば以前、「コラージュのアイデアはどこから来るの?」と聞いたら「自分が見た夢をかなりの確率で覚えていて、それを形にすることもある」んだとか。今回のTIMELESSは3月の開催ということで「春っぽい感じ」というイベント側からの注文に対し、このようなデザインで仕上げてくれた。個人的にパーティのフライヤーっぽくないところが気に入ってる。フライヤーフライヤーしてないというかね。


話を「当日の様子」に戻そう。


この日のフードブースは、今回初参戦、日々ヘッズの腹を満たし、さらにイベント出店も行うなどストリートシーンに寄り添う南堀江のオアシス[That’s Pizza]。この日「pizza city」としてショーにも出てくれたグウェンは、[That’s Pizza南堀江]の店長 。

会場に入ると、高く積まれたピザの箱の山が目に飛び込んでくる。グウェンと、同じくショーに出てくれるISSA君が朝からお店で大量のピザを仕込んで持ってきてくれた。パーティでマルゲリータをまるっと1枚食べられる贅沢感…。イベントオープン直後から早速オーダーしてる人もちらほらいたぞ。余談だけど、僕がThat’sでいつも頼むメニューは、ホワイトソースベースの生地に、ソーセージとポテトがどっさり乗ったわんぱくな一枚「ソーセージ&フレンチフライ」(¥1,100-)だ。コーラとキメるのがオススメ。

フードブースの隣には、BETWEEN MUSIC STORE(以下BMS)による物販ブースが待ち構えている。この日スペシャルゲストDJとしても参加してくれたDYさんがセッティングして、ブースにも立ってくれた。

イベントのブースにもきちんとレコード、アパレル、VHS、ボールペンなどなど、BMSならではのアイテムを持ってきてくれるあたりにも、DYさんの丁寧さを感じる。それから、何年か前にデータで広まり、今年満を持してフィジカルリリースしたMIX『SOON AS I GET HOME』はオンラインストアやレコード屋では購入不可のレアアイテム。希少価値の高いMIXがゲトれるのも現場の物販ならではの楽しさだ。DYさんがDJをしている間は、敏腕スタッフが店番をしてくれていたぞ。

オープンDJはDJ Rie。この日唯一のレコードでのDJ。気合いを入れてレコードを選んできてくれたらしく、予定よりも少し遅れての到着。ダンサーでもある彼女は、DJとして活動し始めてまだ日が浅いルーキーだけど、好みがはっきりしていて気持ちいい。のんびりしたRieちゃんの話し方からは少し意外な、ハードサウンドがフロアに響く。

南堀江[Isandla Records]でのDJ配信もアーカイブ視聴可能なので、時間がある人は覗いてみて。


いよいよ1部ダンスショーが始まる。全11チームが続々と登場。

1部SHOWCASE

1, MoVe
2, Bug Funk
3, THREE
4, Jiggy flavor
5, PARVATI
6, pizza city
7, Rod
8, lollipop
9, Sugahstone
10, BullDogs
11, クノイチ

ちょうど1週間前に開催された「Osaka Dance Delight」にも挑戦していたチームが多数出演してくれた(11チーム中5チーム!)。ディライト明けにもかかわらず、(いや、ディライト明けだからこそというべきか…?) どことなく鼻息が荒いダンサーが多かった気がする。そういった若いダンサーによる「ぶちかます!!!」というエネルギーがバシバシ伝わってきた。彼らが良い意味で緊張感を高めてくれたこともあって、1部のショーは本当に見応えがあった。彼らに声をかけて正解だった!

ただ本当に残念ながら、直前の怪我とか体調不良によって急遽参加できなくなったチームもいた。せっかくショーに向けて準備してくれたのに…。でも僕ら運営側も、良いチームだと思ってブッキングさせてもらっているので、次回以降必ずリトライしてもらいたい。


1部のショーが終わればDJ JAMによるDJタイム。

この日、彼が所属するTha Jointzのメンバーも多数駆けつけてくれたぞ。同グループの曲もしっかりプレイ。 「シェッケシェケバーディー」「ザッツザジョイン!!」などジョインツ節が炸裂した骨太なサンプリングHIPHOPで、初見の人も思わずバウンス!!


続いて2部
1, Kawaha-lo+Sage
2, ZEST
3, BASIC Inc+Nevnow

自分はこの2部の頭で出させてもらった。2020年1月にショーをしてから実に2年2ヶ月ぶりのショーケース。スタジオの運営やライター業に追われて、踊ることから少し遠ざかっていた時期もあったので、ショー作りに入るときは正直不安もあった。ただ自分のスタイルを表現するツールとして、ダンスは本当に大事だと改めて思ったし、瞬間的に集中したり緊張したりすることの尊さも再確認した。30歳にもなると、生活の中で緊張する経験が本当に少なくなる。個人的に取り組んでいるライター業の方は(これを書いている今もまさにそうだけど)1人でPCに向かう時間が圧倒的に多い。もちろん緊張感のある案件もあったりするけど、ダンスショーの緊張感はやっぱり他では味わえないものがある。あとやっぱりめっちゃ楽しい。


音源トラブルで生まれた気まずい間も、MC KORGEさんのベシャリと「ターン50周チャレンジ」で、さらっと回避。

「50周チャレンジとはなんぞ?」と、気になる人はこちら↓


2部のショーは自分たちのチームを含めHIPHOPが続いた。ZESTも、BASIC Inc.+Nevnowも、コロナ前からイベントでもよく一緒になるチームだったから嬉しかった。みんなかましてたぜ。


SPECIAL GUEST SHOW
1, soil
2, SS
3, ATSUKI+KOSSY

コンテスト、バトルでも結果を残してきた全国レベルのダンサーたち!もはや説明不要。問答無用のスキルや気迫でショーを締めくくってくれた。


そしてラストのDJタイムはDJ DYDYさんのクローズの気持ち良さは、過去のVillage CampやCity Attackでも何度も実証済み。この日もこれ以上ないグルーヴのうねりで踊らせてくれた。途中、(泥酔一歩手前の)DJ JAMも参戦して、2人によるBack to Backになる場面も。これは予期せぬ展開!この時間が一番のハイライトかもしれない。最後は、惜しまれながらも音止め。大盛況のTIMELESS vol.4は、幕を下ろした。


 

ここからはパーティスナップをどうぞ。

大規模すぎると疲れてしまう。チープすぎても惹かれない。TIMELESSは馴染みやすくちょうど良い規模のパーティなんだと思う。二十歳前後の若いダンサーからベテランの大先輩まで、幅広い世代の人がリラックスして楽しんでくれているのは嬉しかった。(テキーラをいきすぎて早々に帰宅し、翌朝ベッドとカーテンが反吐まみれで絶望した後輩ちゃんもいたみたいだけど、それもTIMELESSらしさかも)

改めて出演してくれたキャストや、告知で力を貸してくれた方々、そして会場のSocore Factoryのスタッフ様にお礼を申し上げて、TIMELESSレポを閉じる。

また次回、お会いしましょう。

Seiji Horiguchi

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