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30 min interviewシリーズ”DJ K-KATSU”

日々多忙なアーティストに、わずかな時間を割いてもらって敢行する「30min interview」シリーズ。今回は第4弾。
毎週月曜にアメ村で良質なDEEP HOUSEを鳴らし続けているDJ K-KATSU氏だ。
大阪に根を張りつつも、ニューヨークのレーベルに所属し、世界にその名を轟かせているKING OF HOUSE。
制作やDJ業などで超多忙な中、貴重な時間を頂いた。


 

—–本日は短い時間ですが、宜しくお願いします。まず、FRESHでも取り扱いが始まるmixシリーズ。最新版はNo. 19ということですが、どれくらい前からスタートしたんですか?

よろしくお願いします!
BIG APPLE NOIZEはかなり前やね。8,9年くらい前かな。その時々によって更新のペースも変わるけどね。

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—-K-KATSUさんが手がける”BIG APPLE NOIZE”そして”SOLE THANG”
この2つのmixシリーズの違いについて教えてください。

まず、“BIG APPLE NOIZE”は、「雑音」っていう意味合いがあって、ニューヨークの日常に流れているHOUSE MUSICを身近に感じて欲しかったんよね。
日本では、アパレルとか雑貨屋ではHIP HOPがかかってるところが多いけど、ニューヨークではラジオからも店からも、走ってる車からもHOUSEが流れてる事が多いんよ。
日曜のお昼にみんな公園に遊びに行く時もHOUSE流してたりね。

――そうなんですか!みんなにとって生活の一部になっている音楽なんですね。

もともとHOUSEってDisco Musicから来てるから、おじいちゃんおばあちゃんも普通に聞いてたりする。まさに老若男女って感じ。

――そういった日常の中のHOUSEを切り取ったミックスということですね。

そう、日常的にそこにあるもの。だからいい意味で「雑音的」なんよね。
だからあえてきっちりパッケージせずに、MIXのジャケットも自分で撮ってきたニューヨークの写真を使ったりしてるねん。ブート感が欲しいというか。

――ジャケットに使われている写真は、ニューヨークの生活感を生々しく切り取った写真が多いですね。

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年に一度はむこうに1か月くらい滞在するんやけど、そのなかでよく通ったDELIとか、フードとか。どれも馴染みのあるものやね。
眺めた時に思い出をスローバックできるし、それによってまた気持ちも引き締まるから、こういう写真を使ってる。

――もう片方のシリーズ、”SOLE THANG”はどういったテーマなんですか?

”BIG APPLE NOIZE”が、ソウルフルで「柔らかい」のに対して、
“SOLE THANG”は、もっと「固い」というか。ビートもしっかりしてて、よりDEEPな感じ。

――確かにBIG APPLE NOIZEは、HIPHOPやR&Bのリミックスや
アフロビートなどが多くて、明るい印象がします。一方SOLE THANGはもう少しシックというか。

2016年から、SOLE CHANNNEL MUSICに加入して、そこから作品を出してるんやけど、その中で発表しているmixやね。
Mix Cloudのアカウントでも聞いてもらえます!

――K-KATSUさんは、毎週月曜にMONDAY CHANNEL(通称「マンチャン」)も主催されていますが、どういった空間を意識していますか?

音楽的な話でいくと、今の最新のHOUSE MUSICをできるだけ流すようにしてる。
HOUSEって毎日、大量に曲がリリースされるんよ。レコードプールみたいなサイトがHOUSEにもあって、星の数ほどのレーベルが毎日曲を更新していて。海外のつながりで、世に出てないプロモ曲とか、何か月か先に世に出る曲をもらったり。
その中で良いものをセレクトして、mixの中に凝縮してるというイメージやね。
そうやって新しい曲をかけ続けることによってディスコとかハウスクラシックとか、
長年培ってきた曲も活きてくるし、新しい発見があったりする。
できるだけ向こうのクラブと時差のないように意識してるよ。

—-毎週開催されている場所とはいえ一回一回が本当に贅沢なんですね。時々ダンサーの主催するイベントでもDJされることがありますが、普段HOUSE MUSICにそこまで馴染みのない層に対してはどうアプローチしていますか?

やることは、そこまで変えないかな。ダンサーに寄せたりとかは考えてないよ。
R&Bのリミックスものとかはかけるけど、あくまで「今フレッシュなもの」というイメージで。

――HOOK UPやTHE GAMEなど、関西を代表するHOUSE DANCEバトルでもスピンされていますよね。そう言った場所には、バトルは出るけどHOUSEのパーティには馴染みのないダンサーもいるかと思いますが。

かける曲はそこも同じ感じやで。ダンスバトルの時もその日ギリギリまで最新の曲のデータを落としてバトルでかけたりするね。
それから音を止めることをしたくないから、この仕事を請け負う時に「常にmixをさせて欲しい」と、イベント側に交渉した。

――それは面白いですね。一般的なバトルでは、ダンサーが踊り終わったら一度曲を止めて、次のバトルで新しく曲をかけ直すのが通常の流れですが。

クラブの臨場感を失いたくなかったんよ。HOUSE感というか。
仕切り直すことなく、グルーブがずっと続いていれば、ダンサーも次に行く準備ができるやんか。
だから例えばジャッジしてる間なんかも、音は下げるけど途切れずにMIXしてるね。

――クラブでDJし続けるK-KATSUさんならではのスタイルですね。

クラブとダンサーが遠いというのは前から感じていたけど、自分が何かやり続けることで少しでも変わればいいと思ってます。

――他にDJとしてダンサーに思うことはありますか?

今はネットが発達してダンサーでも音楽を大量にダウンロードできる時代だけど、それでもやっぱりDJの掘っている曲というのはダンサーの手の届く範囲とは比べものにならないくらい深いとこにある。
だからもっと深くを知りたいならコミュニケートしてきて欲しいと思う。
以前は、DJがダンサーに曲を教えたりショーの音源を作ったりしていたけど、今ではそういう風に聞いたり依頼してくるダンサーはほぼいないね。ダンサーとDJが離れてしまっているというか。
DJ中にSHAZAMとかSOUND HOUNDなんかせずに、気軽に聞きに来て欲しいです。

――確かに。そうやって生まれる会話から、また次のアクションが生まれたりしますよね。

例えば、次にそのダンサーがクラブに遊びに来てくれた時に、前に反応してくれた曲をかけるとか。
それだけでもコミュニケーションになるしね。

――DJに声をかけるのは勇気がいりますが、必要なことだと思います。自分もクラブで大御所のDJに声をかけてチームの曲編を依頼した経験があるのでわかります。(笑)
これからの活動として何か考えていることはありますか?

夜中やってるマンチャンとは別路線の、日曜お昼とかのイベントを考えてるよ。
ダンスのショーもあって、世代をこえて参加できるような。
そこでもっと渋いものに触れたければマンチャンに来てもらえればいいし。


終始にこやかに話すK-KATSU氏、しかしそこには長年にわたりストイックにHOUSEと向き合い続けた音楽家としての経験値と自負が見えた。

頑固なまでに自身のDJスタイルを貫く芯の強さと、地に足をつけた我慢強い活動こそが、彼が日本にいながら、海外のリスナーにも評価を受けるに至った由来だろう。

また、インタビューの中で彼は「パーティは、肩ひじ張らずにもっと自由に来て、楽しんでもらえればそれでいい」と話す場面があった。
今回のmixの値段も、1000円とかなり良心的な価格。
HOUSE MUSICはもっとラフに自由に「そこにある」音楽であっていいのだ。
ニューヨークの日常に流れるように。


 

DJ K-KATSU Profile.

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1999年末よりDJ活動を開始。
NY Deep House, Garage, Soul, etc…様々なDance Music, DJに影響され国内外のアーティスト,Timmy Regisford, Francois K, Joe Clausell, Danny Krivit, Kenny Dope, Black Coffee, Tony Touch, DJ Spen, KARIZMA, Eman, Donna Edwards, Kimlight Foot, Andre Collins, Jovonn, DJ Spinna, Osunlade, Quentin Harris, Adam Rios, Jerome Sydenaham, Ian Friday, Mr.V, AlixAlvarez, Franck Roger, Hallex M, Jihad Muhammad, Braian Coxx, Glenn Underground, Boo Williams, Alton Miller, Cordel Johnson, Alex From Tokyo, Cory Soulfuzion, DJ SHAN S., DJ Nori, DJ Hiro, Toshiyuki Goto, DJ Uchikawa Masahiko, Kaoru Inoue, 高宮永徹, DJ Gomi, etc…のFront Act, 共演し経験を積む。 

また国内外Top House Dancerである、Shan’s (Dance Fusion NYC) ,Caleaf (Dance Fusion NYC) , Marjory (Dance Fusion NYC), MIKEU4RIA (Dance Fusion NYC), Ejoe , Brooklyn Terry (Elite Force) , Cebo (NXGE NYC) , Yuki (Sound Cream Stepperz) , ALMA (Koji , Hyrossi , Pino , Hiro) , Glass Hopper (Tatsuo , Itsuji) , Jig (Take , Tsukasa) , Pinochio (Pino , Kenji) , Zero db (Wadoo , Yan-C) , SYMBOL-ISM (TAKUYA , Suthoom)etc…数々のDancerをフューチャー、共演し数々のDancerから注目される。 

数々のHOUSE DANCE BATTLEにBATTLE DJとして参加。(JUST DEBOUT JAPAN, Summer Dance Forever Japan, DANCE @LIVE, THE GAME, HOOK UP, REAL (韓国), etc…)   日本国内最大級のHOUSE DANCE SHOW CASEイベント、”HOUSE DANCE CROSSING”に毎年MAIN FLOOR DJとして参加。

2012年関西DEEP HOUSEシーンに一石を投ずるべくNEW PARTY “DROP ZONE”@GRAND Cafeをスタートさせる。(Mr.V, BRIAN COXX, FRANCK ROGER, KARIZMA. etc…を招聘。現在休止中)

毎週月曜日MONDAY CHANNEL@UNIONも展開中。
毎年の渡米にてNYCの様々なREAL PARTYでDJ Playを経験。(JUS DANCE, FUNK BOX, SOULGASM, IT’s A FEELING, etc…)
Mr.V主催SOLE channel Music アパレルラインのJPライセンスを取得し日本でも展開。
2016年SOLE channel Music NYCに正式加入。(www.solechannelmusic.com)
2014年からNew York CityのInternet Radio Show “NYC House Radio”にてExclusive Mixを毎月配信中。(www.nychouseradio.com)
2015年House Music x New York Cultureをコンセプトに自身のThe5Circleアパレルライン”T5C DELI”を立ち上げる。SOLE channelアパレルラインと並行して展開。

[Instagram] http://www.instagram.com/djkkatsu

[Twitter] http://twitter.com/djkkatsu

[Web] http://www.solechannelmusic.com


インタビュー・文/Seiji Horiguchi

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