【パーティレポ】みんなのたのしい登竜門。TIMELESS秋場所開催!

フレッシュなチームはまだまだいる!9度目のTIMELESS。

FRESH DANCE STUDIOが主催する「TIMELESS」。新型コロナがエンタメ業界に冷たい風を吹かせている頃に、「イベントが休止しすぎて、活動するチームも激減している!」という危機感のもと立ち上がったイベントだが、コロナが落ち着きを見せたあとは、若手にとっての登竜門的なダンスイベントとして、またクローズ時間になっても終わることを知らない攻めたパーティとして、知られるようになった。

そんなTIMELESS、2024年初秋に9回目の開催を迎えた。今回も個性に溢れたチームが集結してくれた!

複数回(中には、ほぼ皆勤賞で)出てもらっているお馴染みの顔ぶれもいるが、基本的には初出演のチームがほとんど。そのなかには「いつか出るのを目標にしてたんです!」など、嬉しい言葉をかけてくれる若いダンサーも。さらに知り合いの紹介で繋げてもらった初めましてのチームもちらほらいる。いっときは若手が激減しているかのように見えた関西のシーンだが、フレッシュで気合いの入ったチームはまだまだいる。最高だ!

ゲストダンサーも、temporalyの創さん、アメ村ダンサーの代表格である白ごはん、そしてクラブからドームまであらゆる現場から引っ張りだこのBunnyBunnyと、ジャンルも世代もさまざまなチームが揃い踏み。にしても幅広い…。

ピンチはチャンス。HOT DOG BOOTHに初挑戦するFRESHクルー。

上にあげたフライヤーデザインはコラージュアーティストのache._(エイク)。TIMELESS第一回目から今日に至るまで、ブレることなく彼女に依頼している。今回もポップでサイケな世界観に磨きがかかった仕上がりだ!

そんなフライヤーのオモテ面中央にデーンと鎮座しているハンバーガーも表す通り、今回のフードブースは、FRESHのお向かい、老舗ハンバーガーレストランの[RICH GARDEN]が前回に引き続き出店される予定だったのだが、諸事情によりなんと急遽出店が中止に。悲報中の悲報に一時は思考停止してしまった運営サイドだが、「ならば」と、代わりにFRESHスタッフ特製のホットドッグを作ることに!
初めての試みだったが、事前に試作、試食を繰り返して、かなり本格的な味に到達することに成功した。僕も試食会の時に一ついただいたが、本当にうまい!

バンズの香ばしさ、ソーセージの焼き加減、千切りキャベツと玉ねぎのフレッシュな食感、そしてケチャップ&マスタードのアクセント。普通にめちゃくちゃうまい![RICH GARDEN]の絶品ハンバーガーが食べられないことに変わりはないが、なんとかフードブースは形になりそうだ。
ピンチはチャンス!

GOOD PARTYの立役者、JAM&ANCHIN

当日、天気もバッチリ晴れ。今年はかなり残暑が厳しい年だったが、何度か台風が列島を横切ってくれたおかげで、日中の暑さもようやく落ち着き、なんとも秋らしい気候に。思う存分、音、踊り、食を楽しめるというものだ。

前半のDJは、TIMELESSではお馴染みにのDJ JAM→ANCHINの盤石な流れ。ゆったりR&Bから、徐々にダンスミュージックに移り変わり、パーティの立ち上げをしっかり彩る。TIMELESSをTIMELESSたらしめているのは、この2人のDJプレイだと断言しよう。
1部、2部の出演者たちも、緊張感を漂わせつつ、しばし音に揺られる。

フードブースでは、早くもホットドッグが売れ始める。前回「まじむん」というチームで出演してくれた和歌山在住のポッパーかけるん君は、いち早くフードブースへ突進。「本気で食べにきました」と話すのを見ると、ダンスやDJに負けず劣らずホットドッグのことも楽しみにしてくれていた様子だ。

そのほかにも、お客さんや出演者も少しずつホットドッグを注文し、お酒と合わせて楽しむ姿が増えだす。出だしは好調だ。


ヤングガンズ、大躍進!1部ショーケース

いよいよ1部ショーケースが始まる。ここは流石にステージ裏から緊張が会場一体に伝わってくる。
今回は18組中、実に12組が初出演。結成して1,2年ほどのフレッシュなヤングガンズも多かったのだが、熱のこもった素晴らしいショーが続いた。
残念ながら映像は残っていないのだが、その代わりに僕が書かせてもらったチームの紹介文と、当日のショーの写真とを合わせて振り返ろう。

1, Java Squad


2, anmi×reira


3, struggle


4, 鶏鶏(ここ)


5, IN-DATH


6, BiDDiE


7, Fushime


8, CHOCOLATE LOVER;z


9, OwlS


10, HONKIE TONKIE


11, f/h


誰もが知る曲は新鮮に。未知の曲は馴染みやすく。QUESTAのDJテク。

1部ショーケース終了。最も人が多い時間。フロアの熱気も最高潮だ。DJブースにはゲストのQUESTAさんがスタンバイ。HIPHOP、HOUSE、SOUL、REGGAE、JAZZなど、ブラックミュージックに分類されるもので彼に回せないジャンルはないほどの生粋のdiggerでありDJだ。
誰もが知る曲は新鮮に、逆に誰も知らない曲は馴染みやすく聴かせてくれるミックス術はもはや魔法。この日もダンサーライクな選曲に寄せつつ、新鮮さにも満ちた音楽で空間を満たしてくれた。
ちなみに前日は朝まで京都でパーティだったそうで、夕方に[SOCORE FACTORY]着。疲れた様子を一切見せずにクールにプレイしてくれた!

彼のプレイにニヤけつつ会場を巡回していた僕は、ここでフードブースに異変が起こっているのを発見した。

長蛇の列ができているではないか!

小さいホットプレートには、7,8本くらいのソーセージが並べられ急ピッチで焼かれている!どうやら注文の数に対して調理が間に合っていない様子だ…!ここで僕も急遽フードブースのヘルプに入ることに。注文を受け、バンズとソーセージを焼き、材料を挟み、トッピングとケチャップマスタードをかける。文字にすると一見簡単そうだが、実際にやってみると意外と時間がかかる。
時にはお客さんにかなり待ってもらいながらもFRESH HOT DOGブースは稼働し続けた。

結局、用意してきた材料が底をつき、SOLD OUT!フードブース初挑戦にしてきちんと完売したことは、ブースをメインで回してくれたスタッフにとっても自信になったことだろう。

2部。メンバー編成を経て挑戦を続けるチーム。

真面目な話になってしまうが、ダンスチームというものは、継続して活動することそれ自体が尊い。環境の変化、考えや価値観の違い、あるいは心身の不調が原因で、たやすくメンバー脱退や活動休止に陥る。だからこそ継続し、挑戦し続けるチームはそれだけで価値があると僕は考えている。
今回のTIMELESSの2部に出演してくれた「THE DOGG」「BullDogs+あんちゃん」「Sugahstone」「MostVese」も、さまざまな理由でメンバー編成が徐々に変わってきた経緯をもつ。しかし、だからこそ、メンバーの一体感は強く、苦い経験を乗り越えてきた分厚さがショーにも見られる。

1, THE DOGG


2, BullDogs+あんちゃん


3, Sugahstone


4, MostVese(モストヴィジー)


そしてこのままの勢いでスペシャルゲストショーへ。説明不要の爆発力、説得力、発想力で、最後の最後まで見応えのあるショーが続いた。

1, BunnyBunny


2, 白ごはん


3, SO(tremporaly, FAB 5boogz)


2部・SP GUEST SHOWが終わった後はさらにDJタイムが1時間半ほど。ここで終わらないのがTIMELESSだ。アクティブな音好き酒好きたちはバーカンへダッシュ。DJブースにはJAMとANCHINが交代で立ち、さらにラスト20分ほどはバックトゥバックで締めくくり。もはやこの時間がなければTIMELESSではない!と、いうわけでここからはパーティスナップで振り返ろう。

ラストのDJタイムは、出演者なのに、テキーラのボトルをおろして周囲のお客さんに振舞ってくれた人もいた(出演者なのにだ!)。そのおかげもあって、終盤まで人がパンパンで、DJブース周りも大いに賑やかだった。

また、出演してくれたチーム同士がリンクし、交流が生まれる場面もあったらしい。

冒頭にも書いた通り、コロナ禍における危機感(忘れかけている人もいるかもしれないが、本当にイベント氷河期だったのだ…)から始めたイベントなのだが、今ではこうやって若い世代が奮闘し、繋がり、刺激を与え合う場にまで成長している。ピンチはチャンスなのだ。

text : Seiji Horiguchi


[おまけ]
当初予定されていたクローズ時間は23:00。しかし音が完全に止まったのは23:45。今回も見事な延長っぷりだ!しかも店長のカサゴさんは、ダンスリハの時からラストの音止めまできちんとケアしてくださって、本当にやりやすい。いつものびのび使わせていただいてありがとうございます…!


[おまけのおまけ]
パーティ序盤に、いち早くホットドッグを注文していたかけるん君。最終的に「ホットドッグ全部で3つ食べました!あと終電逃しました!」と満足そうに微笑んでいた。和歌山までどうやって帰るのよ!

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