月別アーカイブ: 2020年10月

【パーティレポ】10/24 BATHTUBっていう最高なパーティ

プチパーティレポを。
10/24(土) “BATHTUB” at. 北加賀屋Club Daphnia

北加賀屋のダフニアで開催の“BATHTUB”にレゴ。
前々からインスタで情報があがっていたので、
その時からチラチラ気になっていた。
なぜならメンツが面白そうだから。



北加賀屋自体、クリエイティブセンター(名村造船所跡地)に
遊びに行く時以外出向かない。
せっかくなので夕方から出かけてモリムラ@ミュージアムの展示を覗いたり
国道沿いの31アイスクリームで野球少年に癒されたり
街に点在するアートウォールをフラフラしたりなどしてから
満を持してClub Daphnia到着。

(場所がわからなくてタクシーで来ていたDJ JAMとちょうど入り口の前でチャス)

休日にアメ村のクラブで遊ぶのも良いけど、
たまには難波の喧騒から離れられるのもほっとできるよなぁ。

 

で、結論から言ってBATHTUB…最高だった

 

今年行ったパーティで一番楽しかったんじゃないか。
(このパーティレポを書いて誰かに伝えたいほど楽しかった)

 

まず、Club Daphniaがめっちゃ「ちょうどいい」場所。

 

音も、照明も、バーカンも、
フロアの広さも、トイレの清潔感も
フロアにハンモック吊ってあったりするあたりも
ばっちり快適な温度感。
こんなん欲してた。
初めて来たのに実家に帰ってきたみたいな、
自然と体を馴染ませられる感じ。

キャッシャーで「nahoikeda」と唱えて
エントランスフィーをペイして、
フロアに着地した時
(この日リンクしたKAKATOさんが回していたぞ)から
既に極楽浄土♨️

お腹が空いていたので、
まずはフードブースのアガリスパイスで腹ごしらえ。
辛みが苦手な自分でも
ムシャムシャ食べれるカレーで良い塩梅🍛

DJ陣は、KAKATOさん、JAM、WAXMANさん、GYOKUさんに加え
前日にFRESHの「アメ村放送倶楽部」で、
インタビューさせてもらったばかりのWATABOOさんのビートライブ。
本当にいろんなジャンルが流れて全然飽きなかった。

もうちょっとしたフェスやん。

でもそんなクロスオーバーした音楽もしっかりフロアに染み込んで
空間にはまっていくのもDaphniaの不思議な力。

ブレない「実家感」。

個人的なMVT(Most Valuable 楽しかった)
WATABOOさんのbeat live × AIMIちゃんのVJ。

ハーコーなビートと映像が功を奏して
バッキバキに異空間に飛ばされる。

けどちゃんと心地いい。近未来SFジャグジー🛁

しかもあの極太なビートを
ちゃんと腹の底まで
ズムズム届けてくれるサウンドシステムも嬉しい。
自然に揺れて踊ってしまう感覚。
改めて音楽ってすごい。

遠方の方もわりかし来ていたところを見ると
似た嗅覚を持ったパーティジャンキーが
集結していた印象。
そういうのもなんか良いな〜

誰よりもフロアで
ぶち上がって踊ってたオーガナイザー
nahoikedaにリスペクト。
vol.2にも期待大。

レポ by Seiji Horiguchi

【女性プレイヤーにフォーカスしたパーティ】7年ぶりの開催!! woman of womanレポ


2020年9月27日に開催されたwoman of woman。仕掛け人はMIO&MA-NAの2人。「オンライン配信を行う」という点や「女性のプレイヤーにフォーカスしたパーティ」という点が話題となり、パーティの詳細が明かされる前から既に噂は広まっていた。FRESHスタッフもサポートをしたり当日現場に遊びに行ったりとイベントと近い距離にあったので、今回はパーティの様子を紹介しよう。


パーティはDJ SAMOによるプレイでゆっくりと幕を開ける。怪しい照明とスモークの中、ゆっくり増していくワクワクと緊張感。

気づけばフロアには、眩しい色のビキニに身を包んだ「Asiangels」のギャルズの姿。「アジアの天使」の名前を冠したギャルたちが、フロアを彩る。

いたずらに微笑みながらなまめかしく揺れる彼女たちの登場により、会場は一気にムーディofムーディ。このイベントは、オフラインチケットは高校生以上対象だったそうだが、なるほど確かにこれはキッズやヤングの世代には刺激が過ぎるかもしれない…!


そしてMC AMIによるパリッとした声が会場に響き渡る。プレイヤーの心拍数をグッと上げてくれるMCテクニックは今なお健在だ。全体的に固めなイベント序盤の空気をきっちりブレイクしてくれた。「そうそう。イベントってこうだった!」と誰もが思い出す。


そして一つ目のコンテンツ、SPECIAL UNIT SHOWがスタート!

LoLo

AKARI,MA!KA,AZUの3人。バイブスたっぷりでトップバッターを飾る。キレキレのコレオでチームワークを見せつけたかと思えば、MA!KAが小道具(けん玉!)をどこからともなく取り出して披露する(失敗した!)など、意外性抜群のショーだった。


KOTA+keijiro+レチコ

怪しく美しく舞う3人は、個性派が集結していたこのパーティの中でも一際異彩を放っていた。このメンバーの一人、KOTAは後ほどセッションにも参加するYU PAULO同様、関東から駆けつけてくれた!!


次はソロダンサーが続々と登場!

パッション全開のアフロダンスで、オーディエンスを笑顔にしてくれたTAKACO。南アフリカやヨーロッパに渡って現地のダンサーと交流を深めたりと、世界を繋げる役割を担いながらパワフルに活動している。


コミカルな表現力で、インパクトを残したMAi。近年は、振り付けやWSで多忙な生活を送る一方でMCやDJにも果敢に挑戦するなど、生粋のエンターテイナーだ。クールにもファニーにもムーディにも踊れる振り幅の広さは、MAiちゃんならではだ!

妖艶な体使いと、鋭すぎる視線で、一味違った刺激を会場に届けてくれたAI。彼女自身が最も音楽を味わい尽くすように世界に深く浸りながら見る人を引き込む姿が印象的だった。


会場がどよめくほどのヒットと超絶技巧で圧倒してくれたFunkyP。生粋のクラバーでもある彼女は、バトルにコンテスト、そしてゲストショーと全国を舞台に活躍されていて、間違いなく日本トップレベルのポッパーといえる。

ダイナミックにBraidsを振り乱しながら現れたのは、MISATO。長い手足から繰り出されるアグレッシブなムーブと、抜群の緩急に、割れんばかりの歓声が沸き起こった。


クールビューティな音楽と衣装で、会場から一際声援を集めていたK-KO。DIVAcrewのリーダーとして手腕を振るうなど、コレオグラファー/指導者としても絶大な信頼を得る彼女は、もちろんソロでも最強。おおいに会場を沸かせた。


そしてソロダンスショーのラストに登場したのはREIKO。この日唯一のJAZZサイドからの参戦。哀愁漂うEGO-WRAPPIN’の「色彩のブルース」のイントロと共に現れた瞬間に、それまでとは打って変わってしずまりかえる会場。視線や指使い一つ一つに、風が立っていた。


ソロダンスショーが終わったあとはYUNGEASYによるDJ TIME。

今年はコロナによるパーティ氷河期を乗り越え、自身も関わるレギュラーパーティ「FULLHOUSE」や関西発の人気パーティブランド「WeWant」シリーズにも参戦するなど、日夜、関西の音好きを唸らせている。


続いて登場したのは、今回唯一のラッパー枠、MFS。2020年に大阪に彗星の如く表れ、音源/MVを発表し、瞬く間に人気を獲得し、着実にライブの数を増やしつつある若き実力派。

キレのあるフロウと、グルーヴたっぷりなライブに、会場は図らずもバウンスバウンスバウンス!!
彼女のことを知らなかった人も、そのカリスマ性に衝撃を受けたことだろう。音源やMVももちろん
かっこよくて中毒性が高いのだが、個人的には彼女はライブでこそ本領を発揮するタイプだと感じた。

そしてイベントは終盤戦へ。スペシャルセッションの時間だ。参加したのは、

MIO
MA-NA(from BOO-YA)
Amy(from D.D factory)
KYOKA(from RUSHBALL)
MAHINA
YU-P
COCORO
藤原桃尻

このセッション、結論からいえば「歴史に残るダンスショーケース」だった。

コロナの影響で、ダンサーが活動できる場所が完全に0になった数ヶ月間。それ以前までのように活動を続ける事が難しくなったという人も少なくないはずだ。ダンスシーンにはどんよりとした暗雲が立ち込めていた。しかし、彼女達のダンスセッションはそんな暗さをふき飛ばすほどの前向きなパワーに満ちていた。

個々のスキルももちろんだが、様々なスタイルが一つの場所に集結し、混ざり合うことで今まで見たことのない景色が広がった。息つく暇もないほど圧倒的なステージだった。オーディエンスのテンションも、ダンサーのバイブスに呼応して上昇し続け、会場の熱気が最高潮に達した瞬間だった。

 

オーガナイザーのMIOも告知の際に語っていたが、これだけ豪華なメンツが一堂に会すのは、皮肉にもコロナのおかげ。この時期だからこそ実現した”爆発”を目の当たりにできた人は本当に運が良い。

セッションに参加したダンサーのヘアセットを行ったのはlecil&chico(ルシェル&チコ)。
https://www.instagram.com/lecilandchico/

 

全てのショーが終わったあとはパーティタイム。YUNGEASY&SAMOによるBack to Backだ。

2人のコンビネーションが冴え渡り、DJブース前には、(筆者も含め)音に飢えたパーティピープルが大集合。最後の音が止まる瞬間まで、愛に溢れたパーティタイムだった。YUNGEASY本人も「ちょっと泣きそうになったわあ」と後日話していた。それほどまでの一体感だったのだ。


それでは最後に、パーティスナップをどさっと。

 

 

woman of woman2020、間違いなく大成功だったと言える。

イベントに関わるスタッフ、プレイヤーの人柄が滲み出るような温かい空間。大阪のクラブシーン特有の人懐っこさと日本屈指のハイレベルなダンスが、オンラインで見ていた人にも伝わったのではないだろうか。何より現場は笑顔で満ちていた。

2020年はコロナウイルスの影響でダンサーにとって本当に厳しい年になったわけだが、このイベントは崩れかけたシーンにとって一筋の光となったに違いない。イベントをきっかけに新たなダンサーの繋がりや企画が生まれたとも聞いた。最高な現場の企画に感謝の気持ちすら覚える。

text by Seiji Horiguchi