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【30min interview】 QUESTA&DY “BETWEEN MUSIC STORE POP UP2018autumn”

2019.02.10

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BETWEEN MUSIC STORE POP UP STORE
30min interview to DJ QUESTA & DY


2017年春よりオープンした「BETWEEN MUSIC STORE」
sucreamgoodmanのメンバーとして日本を所狭しと駆け巡り、近年ではDJとしての認知も広まっているDY。
そして関西を中心に長年DJを続け、レコードショップのスタッフとしても音楽に携わり続けてきたQUESTA。そんな2人によるオンラインミュージックストアであり、FRESH主催のイベントをはじめ、パーティでもブースを展開するなどストリート密着型のショップだ。
オンラインストアの発足に先駆け昨年4月に、アメ村真ん中のCATS BARにてPOP UP STOREを開催。
連日、多くの音楽ファンが訪れ、賑やかなパーティが続いた。

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その際にDYにFRESHから独占インタビューを行っていたので、こちらの記事も合わせてチェックしてほしい。

さて、STOREの創立から1年少しを経て、再びPOP UP STOREを開催するという情報が入ってきた。
今回はどういった狙いがあるのか。初回の盛り上がりを体感したスタッフとしてはその中身が気になるところである。そこでスタジオに2人を招いて、30 min interviewを敢行した。
DYはちょうどFRESHでのレッスンが終わり、息を弾ませている。
時間差でQUESTAがビール缶を片手に登場。極めて和やかにインタビューが始まった。

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—-宜しくお願いします。早速ですがオンラインショップを1年運営してみてどうでしたか?
個々の活動を通してBETWEENとの向き合い方など。始めた時と比べて変化したことがあれば教えてください。


DY : 正直、特に”すごい変わった”ってことはないかな。俺もヒロ(QUESTA)も、プレイヤーとしての活動が最優先にある分、
「BETWEENで商売をする」というよりもアーティストとしての活動を軸にしていて、そこをおろそかにしたくないというのがある。

QUESTA : お互いそこを重要に考えてるもんね。

DY : 2人やからこそできることもある。俺が地方行く時は、ヒロが見てくれるし。
逆にヒロが遠征行ったりLAに買い付け行く時は自分がこっちのことをして。
プレイヤーとしての突っ走り感をお互いに認めあえてるのは大きいなー。

QUESTA : 確かに何が変わったというのはないかな。お互いに活動が忙しいのは前からわかってるし。
もちろんBETWEENにもっと時間を使って良くしたいことはいっぱいあるけど、今はそれ以上に個々の活動を継続していくべきだと思ってる。
かといってBETWEENを軽く見てるわけじゃないし、やれる時は目一杯やるし。

DY : オンラインショップは、店頭がない分、サイトの見え方は工夫すべきやんな。
例えばシーズンごとにページのディテールを変えたり。例えば一面にダーンて目玉商品を載せたり。
ただ商品の情報をアップデートしていくだけじゃなく。
でも「ワクワクする場所を作りたい」というのは、始めた時と変わりないねー。
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QUESTA : 今まで店頭でしか働いたことがなかったから、オンラインだけというのは新鮮やし難しさも感じてる。でもさっき言ったように2人ともそれぞれの活動で動き回るし、店頭を持ってしまうと店に立たないとあかん。

DY : 店頭に立つことがない分、自分たちが動いただけ何かが変わるとは思ってる。
例えば地方に行ったらその地域からのBETWEENへの受注があったり。目に見えて動きがあるのは面白い。

—-プレイヤーとして動いただけ、ショップの活性化にもつながるんですね。
BETWEENの認知はどういった層に広まっていると感じますか?


QUESTA : グッズとか服はダンサーが多いのかな。でもレコードに関してはオンラインやからわからない。
時々、DJとかビートメイカーとかでメールに名前が書いてある人はわかるんやけど。
でも正直、単にレコードを検索してページにたどり着いてるのか、俺らのことをチェックしてて、BETWEENで買ってくれているのかは、読めないね。でもまだまだやと思う。1年しか経ってないし。他のレコ屋のパイセン達は何年もやって徐々に広げてきてはるし。

—-BETWEENがまだ創立から1年というのが、変な感じです。もっと前からあるようなイメージです。

QUESTA : ここ2人(DYとQUESTA)はずっと一緒におるしな。普段から連絡もずっとマメにとってた。今は「あれ送っといて!」とか「今、ちょっと外出てるねん!」とか業務連絡もかなり増えたけど(笑)
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DY : ヒロは今までCOCOLO BLAND、NEWTONE RECORDS etc. で働いていて、オンラインの経験があった。
自分はそういう知識はなかったから、改めて自分がショップを持つとは思わなかったわ。

QUESTA : 逆に言うと自分のそういう経験もあって自信があったからBETWEENを始めたというのもあった。

—-POP UP STOREの話に移りたいと思います。昨年のPOP UPはやってみてどうでしたか?
また今回はこういうことを盛り込みたい、というイメージはありますか?


QUESTA : 1回目はめっちゃ楽しかった!めっちゃ遊んだなー。
あの時の精一杯はやったつもりやから、反省点とかは特にないかな。
もうちょっとレコード売りたいっていう気持ちはあるけど。でも個人的にはPOP UPに対してグッと構えてるって感じはなくて。飲めて、いい音かかってて、レコード買えて…ができれば俺はいいかな。もちろんちゃんとやるけどね。(DYに)なんかやりたいこと…ある?
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DY : うん、まあ今回に関しては、SOOMAくんのMixを手にとってほしいなってゆうのがあります。
POP UPでこうしたいとゆうよりは、これがあるからPOP UPをする、て感じ。
今回もこのMixリリースをキッカケにスタートしているので。
あとは、タイミングとゆうか…。CATS BARのスケジュール、今回Mitsu The Beats君をゲストに呼んでるHOOFITと
かぶってるのも、ある意味タイミングが良かったし。そっちの方が遠方の人もみんな来やすかったりすると思って、このタイミングにしました。

QUESTA : 正直POP UPに対してそんなに深く考えてないなぁ。
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全員 : ははははは(笑)

DY : でもその4日間に関しては、つきっきりで入る。ダンスのレッスンも休ませてもらってるし他の仕事もとってないし。とにかくPOP UPに集中する。最高な時間にしたいなぁって。
もちろん大変やけど、そこに来てくれたお客さんと話して、音掘ってもらって、いいDJ聞いて、酒飲んで、みんなで遊べたらいうことないやん?

QUESTA : 大阪の知り合いとか友達に関してはオンラインよりもPOP UPの方が見やすいやろしね。
だから定期的にやらないとな、というのはずっと頭にある。

—-今回BETWEENからリリースされるSOOMAさんのmixについて話を聞きたいと思います。まず、気になるのは人選。QUESTAさんではなくあえてSOOMAさんが手がけるということ。それからMixの”GROUNDWORK”というタイトル。前回のDYさんの”Playground”からの流れがどうしても気になってしまいます。PlayからWorkに変わったのは何か意味があるのでしょうか?

DY : 第2弾は俺もヒロかなって思ってた。

QUESTA : 俺もそう思ってた(笑)
ただBETWEENのあのMixのシリーズはそもそも、いろんなDJにお願いしようと思ってて。自分たちがかっこいいと思うDJに。あと俺、Mix作るのめっちゃ苦手やねん。

—-そんなの信じられないです(笑) 今年の夏にもブラジルの曲をセレクトしたMixをリリースされたばかりですよね?
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DY : ヒロは音楽のジャンルが広すぎて選びきれないという悩みもあると思う。
(DYとQUESTAが手がける)RADIOシリーズみたいに「新譜」とか縛りがあれば作りやすいと思うけど。
あとはBETWEENのMixのイメージは、BBEっていうイギリスのレーベルの「Beat Generatiaon」って企画をヒントにした。
「こちらがすべてサポートするので、好きに製作してください」っていうスタンスでプロデューサーに依頼するねんな。
今まで参加したのは、Pete Rock,J Dilla,King Britt,DJ SPINNA,Marly Marl,Madlibとか。
そういうシリーズのMix CD版をしたいと思って。そこで自分が大阪で一番かっこいいと思ってるSOOMA君に声をかけさせてもらった。
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それこそ「好きにやってください」って投げて。で、かえってきたMixのタイトルが”GROUNDWORK”だった。そこに深い意味があるかどうかは俺も聞いてないからわからない。SOOMA君の俺らに対する答えやっただけ。

QUESTA : 多分適当やと思うで(笑)

—-えー!こんなに色々考えさせられるのに!(笑)

QUESTA : みんなが思ってる以上にタイトルつけたりってけっこう適当やと思う。
めっちゃ考えるけど最後はこれでいいかってなる。特にオレの場合は。もちろん受け手は、そこから色々連想するものであっていいと思うけどね。

DY : 音源を聴いてもらったらそれがめちゃめちゃわかるようになってるねんな。
「なんで今までこれMixに入れてなかったんやろ」っていう曲も入ってたりとか。
極端に言えばそのタイトルにした意味をわざわざ本人(SOOMA君)に聞かなくてもよくて。
そういうところでグッときたし、これから第3弾、第4弾って進んでいった時にそれぞれのDJがどういう答えになるんやろっていう楽しみもあるね。
みんな回ったあとにラストがヒロのMixとかでも俺はやばいと思うし。

QUESTA : そんなん言ったら余計作りにくなるわあ(笑)
難しく考え出すとMixって作りにくい。LIVE REC(パーティでのDJプレイを録音したMix音源)の方がやっぱ楽やなー(笑)

—-Mix CDの中身で、タイトルの回収が出来るというのは音楽家としてすごく理想的なあり方ですね。最後にMixでも出てきたワード、「PLAYとWORK」の話に戻るのですが、オンラインの運営やPOP UP、あるいは普段のパーティオーガナイズにおいて、遊ぶ事と働く事との境界線はありますか?
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QUESTA : POP UPの期間中に関していうと、全力で遊ぶよ。結局自分らが楽しめないとね。
ただそこまでの準備に関してはめっちゃ頑張る。寝なかったりもするし。

DY : 準備が仕事やと思う。ダンスのショーもDJのプレイもそこは一緒やと思ってて。やっぱり準備しないと最強のパフォーマンスはできひんわけやし。
ダンスやったらルーティンを作るとか、DJやったら何時間もかけてレコード選ぶとか。
その時間はシビアにならんとあかん。それすらも楽しんでる人も、もちろんいるけどね。「このレコードかけたらあの人、お客さん、絶対あがるやろなー!」とか。
その代わりにショーケースとかDJの時は最強の「遊び」やな。
準備ができてれば安心感が違うから、必然と自信につながると思うねんな。

QUESTA : プレイすらも仕事って感覚になってしまうと、もう無理やんな。

DY : 遊びじゃなくなると、安定が必要になるから、同じプレイリストをかけてしまうと思う。
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—-なるほど。ステージとバックヤードこそが”PLAYとWORK”の境界なんですね。
最後にPOP UPへの意気込みがあればお願いします。


DY : POP UPに関しては俺らのバックボーンを知らない一見さんでも、楽しんでもらえるような空間にしたい。セレクトも、かかってる曲も、レイアウトも。表現したいものを出したい。今回はSOOMA君のMixのリリースを軸にしているので、これは是非聞いて欲しいって思います。

QUESTA : いいMixやで。まああとはみんな普通にフラッと遊びに来て欲しいです。


舞台裏で地道な作業や準備を繰り返し、表舞台でそれを解放するというプロセスは
ストリートのエレメンツ全てに共通して重要なことではないだろうか。
肩肘張らず、まずは自分たちが楽しむことを追求する2人。
それでもPOP UPがとても刺激的で多くの人が訪れるのは、彼らの長年の活動と経験があってこそだろう。
DYとQUESTAが盟友となったきっかけは共通のファンだというJ Dilla。
お互いに「こいつ分かっているな」という信頼を築いたところから今のBETWEEN発足に至っている。
大阪を代表する2人のDJのこれからの動きにも注目だ。Two DJs Can Win.

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[between music store]




インタビュー/文 : Seiji Horiguchi
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