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淡路島SIMBA CURRY紀行

2022.04.28

2022.5.1(日)
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【淡路島SIMBA CURRY紀行】

6,7席の椅子が並べられたカウンター。ゆったり流れるレゲエミュージック。黒板に書き殴られたメニュー。そして鼻腔をくすぐるスパイスの香り...。とある雑居ビルの階段をのぼったところにひっそりたたずむのが[SIMBA CURRY] (以下「SIMBA」)。野菜とスパイスだけを使った無添加カレーが何人ものカレーフリークの胃袋を鷲掴みにして、「地方からアーティストや友人が来たらとりあえず連れていく」と話す人も多いアメ村を代表する名店だ。
…否、名店「だった」というべきか。2010年のオープンから長年親しまれたアメ村を離れ、淡路島への移転を発表したのが昨年12月。あまりに急な知らせに、多くのファンが途方に暮れた。
再スタートを切るべく新天地で準備を進めていたSIMBAの店主、トン氏の元を訪れたのが、HEX BEXとsucreamgoodmanのメンバー、そして映像ディレクターのダイコク映像と、淡路島在住の照明演出家であるDISCOBALL-IKEDA。今回は、そんなニューSIMBAを訪れたメンバーのうちの、HONGOUとDYにリモート取材を行った。店内はどんな様子? 店主は元気? そして気になるカレーの味は…?

1, アメ村に来たらまずここ。スパイスカレーブームの先駆けとなったSIMBA。

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まずはSIMBAとの出会いから教えてください。

HONGOU : 自分は20歳くらいの時のバイト先の知り合いがトンちゃん(SIMBA店主)と友達やって、それでなんとなく知ってたんよね。SIMBAができた時は、トンちゃんがやってるって知らずに行って「あ!そういえば」ってなった(笑) FRESHのオープンからちょっとしてSIMBAもできたから、そういう意味でも馴染み深いな。

DY : スパイスカレーのブームってだいたい6,7年前くらいから火がつき出したんかな? でもSIMBAはその前からスパイスカレーをやってたから、自分にとっては前例のない感じの味でしたね。初めて食べた時は「なんじゃこれ!」ってなるくらい衝撃やった。しかもオープン当初って23:00とかまでやってたからイベントの前にカレー食べてから行くこともあった。

HONGOUさんDYさんのお気に入りのメニューやトッピングはありますか?
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HONGOU : はじめは、シンバカレーばっか食べてたけど、知り合いからキーマカレーを勧められて食べてからキーマ一択になった。

DY : 確かにHONGOU君ずっとキーマすね(笑)

HONGOU : たまにスープカレーとかもやってた。ずっとグツグツ鍋で煮込んでるスープカレーがあって、それとキーマカレーのセットもあった。手間がかかるから途中からやめたらしいけど。

DY : あと冷製カレーもあったすよね。そういう風に季節ごとにメニューも変えてて。でも自分は個人的にはシンバカレー一択すね。いつも、シンバカレー大盛りに目玉焼きトッピング。あ、あと麻婆カレーが出た時は、自分も麻婆オタクやったからそればっかり食ってた!

HONGOU : あと実は裏メニューもあって。夕方くらいに行って「米がなくなりました」って言われて残念がってたら「パスタでもいけますよ」ってこっそり教えてくれたことがあって。それがめちゃくちゃ美味かった!

DY : それ食ったことないなあ(笑) でもトンちゃんは料理がほんまに上手ですよね。オープンから10年以上味がブレなかったのも、ファンが増えた理由の一つやと思う。ほんまに毎週行ってた。

HONGOU : ずっとあの味やもんな。パーティ終わりのDJたちが、朝方にトンちゃんが仕込みしてるところに行くとかもあったらしい(笑)

DY : テクノ系のDJとかは朝10時くらいまでパーティやって、そのままSIMBA行くみたいなね(笑)ついたらすぐビール頼んで。

大阪以外の土地から友達が来たら、まずはSIMBAに案内する流れもあるとか。

DY : 毎月イベントやってるなかで、地方から呼んだゲスト、例えばMu-R君とかコウジ君(GroovemanSpot)とか呼んだ時はほとんど毎回SIMBA行ってた。ダンサーやったらMETH君とか。

HONGOU : みんなハマってたな。1日3回食べに行く人もいたり。とりあえず行ったことない人は連れて行くよな。

DY : アメ村って意外と「ご飯どこ行こかなー」って困るやん?そのなかでカレーって手軽に食べやすいし、メニューも決まってて選びやすいし。迷った時に行く店の一つやったね。

HONGOU : うん。ルーティンの一個やった。
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移転の話を聞いた時はどうでしたか?

HONGOU : もともとトンちゃんとは、移転の話が出る前から「これからの人生どうするか」みたいな話をしててんな。お互いアメ村で10年やってきて40歳も超えて。「違う土地に移住したいけど、例えば50歳からまた新しい土地とかコミュニティでやっていくのは体力的にもきついし、行くなら早いほうがいいやんな」っていう話はしてた。

DY : 確かに。縁もゆかりもない土地に行って一から始めるのはパワーいりますもんね。

HONGOU : そういう話をした日から少し経ったくらいで「HONGOU君、淡路島に行くことにした…!」って告げられた。正直いうと「スパイスどこで注入したらいいんや…!」って素直に喜べんかったけどな(笑)

2, いざ、ニューSIMBAへ!気になるカレーの味は?

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ついに[SIMBA CURRY]が淡路島に移転して、HEX BEXとsucreamgoodmanとダイコク映像のキダさん、そして DISCOBALL-IKEDAさんが訪ねたと聞きました。

HONGOU : ある企画でみんなで淡路島に行く予定があって。でもそれが移転オープンの前日やってんな。「まあ食えなくてもいいし、お祝い持って行こうよ」って話してたんやけど、ダイコク映像のキダ君が「カレー食べれへんのー?」って言い出して(笑) ダメもとで一回トンちゃんに連絡してみてん。そしたら「人数何人すか?何時くらいに来ますか?」って聞いてくれて。で、オープン前やけど特別に用意してくれることになった。

DY : タイミング的にはバッチリでしたね。

みんなで車で行ったんですか?

DY : そうそう。車で大阪から1時間ちょいかな。75分くらい。

HONGOU : 喋ってたら着いた!くらいの感覚やったな。
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アメ村の頃と比べて変わったところはありましたか?

HONGOU : アメ村の時は、お客さんから言われた注文をトンちゃんが伝票に書くこともなかったけど、それを書いてた!あとカレーがトレーに乗って出てきたのも変わったとこやったな。色々周りの友達とかからアドバイスももらったりしたんやろね。

DY : 店内も広くて綺麗で、アメ村の時にはなかったテーブル席があったのが印象的やったね。今まではカウンターだけしかなくて、トンちゃんに向かって食べてたのが、テーブル席が3つくらいあって。俺らは8人くらいで行ったんやけど、全員カウンター席に並んで座りました(笑) お皿も変わってたりしてね。ほんまに心機一転って感じがした。

気になるカレーの味はどうでしたか?

HONGOU : ブレてない!うまかった!
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DY : ちゃんとシンバカレーのままやったな。トンちゃんも変わってなかったし。

HONGOU : 急に8人分作るとかも今までなかったから、大変そうやったな(笑) アメ村の時は小ぶりなキッチンで、必要なものはだいたい手が届く範囲にある感じやったのが、厨房も広くなってトンちゃん走り回ってたで(笑)

DY : オープン前やし、不慣れな部分もあったかもしれないっすね。トンちゃんに「忙しすぎて大変やったら『売り切れました』とかにして途中で閉めてもいいんちゃう?」って言ったら「それは絶対したくない」って言ってたのが印象的やった。「これからは、大阪から車でわざわざ食べに来てくれる人もいるやろし、その時にルーがないとかご飯がないとかで残念な思いをさせたくない。だから営業時間中は必ず提供できるように頑張る」って言ってた。
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ファンにとっては嬉しい言葉ですね。大阪の江戸堀に本店がある[TAKAMURA COFFEE ROASTERS]も、去年淡路島に進出したみたいなんですが、SIMBAから近いらしいですね。oSaamさんクラスに通われていた僕の先輩が働かれています。

DY : そうなんや。淡路島もここ数年で開発が進んで観光スポットになりつつあるよな。アメ村でSIMBAを食べれへんのはもちろん寂しいけど、大阪から全然車で行ける距離やし「今週末、みんなで淡路島行こか」みたいな流れもこれから増えるかもね。

HONGOU : そうやんな。もう今、思い出して早速SIMBA食いたなってるからな(笑)
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[SIMBA CURRY]
〒656-2223 兵庫県淡路市生穂2149-1
定休日 : 毎週月曜 / 第2・第4日曜


取材/文 : Seiji Horiguchi
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